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花山天文台支援で寄付 財団発足

2019年04月18日 | 京都のニュース

会見した多田野社長(左)、京都大学理学研究科付属天文台の柴田一成教授(中)、
京都造形芸術大学の尾池和夫学長(右)



存続が危ぶまれている京都大学の花山天文台を支援しようと、民間企業から1億円の寄付があったことから、京都大学の関係者などが財団を発足させ、今後10年間の天文台の運営に充てていくことになりました。

京都大学の花山天文台は、京都市山科区に昭和4年に設置され、戦前から一般向けの天体観測会を行ってきましたが、京都大学が岡山などに新たな天文台を設置したのをきっかけに運営費が削られ、存続が危ぶまれていました。

17日は、京都大学の関係者や有志が会見を開き、高松市の建設用クレーンメーカーから、花山天文台の年間運営費1000万円を、今後10年間、毎年寄付する申し出があったことを明らかにし、これをきっかけに運営資金を集めるための財団を発足させたことを説明しました。

財団は今後も寄付を募り、▼小中学生や高校生の天文台の見学や実習を毎日受け入れられる体制を整えるほか、▼将来的には、プラネタリウムを備えた科学館や、屋外コンサートなどを開く多目的広場を設置することで、観光や文化の新たな拠点にしたいとしています。

花山天文台の運営費を寄付した建設用クレーンメーカー、「タダノ」の多田野宏一社長は、「弊社の創業100周年の記念事業として、ぜひ花山天文台を存続させる一助になればという思いで、寄付させていただきました。10年後も寄付を継続できる状況なら協力していきたい」と話しています。

京都大学附属天文台の元台長で、財団の柴田一成理事は、「来年の運営はどうしようという状況だったので、寄付いただいたことは感激のひと言です。イギリスの有名観光地となっているグリニッジ天文台を目指して、今後、何十年と存続させるための仕組み作りにとりかかりたい」と話しています。

花山天文台



【花山天文台とは】
花山天文台は昭和4年、当時の京都帝国大学が京都市山科区に設置した天文台で、太陽系の惑星や太陽の観測で世界的な業績を上げてきました。

また、戦前から一般向けの観測会も行ってきたことから、アマチュアの天文ファンとの懸け橋となり、天文愛好家たちによる新星やすい星の発見で、日本が世界で最も多い背景ともされています。

昭和43年、岐阜県高山市に飛騨天文台が設立され、主な天体研究の拠点が飛騨に移されると、花山天文台は学生の教育施設としての役割が中心となりましたが、太陽観測など一部の先端研究は続けられてきました。

しかし去年8月、岡山県の浅口市と矢掛町にまたがる山に新たな岡山天文台が完成し、花山天文台の運営費は昨年度から、光熱費を除いてゼロとなりました。

こうした花山天文台の存続が危ぶまれる事態に、有志たちが天体観測会を開いたり、宇宙を題材にした落語会を開いたりして、資金集めを続けていました。

NHK

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