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MRT空港線で架線ショート多発 鉄道局、日立に対応求める

2020年07月28日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運



(台北中央社)2017年3月に正式開業した桃園メトロ(MRT)空港線で昨年以降、架線から火花が出るトラブルが多発している。空港線を所有する交通部(交通省)鉄道局が27日までに、変電システムを担当した日立製作所に対し、対応を求めたことが分かった。消息筋によれば、日立はすでに幹部を台湾に派遣し、施工と材質に問題はないとの見方を示しているという。

空港線では、昨年からこれまでに少なくとも5回のショートが発生。鉄道局が記録した映像には、人間の身長ほどの高さまで火花が上がった様子が捉えられているという。架線がショートした際、もう一つの回路に自動的に切り替わるシステムが採用されているため、運転に影響は出ないものの、鉄道局は慎重を期して日立に問題の解決を求めた。

消息筋によれば、日立は工事と材質に問題がないことの理由として、同様のブランド、規格の送配電ケーブルが用いられている台北メトロ淡水信義線では、長年にわたり不具合が生じていないことを説明したという。

鉄道局の楊正君報道官は、劣化している部分はケーブルの保護層だろうと指摘。ケーブルは保証期間内であるため、日立に対し、ショートが発生した区間のケーブルを見直し、その他の材質のものに変更するよう求めていると明らかにした。全線のケーブルを交換するのかについては検討中だとした。

空港線は台北駅から桃園国際空港を経由し、桃園市中壢区までつながる全長51キロの路線。丸紅と川崎重工業、日立製作所の3社による日本連合が2006年、鉄道システム一式供給と車両基地の建設を受注した。正式開業から3年余りが経過しているが、所要時間などが契約上の要求水準を満たしていないことから、依然として検収を終えていない。行政院(内閣)公共工程委員会で双方間の調停が行われている。
 









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