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台中駅で明治時代の木造建築見つかる 文化財登録に向けた動きも

2018年11月12日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運

新たに見つかった明治期の木造建築=黄国書事務所



(台中 2018年11月12日 中央社)新旧三代の駅舎や遺構が共存する台中駅で先ごろ、1905(明治38)年開業の初代駅(台中停車場)と同時期に建てられた木造建築が見つかった。発見した地元の歴史文化団体は、基隆-高雄を結ぶ縦貫線が全線開通した1908(明治41)年より前から存在する建物は鉄道の歴史を伝える貴重な発見だとして文化財登録を求めており、8日には台湾鉄路管理局(台鉄)や文化部(文化省)文化資産局、台中市文化資産処などによる視察が行われた。

現在の台中駅は2016年に開業した三代目で、横には日本統治時代の1917(大正6)年に開業し、国定古跡に登録されている二代目駅舎がある。また、その隣で明治時代開業の初代駅に付随する機関庫の遺構も発見されており、現在地での保存が検討されている。

歴史文化団体によると、発見されたのは台中停車場事務室。竹南(現苗栗県)から台中駅を経て彰化に至る「台中線」沿線に現存する数少ない木造建築で、屋内の飾り板などが良好な状態で残る。1935(昭和10)年の新竹台中地震で多大な損害を受けた同線では、駅舎やトンネル、橋などの大半が震災後に耐震性に優れた鉄筋コンクリート構造(RC構造)に改築されたという。

視察を行った地元選出の黄国書立法委員(国会議員)らによると、保存については、二代目駅舎を中心とする国定古跡の範囲拡大と台中市の古跡登録という2つの方向で検討される見通し。

(カク雪卿/編集:塚越西穂)

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