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新緑のトンネル 頭上注意!?青蓮院クスノキ 寺も苦慮

2010年05月24日 | 京都ニュース






京都市登録天然記念物である青蓮院(京都市東山区)のクスノキが道路上を覆い、新緑のトンネルのようになっている。しかし、強い風や大雪で枝が折れ、道に落下する危険性もあり、緊急時に車両や歩行者を通行規制を求める声もある。

 天然記念物のクスノキは5本あり、樹齢は400~500年、樹高は20~30メートルになる。このうち4本が市道に沿って生育し、クスノキ特有の半球形をした樹冠を形成している。

 クスノキ周辺は風致地区に指定され、円山公園から平安神宮に続く神宮道で最も美しい景観として知られ、スケッチや写真撮影のスポットになっている。

 樹勢は良好だが、クスノキは粘りがなくもろいため、強い風や大雪には弱く、折れやすい。だが天然記念物のため、一般の樹木のように切り落とすことができない。市文化財保護課は「地域の景観要素となる大木として貴重で、可能な限り、現状維持をしてほしい」と望む。

 青蓮院では、必要に応じて剪定(せんてい)したり、清掃しているが、市道ゆえに管理するにも限界があるという。

 東伏見慈晃門主は「天気予報は正確になっており、危険性を予測しやすい。今までは幸いにして事故がなかっただけ」と話し、安全に配慮しつつ、景観を保全するため、強風や大雪の際の通行規制を強く求める。

 一方、東山署は「(緊急時には)警察官が現場を確認し、危険な事態が発生すると判断すれば、すみやかに通行規制する」と話している。
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