樹名板に そう書いてあったから 「クロヤナギ」に間違いないのだろうが、花穂状態は 通常のネコヤナギと何ら変わらない。
「クロヤナギ」を検索すると、クロヤナギはネコヤナギの突然変異で、雄株しかない、と書いてある。
たぶん花穂が出来たてのころは 黒かったんだろう。
さて、
ヤナギの雄しべは ある種類を除いて皆2本で一組なのですが、
そのうち・・・
カワヤナギは 2本が途中で2つに分かれる(Y字形)をしていて、
シバヤナギ、オオキツネヤナギは (V字形)で、基部は合着、
バッコヤナギ、サイコクキツネ、キヌヤナギは V字形というより基部から離生しているそうです。
問題の ネコヤナギと イヌコリヤナギは 生え始めからてっぺんまで合着していて 1本にみえる(I 字形)ということです。
このクロヤナギも ネコヤナギの変異なので、おしべをいくら拡大しても 一本にしか見えません。