アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ニラ - ネギ属

2021-09-10 18:00:00 | みんなの花図鑑

ニラはネギ属。ネギ属は Allium(アリウム)。
学名は Allium tuberosum
種小名の tuberosus は「塊茎のある,塊茎状の」の意(学名解説より)。




「花弁は3枚だが、苞が3枚あり、花弁が6枚あるように見える。雄蕊(おしべ)は6本、子房は3室になっている。」(wiki「ニラ」)
子房の周りが濡れています。蜜ですね。




「古代においては「みら」と呼ばれていたが、院政期頃から不規則な転訛形「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。」(同上)




「方言では、ふたもじ(二文字。千葉県上総地方)、じゃま(新潟県中越地方)、にらねぎ(韮葱。静岡県、鳥取県などの一部)、こじきねぶか(乞食根深。愛知県、岐阜県の一部」(同上)




キリビラ(沖縄県島尻郡)、チリビラ(沖縄県那覇市)、キンピラ(沖縄県那覇市)、ンーダー(沖縄県与那国島)などがある。」(同上)




このアブ、大きな眼がほとんど金色です(^^ゞ




何というハナアブでしょうか?
「ハナアブ 複眼 黄色」で検索しても 黒い眼のアブが出てくるのは検索ワードが不適当だから?
キゴシハナアブというアブだけは これに近い色をしていました。












「種子は、韮子(きゅうし)という生薬で腰痛、遺精、頻尿に使う。」(同上)



オオニシキソウ - トウダイグサ属

2021-09-10 08:42:54 | みんなの花図鑑

ニシキソウの仲間の中では一番大きい オオニシキソウ です。
ニシキソウの仲間はニシキソウ属(Chamaesyce) にまとめられてましたが、今は トウダイグサ属 Euphorbia(ユーフォルビア)に分類されています。




他のニシキソウの仲間は地面を這うように横に伸びるのですが、オオニシキソウだけは上に立ち上がってきます。




ニシキソウの仲間(Euphorbia)は 杯状花序 といってコップのような葉の変化した苞葉の中から 花序を産出します。




中央に2つの杯状花序があります。
左手は雌花序が杯(カップ)の中から産まれてきたところです。カップの口をふさぐほど大きな子房です。
右は雄花序で葯が褐色の葯を持った雄しべが複数本立っています。




それぞれの杯(カップ)の口についている白いエプロンのようなひらひらは付属体といってそれが囲んでいる腺体(緑色の米粒のような器官で、蜜を産出します)の付属体で、おそらく虫に蜜のありかを知らせる役目をしていると思われます。
たくさんの青いヒメリンゴみたいなのがなっていますが 子房です。




雌花序は杯(カップ)から産まれるとすぐ大きくなって、あとから雄花序が生えることができないので、移動してカップの横にぶら下がります。




ひとつの杯(カップ)では 雌花序が先行して産出されあとから雄花序(おしべ)が出てくるのですが、このように 雄花序だけの杯(カップ)もあります。