アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

コハコベ - 赤シベ参上!

2021-02-12 18:12:36 | みんなの花図鑑

赤蕊(赤シベ)とは「ハコベ(コハコベ)の雄蕊の葯が真っ赤なので」このブログの「みんなの花図鑑」時代に くわゐ(匙太)さんが命名された用語です。




くわゐ(匙太)さんによると「赤蕊はコハコベかミドリハコベで見られます」とのこと。




くわゐ(匙太)さんによると「コハコベの雄蕊の数は個体によって違います。」




「最低数は3本ですが、多いものは10本近くあるようです。」(同上)




「赤蕊はコハコベかミドリハコベで見られます。
ちなみにウシハコベの葯は薄ピンクです。
また、葯の色は似た仲間の区別にも使えますよ。
ノミノツヅリはピンク色、ノミノフスマは黄色、ツメクサは白といった具合です。」(同上)




赤シベが割れて中から花粉が出ています。




こちらは 雌しべの柱頭に 花粉が載っています。
雄しべのほうは 花粉を出し切って 葯が黒く変色しています。




ハコベって春の七草のひとつですよね。コハコベは外来種なので、食べた菜は 在来種のミドリハコベなのだったのでしょうが、こんな小さな葉をよく食べたものです。。


ホトケノザ - 雌しべはどこに?

2021-02-12 09:22:20 | みんなの花図鑑

きのうの ぺんぺん草(ナズナ)の下に咲いていた シソ科の ホトケノザ(仏の座) です。




セリ、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ホトケノザ。
って言いますが、「春の七草に数えられる「仏の座」とは異なる」(wiki「ホトケノザ」)んです。




名前は、段々に茎から伸びる葉のかたちが 仏の座(蓮華座)を連想させるから。




とうぜん そこに座る仏さまは ピンクの花という見立てになります。




唇形花の真ん中の 朱色の部分は 雄しべの葯ですね。




雄しべは合着して、全体がシャワーハンドルのようになっています。(自然観察大学ブログ「ホトケノザの花 -シソ科の花1」)




では、めしべはどこに?
花冠を広げて合着したおしべをばらしてみると、
「長短4本の雄しべの真ん中に、先が二またになった雌しべがある」(Dr_z1.pdf「ホトケノザ」より)
そうです。
ということは 簡単に自家受粉してしまうのでは?
ハイ、ホトケノザの花には、蕾のまま開花せず 受粉する閉鎖花というのも沢山あります。