「つなぐ」若者

2007-10-31 21:45:10 | Weblog
「キレる」人がいたら、「つなぐ」人がいればいい。
ここんところ読んでいる、梨木香歩さんの「ぐるりのこと」という随筆の言葉。
ぐぐっときて、にじんだ。
言葉のオートマティックな部分にとても気を使って
気持ちの襞まで汲み取るような、丁寧で、心のこもった文章を書く人。
文章の温度が、一番合う。


めずらしく仕事の事務面で、少し前の分かれ道の選択を間違えて、窮地に立たされた。
いつも慎重にやってたのに、ちょうど気が緩んだのだ。
星回りって、僕は結構信じている。
気質、とでもいうのだろうか。
自由気ままにやっていても、人望があって、不思議と周りに集まった人の輪が、とてもその人に良い作用を及ぼして、昇華させていく、なんて星回りの人がいれば
僕みたいに、何事も疎かにしないように、一つ一つ積み木を積み上げていく人がいる。疎かにすると、しっぺがえしがくる、というところまで、計算されているみたいだ。うらやましいなぁ、あの人みたいになりたいなぁと思うことがあるけれど、僕はその人ではないから、たとえその人と同じように振舞っても、同じ結果を得られるわけではないのだ。
僕は僕のやり方のクオリティをひたすら追求するのがいいのだ。
だから失敗は、自分の一部なのだ。


今、必要なのは本当に「つなぐ人」だと思う。
そして、グレーゾーンを照らす共同体の光が必要だと思う。
それが儒教だかモラルだかは知らんけど。
プラスチックのようではない、血の通った手の平とつながった生きた風景をみることができる人。
その風景の連なりに、自分の命を重ね合わせることができる人。
そんな人になれるように、また情けない自分と付き合っていく。
そんな子に近づけられるように、子どもと接したいし、音楽をしたい。


ボディランゲージ

2007-10-29 22:11:45 | Weblog
ぼくはきみではないからきみの気持ちなんてわからないけれども
ぼくは仲間のようでいて、時にだれよりもきみを傷つけるけれども
一緒にいるのだから
しようがないなぁ、だ。

しようがないなぁ、でいこう。

言葉を交わすことで、気持ちが迷子になるなら
黙して、外国の人と会うように、こう伝えよう。

ありがとう。
きみに会えてよかった。


チャ・カトウガク

2007-10-28 20:14:56 | Weblog
野分が去って、今日は洗濯したての青空。
京都から来ているガクさんと、昼飯(天然鯛のマリネ丼・絶品)を食べて
茶屋に寄った。




茎茶。
爽やかな味。
味覚が研ぎ澄まされる。



浦和とは思えない、風情のある場所を発見した日曜日だった。



三段落

2007-10-25 22:36:42 | Weblog


五月病だったけど、今日の二日酔いで、消えた。
昨日は前のバイトの子たちと酒を酌み交わしたーーーんだけど
調子悪くて全然飲めなかった……
すぐ頭痛くなったし
なんかみんなとあまりしゃべれず、
花火やる元気もなく……情けない。
でもみんな変わらず、あたたかくてうれしかったな。



また同僚がクビになってしまった。
土曜の同じ時間帯に入ってた人が変わったのは、今年になって4人目。
はあ、またか。
土曜を継続的に担当しているのは、もはや僕しかいない。
生徒のことをわかっているのも僕しかいない。
人が変わる度に混乱の最中に放り込まれるのは、子どもたち。
守れるのは、僕だけ。
僕の責任以上に、子どもを守ろう。



明日はスタジオ。
音楽って本当に楽しい。
最近、どんどん楽しくなる。
不思議とやりたいことが尽きない。
そして当たり前のように、やりたいことができない(技術が拙くて、苦笑)
だから週に二回はいっていても、いつも目の前にハードルがある。

結成七年目。
十年目が待ち遠しい。

30日は新宿モーションでライブだよ。
きてね!
よろしく。


溺秋

2007-10-24 00:51:34 | Weblog
金木犀がはじけとんだ後の残り香がイメージをくすぐる
銀杏の生臭いが、企んでる。

冷たい空気に日が差して
ガラスの中で光ってる。

柿の実
かりんの実
いびつな果実。

こどもになりそこなって
しまった。

こどものなりそこないが
おとなになって、しまった。

ススキが槍のように空に刺さってた。
カマキリがお腹を膨らましてた。
眠気が牛のように迫ってきた
影が予想以上に伸びていた。

ああ、全てがごちゃまぜになって
不分明の色彩を刷毛で塗ったくられる。

わけもわからず
ただ僕は受け取るだけだ。





臨死の絶叫

2007-10-22 22:34:47 | Weblog


誕生日にプレゼントしてもらいました鳥さんです。
羽、むしられています。
お腹を押すと叫びます。
絞められる寸前の、命の叫びを思わせる
気味の悪い声を出します。
近所迷惑です。
今年一番、保管に困っているプレゼントです。
でもどうしても気になって、手元に置いておきたくなる一品です、笑。





オセロウにゃなりたかねぇ

2007-10-17 02:00:26 | Weblog

今日はシェイクスピアの「オセロー」の舞台をtakashiさんと一緒に観て来ました。
演出:蜷川幸雄、オセロウ:吉田鋼太郎、デズデモウナ:蒼井優、イアーゴ
ウ:高橋洋。

モリータニア出身の黒人の将軍オセローは、実力でヴェニス共和国の将軍になった。でも、民族的にはマイノリティ。
高潔な人柄だが、部下イアーゴウの罠にかかって、新妻のデズデモウナを愛する余りに嫉妬に狂い、身を滅ぼすことに。
部下も、男同士の地位を巡る嫉妬心と確証のない妻の貞操にたいする嫉妬心にかられて、オセローを陥れたのだった。
民族的にマイノリティであるオセローが上官である、ことが余計にイアーゴウの嫉妬をあおるという仕組みだ。
疑るって恐ろしい……。
誰でも心に飼ってる悪魔だ。


どきどきしたなぁ。
今月の頭に、岩波版で読んだのだけれど
やっぱ戯曲として読むのと
舞台を観るのって、全然違う。
戯曲として読んだ時は、悲劇の渦中にどっぷり浸かって慄きながら読んでいた。
でも舞台だと、僕は観客になる。
んで、頭の中の「オセロウ」と蜷川氏による演出、役者さんの演技による「オセロー」との、ずれが思っていないような新鮮な印象になる。
必死さの中の滑稽さ。
役者と観客との間にある空気に
takashiさんとも話した「悲劇の中にある喜劇」が、立ち現れてきた。

カーテンコールで、二度目に出てきた吉田さんが、小さくガッツポーズしてたのが燃えた。
カーテンコールって、胸がぎゅっとなるなぁ。
いやぁ、オセロウにはなりたかねぇ。


演劇は、身体表現だ。
音楽聴いていて、歌詞や意味を越えて
純粋に音のカタチ、音の粒を楽しむという感覚がある。
それと似た感覚が味わえた。
純粋に、肉体、表情、声、運動。
その躍動感、美しさ、豊かさ。
良い夜でした。




坊やだからさ

2007-10-14 22:27:16 | Weblog

……おーい




!!?






コワ~(泣)!!!





どーん。




今日はひっさしぶりの日曜日って感じだった。
本当神奈川の彫刻の森美術館に行きたかったんだけど
一緒に行ってくれる人が急遽都合が悪くなってしまったので
お休みすることにしました。
ミックスにも企画ライブにも追われることのない
ぼんやりした一日だったなぁ。

掃除してたら
大学一年のときに前のバイト先の店長からもらったガンプラが出てきたので
いいかげん作ることにした。

……

しまったー
半日つかっちまった。
曇り空だしまあいいかなぁと思ったけど
あんまりインドアなので、
秋が瀬公園にサイクリングに行った。

その途中で、さっきの不吉なカカシをみたわけです。

群がる彼岸花の咲き残りがまだあったし
セイタカアワダチソウも、黄色いふわふわした花を揺らしてた。
なによりも今年は、キンモクセイだ。
至福が大気に満ちているみたい。

たまにはいいよね。

さーて
逆転裁判3買ったから、やろっと。



ちなみに上のは「ガルマ専用ザク」です。
本編に出てきません、笑。