財部剣人の館「マーメイド クロニクルズ 第三部」配信中!「第一部 神々がダイスを振る刻」幻冬舎より出版中「第二部 完結」

(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

マーメイド クロニクルズ 第二部 第2章−3 プルートゥの提案(再編集版)

2016-12-14 00:31:35 | 私が作家・芸術家・芸人
 冥界は、精神世界を管轄するために元々魔界からの波動攻撃を受けやすい。侵入する大物魔物たちをかたはしからコキュートスの牢獄に閉じこめた結果、ここ数千年は「平和」が保たれていた。
 かつての冥界親衛隊長ブラド・ツェペシュとマクミラ親子の相性は理想的であった。足下からのオーラで百匹の魔物をたじろがせ、一睨みで千匹の魔物を打ち震えさせた“ドラクール”にひるんだ魔物たちは、気づいた時にはマクミラの爪で魂を切り裂かれ、マクミラの兄アストロラーベとスカルラーベの部下たちになすすべなく捕捉された。
 魂を切り裂かれた魔物は、心が打ち震えるほどの情念に苦しんだ。なぜなら冥界一の美女の気高さは、消えることのない痕跡を彼らのハートに刻んだから。だが反乱者が魔女であった場合には、心に一生消えない怨みを残した。

(マクミラと魔女たちのいさかいに、ナオミがどうかかわるか見物するのも一興か)ユピテルも応じる。
(いや、興ざめというものじゃ!)プルートゥは、例によって何かよからぬことを企んでいる。(あの禍々しい力を持つ四人にかかれば、今のマクミラを相手にするなど赤子の手をひねるようなもの。それでは、ゲームが終わってしまうではないか?)
(では、どうする?)ユピテルが、けげんな顔で思念を送る。
(助太刀を送っては、どうじゃ? ルールが変わったと思えばよかろう。ただし、冥界のことは冥界のものによって始末をつける。天界と海神界からの助太刀は不要じゃ)ネプチュヌスが、思念を送り返す。
(ゲームとは、ルールにしばられるもの。しかし、参加者たちが同意すれば、ルールを変えられるのも、またゲームか・・・・・・)
 最高神には、人間のようにくだらない思惑で相手をやりこめる趣味はない。長き時を生き過ぎた彼らが嫌うものは倦怠、そして望むものは興味をかき立ててくれる展開。
 ユピテルが思念を送って宣言する。(よかろう、ゲームはルールを変えて続行とする! ただし、今回、助太刀に向かうメンバーは人間界に行ったきりとはいかぬぞ。すでに多くの神々が人間界に降臨しすぎている。誰を送るかは冥界にまかすとするが、決着がつき次第、送られた神々は冥界に戻ることとする!)


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