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(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

第三部闘龍孔明篇 第7章−8 魔神スネールの告白

2018-10-22 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

(1年前に冥界の貴公子を気取っていたお前の兄は、時空変容ミラージュの儀式を閉じる刻、666分間のタイムリミットをコンマ6秒すぎたことに気づかなかった。その瞬間に魔界と精神世界を隔てる結界が引き裂かれ、3人の魔性と2匹の魔獣が精神世界に逃げ出したのだ)スネールの視線を感じても、この件でプルートゥから許しを得ているアストロラーベに変化はない。スネールが続けた。(結界を切り裂いたのは「虚無をかかえるもの」ビザードで、従うのは魔界最強の獣ドラゴム。さらにリーダー格「殲滅しつくすもの」ジェノサイダスに加えて、「誘いをかけるもの」で夢魔の女王“ジル”・シュリリスと配下の黒不死鳥フェルミナ)
 さすがのマクミラも名を聞いて声を失う。
 過去数千年の闘いの中で、一人一人でさえ冥界親衛隊精鋭数百人を屠るだけの力を持つ最強の敵たちであった。
(奴らの狙いは、人間界の夢の完全支配。人間の夢をすべて悪夢に塗り替え、戦乱と混沌、狂気と憎悪、嫉妬と愛欲の世界にすることじゃ。さすれば、魔界と天界はつながり、精神世界は戦闘地帯となり人間たちは破滅への道を歩む!)
 やっと声が出せたマクミラが尋ねる。
「なぜ、そんなことを伝えてくれるのだ?」
(魔性たちは、我を引き入れようとまず精神世界でトリックスターと闘っている我の元を訪れたのだ)
「な、なんだと!」
 思わず、マクミラ以外の神々からも驚きの声が漏れた。
(奴らは我の魔神としての力とトリックスターの力が欲しかったのだ。我は、魔性たちと闘った。13匹の錦鯉を食べて蓄えた力のおかげで、多少の傷を負わせることはできたが、最強の魔性と魔獣に最後は絶体絶命の危機に陥った。その時、トリックスターが合わせ鏡の魔術によって時空間を開いて、この地にタイムスリップして来たのだ。だが、奴は・・・・・・)
「・・・・・・どうしたのだ?」
(マクミラよ、トリックスターはお前を救うことに反対している。さまさまジョージだった時から好きになっても振り向いてくれないお前を、自分のものにできないなら破壊してしまいたいというゆがんだ欲望を持っていた。それは今も変わっていない。だが、我との闘いで奴にエネルギーは残っていないようだ。我も魔性との闘いで疲れた。ウロボロスの蛇は、一匹が他方を飲み干した刻に初めて真の輪廻の蛇となれる。そうすれば、我は天に昇りもはやこの地上に降りてくることもない。その前に伝えておこう。魔性たちは、アポロノミカンの究極の予言に基づいて行動を始めている。

      


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