現在知れ渡っているナンプレの解法は、奇数個連鎖の一部と Nishio を除くと、あるマスには数字Aは入れないと云うロジックです。この現象を「矛盾」と表現しています。これは根拠が有る 必然的な矛盾 です。私がよく使う「このマスには1も1も入れないので削除されます。」もその一例です。対して、マスに適当な数字を決め打ちしてしらみ潰しに進めたら、あるマスには数字Aは入れない。この現象も「矛盾」と表現しています。これは 偶然の矛盾 です。
ナンプレは矛盾を利用しないと解けません。必然的な矛盾のみを使うように努力しています。
今回の題材は、Yahoo! 知恵袋へ投稿された質問図です。

私はこの作品を「矛盾」と名付けました。質問者さんは「矛盾を使わずに進めることは不可能でしょうか。」とコメントされています。答えは「不可能」ですが、必然的な矛盾のみを使って解いてみました。

いつもよりマスが大きくなりました。初めから候補数字が入力されています。

▢は1・2の二択マスです。

▢に2が決まると2が削除されます。

▢のどちらかに2が入るのが普通ですが、入れません

理由は▢の2が削除されるからです。

従って、▢には2は入れませんので、削除されます。これが必然的な矛盾です。仮定法ではありません。
なぜ仮定法ではないのか知りたいですか?
ナンプレにおける仮定法とは、あるマスに2を決め打ちして、その先全ての道に矛盾が生じるのでそのマスに2は入れないと云うものです。それに対して▢の2は最初から道が無いので、2の存在こそが矛盾なのです。

1で進めて、

2で進めて、

2個の▢の合計は9です。

片方に1が決まっていますので、8が確定します。これもまた4と5では1との合計が9にならないと云う必然的な矛盾の結果です。
8で進めて、

三国同盟で、

二国同盟で、

3で進めて、

7個の▢の合計は30です。領域の合計は45ですので、2個の▢の合計は15になります。

2個の▢と▢の合計は20です。

▢は5が確定します。5で進めて、

2で進めて、

3個の▢の合計は16です。

9が決まると17以上になりますので、削除されます。これも 必然的な矛盾 です。

右下ブロックの9で進めて、

3個の▢の合計は13です。

9が決まると13以上になりますので削除され、その時1が入ると13未満ですので、1も削除されます。

7で進めて、

二国同盟で、

3個の▢の合計は16です。1と8は決まっていますので、6は削除されます。

7で進めて、

二国同盟で、

右下ブロックの6で進めて、

3個の▢の合計は12です。

9が入ると12を超えてしまうので、削除されます。9で進めて、

3個の▢の合計は12です。奇数数字は2個無いといけませんが、入っても1個なので、削除されます。

二国同盟で、

二国同盟で、

5個の▢の合計は21です。3マスの合計は8ですので、残り2マスの合計は13です。

2マスの合計が13になる組み合わせは4・9のみです。従って、6と8は削除されます。

二国同盟で、

▢と▢に入る数字は一心同体なので同じ数字です。

従って、4と7と9と8は削除されます。

▢と▢に入る数字は同じ数字です。ブロックの凸と凹です。

従って、3は削除されます。

3個の▢をご覧ください。

三国同盟で、6と8は削除されます。

第1列と中左ブロックの二つの領域の、二国同盟で、

2で進めて、

9で進めて、

2個の▢の合計は13です。

3と8は相手が居ないので、削除されます。

▢は4・9の二択マスですので、2個の▢には4と9は入れません。従って、削除されます。

6で進めて、

7で進めて、

8で進めて、

1で進めて、

9で進めて、

2個の▢と▢の合計は18です。

▢に4が決まると、残りの▢2マスの合計が14です。6と8が入ります。

▢に7が決まると、残りの▢2マスの合計が11です。5と6が入ります。他の数字は入れないので削除されます。

6で進めて、

3個の▢の合計は11です

1は確定していますので、残りの2マスの合計は10です。2・8と3・7が候補ですので、3と4は削除されます。

▢と▢は4の強リンクで、▢と▢は2の強リンクです。強リンク優先ですので、3と7と8は削除されます。

三国同盟で、

二国同盟で、

6で進めて、

▢の数字と▢の数字は同じです。

▢と▢の数字が3でも6でも3個の▢のどれかに6か3が入ります。

従って、▢には6は入れませんので、削除されます。

9で進めて、

5で進めて、

6で進めて、

6個の▢と▢の数字の合計は33です。

6個の▢の数字の合計は28です。従って、▢は5が確定します。5で進めて、

1で進めて、

8で進めて、

3個の▢と2個の▢の合計は25です。

3個の▢の合計は15ですので、2個の▢の合計は10になります。足して10にならない2と4は削除されます。

二国同盟で、

4で進めて、

5で進めて、

6で進めて、

8で進めて、

3で進めて、

2で進めて、

6で進めて、

9で進めて、

4で進めて、

2で進めて、

7で進めて、

正解です。
最初の一手が急所でしたね。ご覧の通りサムナンプレは合計数字を追っていけば、偶然の矛盾 を使わなくても必ず解けます。
次回もYahoo! 知恵袋 への質問の図で、次の図です。

私はこの質問図の元の作品を「うらおもて」と名付けました。超難問ではありませんので、挑戦してみてください。
ご覧頂きまして有難うございました。


私は一目の矛盾と呼んでいますが、それだと仮置きから最後までいってわかる矛盾と 区別が曖昧で 今一つと感じていました。
矛盾が起きると 矛盾を回避する方法もわかりますが、その方法は論理的・機械的なものではなくて、どう表現したものか? と迷っていましたが、それが表現できるようになりました。
偶然の矛盾から必然の矛盾を発見する
これも新テーマとして扱ってもらえたら嬉しいです。
必然といえば ・・ 8の日の投稿 ・・ も必然のような気がしますが どうでしょうか?
私もこの2種類の矛盾をどう表現したら良いのか悩んでいました。
仮定法命の愛好者さんも沢山いらっしゃいますので。
ご賛同頂きまして感謝しています。
ご提案の「偶然の矛盾から必然の矛盾を発見する」はとても難しいテーマですね。
それと、「うらおもて」は磁石ではなく矛盾の続き?です。