とある理由で遅延した通勤電車内で、少し前に触れたリズム感の本を読破することができました。ある意味とても面白くて、私の考えがまとまったら感想を書きます。癖のある本なので、私なりに考えがまとまるまで少し時間が必要みたいです。
前項の続き。
私の小さい頃(1960年代)はクォーク理論は確立しておらず、いわゆる素粒子の種類がどんどん増えていった時代です(私は、ど生意気な小学生でした。ひょっとしたら小学生向きの学習雑誌で紹介されていたのかも。スーパージェッターのタイムマシンとかに影響された可能性も。)。
ストレンジ荷やミュー中間子は発見されていましたが、その正体はまだまだ謎でした。今も謎は残っていますが、当時とは謎の感じが異なります。いわゆる標準理論は完成してしまったと思います。
それとは別に、一般相対性理論はとっくに知られていて、前述の都筑氏も矢野氏も重々承知の理論だったはずです。今質問する機会があれば、いくらでも説明していただけると思います。
その後の天文学の発達で(巨視的)ブラックホールは実在確実となりました。ホーキング博士の残したものは絶大で、蒸発する(微少)ブラックホールは当時衝撃的に受け止められたと思います。
それと、エントロピー(情報量)とブラックホールが結びついた感じは、今から考えると大切な考えでした。つまり我々の住む空間の一定の大きさには一定の情報量しか蓄積できず、もしも無理矢理詰め込んだらブラックホールができてしまう、のだそうです。そのときの挿絵が傑作で、メモリICをうずたかく積んでいったら、ある時点でブラックホールに飲み込まれるというイラストで、誤解を招きかねないぎりぎりの表現だったと思います。
弦理論は元は中間子の理論らしく、しかしそちらは破綻。現在の超弦理論は全くスケールが異なります。ものすごく極微の世界。そこでは重力子が輪のような形をしていて、集まるとたちまち微少ブラックホール(Dブレーン)ができてしまい、しかしあまりに小さな領域なので重力子の輪はブラックホールを自由に行き来している感じ。このイメージが描けるだけでも、今はとても優位な位置にいると思います。
都筑氏と矢野氏が生きておられたら、きっと物理学の発展を大いに楽しまれていると思います。ふむ、やはりそう来たか、の感じ。私の単なる感想ですけど、いまの解説者はなんとなく軽い感じがしますです。
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