(データベースショウにて)
春日未来(島村卯月役)。で、何でこんな地味な会に。
最上静香(渋谷凜役)。来てるのビジネスマンばかり。しかも、我が国を代表する大企業がずらり。外国企業も。
伊吹翼(本田未央役)。一応、こちら見てくれているけど。
エミリー(アナスタシア役)。ほらほら、営業ですよ。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。このCDを売るのよ。グッズも。
春日未来(島村卯月役)。そりゃ分かるけど、ゲームショウじゃないよね。
武内P(王子)。本命はこの346プロ、システム部開発の業務用ソフトの宣伝です。
最上静香(渋谷凜役)。うげ、あからさまに売れそうにない。
伊吹翼(本田未央役)。一本300万円のソフトか。新規参入だから鳴り物をとか。
武内P(王子)。その通り。事前の連絡通り、お昼にささやかなステージがあります。しかし実は、私の企画ではありません。紹介します。間島P、来てください。
間島P (魔法使い)。わははははっ。皆さん初めまして。
最上静香(渋谷凜役)。で、どこにいるのよ、そのプロデューサー。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。みんなスーツ着ているから分からない。
エミリー(アナスタシア役)。あそこの渋いおじさんかな。ちょっと髪の毛の薄い。
間島P (魔法使い)。私だっ。って目の前にいるのに。
伊吹翼(本田未央役)。Pのかぶり物って、ソフトのロゴとか。…、全然違う。
間島P (魔法使い)。だから、これが本物の頭部だ。
春日未来(島村卯月役)。信じて良いのかしら。
エミリー(アナスタシア役)。社章は我が社の。
間島P (魔法使い)。やっと信じてくれたか。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。来客用の名札。名前に覚えがある。ほら、このCD。
春日未来(島村卯月役)。音楽のCD。…、すごい、園田一人のプロデューサー。それが、こんな姿。
間島P (魔法使い)。Pだけに滅多に人前に出ないからな。
最上静香(渋谷凜役)。何しに来たのよ。
武内P(王子)。演出のため。
伊吹翼(本田未央役)。演出って、もうさんざん練習したのに。
武内P(王子)。ご覧の通り、データベースショウでステージなど、346プロといえども前代未聞。現場での微調整に来てくださったのだ。
伊吹翼(本田未央役)。舞台監督役。
間島P (魔法使い)。その通り。練習は密かに見せてもらった。あのままで良い。音響や照明の微調整だ。
エミリー(アナスタシア役)。さすが音楽担当。
春日未来(島村卯月)。あのつまんない歌詞の宣伝曲を。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。音楽は良かったよ。
武内P(王子)。作曲と編曲が園田一人だ。
最上静香(渋谷凜役)。だから来たのか。よろしく。
間島P (魔法使い)。よろしく。
(ステージ一時間前。アイドルと二人のPは舞台裏に移動。全員で観客席をちらっと見る)
春日未来(島村卯月役)。すごい、私たちのファンが来てる。最前列にいる。
伊吹翼(本田未央役)。それぞれ5人くらいだけどね。熱心。
武内P(王子)。わざわざ来てくださったのです。くれぐれも粗相の無きよう。
最上静香(渋谷凜役)。もちろんがんばるわ。
(間島Pがスタッフに指示して入念に機材などを調整している。)
エミリー(アナスタシア役)。あそこまでやるんだ。
春日未来(島村卯月役)。うん、スタッフさんには感謝。
伊吹翼(本田未央役)。熱心すぎるような気がする。
最上静香(渋谷凜役)。普通じゃない。何かあったのかな。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。他の会社の人が見学している。いいのかな。
武内P(王子)。データベースショウだから問題ありません。というか、これが宣伝。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。346プロのソフトが動いている。
最上静香(渋谷凜役)。そういう仕掛けか。やっと理解した。
春日未来(島村卯月役)。じゃあ、張り切らなくちゃ。
伊吹翼(本田未央役)。みんな、いっくよー!。
(ステージ開始。とはいっても、最初は346の技術者によるソフトの紹介だ。さすがに技術者同士で、何人かはじっと聞いている。でも、会場にはほとんど人がいない。)
春日未来(島村卯月役)。あーあ、いつかを思い出すわね。
最上静香(渋谷凜役)。私たちのファンは動かない。そのままつまんなそうに解説を聞いている。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。このままなのかな。
エミリー(アナスタシア役)。しっかり演技しないと後悔するよ。
伊吹翼(本田未央役)。やけくそだ、やってやる!。
(ステージは5曲。会場は閑散としている。でも、前の方の固有ファンはお構いなし。必死でサイリウムを振って、大声で声援。さすがにプロのアイドル、調子に乗ってきた。
で、展示会に集まっている技術者ども、なぜかオタクが多い。かなりの人数が音を聞いた瞬間に346プロのアイドルの曲と分かったようだ。ものすごい速度で会場が人で埋まって行く。
2曲目の直後。)
伊吹翼(本田未央役)。来た来たー。お客さん、来ているよっ!。
春日未来(島村卯月役)。信じがたい。どうなってるのよ。
最上静香(渋谷凜役)。夢でも何でも無い。本当に来ている。
武内P(王子)。音響や照明に関心があるみたいだ。
エミリー(アナスタシア役)。関心は技術か。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。でも、私たちの歌、聞いてくれているよ。
最上静香(渋谷凜役)。どんな効果があるのか、見抜こうとしている。
春日未来(島村卯月役)。技術者って、すごい。
伊吹翼(本田未央役)。私たちのファンも負けてないけどねっ。
(3曲目からはものすごいことになった。スーツ姿のまま、データベースショウに集まった各社の技術も営業もアイドルにコールしまくる。ついには、部長級の感じの人たちまで、奥の方で立ち見し始めた。
ステージ終了。それぞれの仕事があるから、会場はすぐに人がいなくなる。ファンも帰路についた。)
武内P(王子)。みなさん、お疲れ様です。成功です。
伊吹翼(本田未央役)。これって、私たちのファン人数にカウントされるのかな。
間島P (魔法使い)。微妙です。考慮されない訳はないけど。
武内P(王子)。新規のファンを確実に獲得しました。お手柄です。
間島P (魔法使い)。いやあ、それほどでも。
他の全員。調子に乗るなっ。
間島P (魔法使い)。お後がよろしいようで。
春日未来(島村卯月役)。で、何でこんな地味な会に。
最上静香(渋谷凜役)。来てるのビジネスマンばかり。しかも、我が国を代表する大企業がずらり。外国企業も。
伊吹翼(本田未央役)。一応、こちら見てくれているけど。
エミリー(アナスタシア役)。ほらほら、営業ですよ。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。このCDを売るのよ。グッズも。
春日未来(島村卯月役)。そりゃ分かるけど、ゲームショウじゃないよね。
武内P(王子)。本命はこの346プロ、システム部開発の業務用ソフトの宣伝です。
最上静香(渋谷凜役)。うげ、あからさまに売れそうにない。
伊吹翼(本田未央役)。一本300万円のソフトか。新規参入だから鳴り物をとか。
武内P(王子)。その通り。事前の連絡通り、お昼にささやかなステージがあります。しかし実は、私の企画ではありません。紹介します。間島P、来てください。
間島P (魔法使い)。わははははっ。皆さん初めまして。
最上静香(渋谷凜役)。で、どこにいるのよ、そのプロデューサー。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。みんなスーツ着ているから分からない。
エミリー(アナスタシア役)。あそこの渋いおじさんかな。ちょっと髪の毛の薄い。
間島P (魔法使い)。私だっ。って目の前にいるのに。
伊吹翼(本田未央役)。Pのかぶり物って、ソフトのロゴとか。…、全然違う。
間島P (魔法使い)。だから、これが本物の頭部だ。
春日未来(島村卯月役)。信じて良いのかしら。
エミリー(アナスタシア役)。社章は我が社の。
間島P (魔法使い)。やっと信じてくれたか。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。来客用の名札。名前に覚えがある。ほら、このCD。
春日未来(島村卯月役)。音楽のCD。…、すごい、園田一人のプロデューサー。それが、こんな姿。
間島P (魔法使い)。Pだけに滅多に人前に出ないからな。
最上静香(渋谷凜役)。何しに来たのよ。
武内P(王子)。演出のため。
伊吹翼(本田未央役)。演出って、もうさんざん練習したのに。
武内P(王子)。ご覧の通り、データベースショウでステージなど、346プロといえども前代未聞。現場での微調整に来てくださったのだ。
伊吹翼(本田未央役)。舞台監督役。
間島P (魔法使い)。その通り。練習は密かに見せてもらった。あのままで良い。音響や照明の微調整だ。
エミリー(アナスタシア役)。さすが音楽担当。
春日未来(島村卯月)。あのつまんない歌詞の宣伝曲を。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。音楽は良かったよ。
武内P(王子)。作曲と編曲が園田一人だ。
最上静香(渋谷凜役)。だから来たのか。よろしく。
間島P (魔法使い)。よろしく。
(ステージ一時間前。アイドルと二人のPは舞台裏に移動。全員で観客席をちらっと見る)
春日未来(島村卯月役)。すごい、私たちのファンが来てる。最前列にいる。
伊吹翼(本田未央役)。それぞれ5人くらいだけどね。熱心。
武内P(王子)。わざわざ来てくださったのです。くれぐれも粗相の無きよう。
最上静香(渋谷凜役)。もちろんがんばるわ。
(間島Pがスタッフに指示して入念に機材などを調整している。)
エミリー(アナスタシア役)。あそこまでやるんだ。
春日未来(島村卯月役)。うん、スタッフさんには感謝。
伊吹翼(本田未央役)。熱心すぎるような気がする。
最上静香(渋谷凜役)。普通じゃない。何かあったのかな。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。他の会社の人が見学している。いいのかな。
武内P(王子)。データベースショウだから問題ありません。というか、これが宣伝。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。346プロのソフトが動いている。
最上静香(渋谷凜役)。そういう仕掛けか。やっと理解した。
春日未来(島村卯月役)。じゃあ、張り切らなくちゃ。
伊吹翼(本田未央役)。みんな、いっくよー!。
(ステージ開始。とはいっても、最初は346の技術者によるソフトの紹介だ。さすがに技術者同士で、何人かはじっと聞いている。でも、会場にはほとんど人がいない。)
春日未来(島村卯月役)。あーあ、いつかを思い出すわね。
最上静香(渋谷凜役)。私たちのファンは動かない。そのままつまんなそうに解説を聞いている。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。このままなのかな。
エミリー(アナスタシア役)。しっかり演技しないと後悔するよ。
伊吹翼(本田未央役)。やけくそだ、やってやる!。
(ステージは5曲。会場は閑散としている。でも、前の方の固有ファンはお構いなし。必死でサイリウムを振って、大声で声援。さすがにプロのアイドル、調子に乗ってきた。
で、展示会に集まっている技術者ども、なぜかオタクが多い。かなりの人数が音を聞いた瞬間に346プロのアイドルの曲と分かったようだ。ものすごい速度で会場が人で埋まって行く。
2曲目の直後。)
伊吹翼(本田未央役)。来た来たー。お客さん、来ているよっ!。
春日未来(島村卯月役)。信じがたい。どうなってるのよ。
最上静香(渋谷凜役)。夢でも何でも無い。本当に来ている。
武内P(王子)。音響や照明に関心があるみたいだ。
エミリー(アナスタシア役)。関心は技術か。
箱崎星梨花(赤城みりあ役)。でも、私たちの歌、聞いてくれているよ。
最上静香(渋谷凜役)。どんな効果があるのか、見抜こうとしている。
春日未来(島村卯月役)。技術者って、すごい。
伊吹翼(本田未央役)。私たちのファンも負けてないけどねっ。
(3曲目からはものすごいことになった。スーツ姿のまま、データベースショウに集まった各社の技術も営業もアイドルにコールしまくる。ついには、部長級の感じの人たちまで、奥の方で立ち見し始めた。
ステージ終了。それぞれの仕事があるから、会場はすぐに人がいなくなる。ファンも帰路についた。)
武内P(王子)。みなさん、お疲れ様です。成功です。
伊吹翼(本田未央役)。これって、私たちのファン人数にカウントされるのかな。
間島P (魔法使い)。微妙です。考慮されない訳はないけど。
武内P(王子)。新規のファンを確実に獲得しました。お手柄です。
間島P (魔法使い)。いやあ、それほどでも。
他の全員。調子に乗るなっ。
間島P (魔法使い)。お後がよろしいようで。