で、その職場近所の量販店のゲームコーナーの隣にあるCD/DVDコーナーに多分最近出現したクラシック音楽コーナー。そのすぐそばに本格オーディオの区画があるためか、マニアな店員がいるらしくって、少数はマニア心をくすぐる品揃えです。
私が買ったのはメンデルスゾーン交響曲全集です。メンデルスゾーン交響曲と言えば、3, 4, 5交響曲が今も演奏の機会があると思います。しかし、1番と2番は初めて聞きました。第2はベートーベンの第九にインスピレーションをうけた作品らしく、しかしその終楽章はキリスト教会の音楽付き儀式を再現したような感じで、ベートーベンよりも保守的に感じます。
メンデルスゾーンの生きた時代はフランス市民革命直後で、フランス代表のナポレオンと時代が重なります。メンデルスゾーンはドイツの音楽家です。数学者のガウスと重なっていて、ガウスの方が長生きです。
日本では平賀源内よりも近代に近くて、江戸時代末期の結構な動乱期だそうです。中国ではアヘン戦争の時代だそうな。
メンデルスゾーン生誕200年の企画で、2009年の発刊です。しかし、録音は1984年でDDD、つまり全デジタルの表示ですが、何となく音が甘くて、おそらく多分、マイク信号の最初段微小信号アンプの所為(せい)だと思います。ここは今は接合型FETで組むでしょうけど、普通のトランジスタは雑音が多くて、アナログテープレコーダだとヒスノイズと呼ばれていた雑音の高音成分が無いので、いわゆるフォルマント、概ね500Hz以上の位相乱れの感じになる…、のだと思います。
音階進行や和音進行に関してはいかにもクラシックでクスッと来ます。ベートーベンやモーツアルトなどと、ブルックナーやブラームスの中間の感じで、古典期の集大成の感じで、クラシックの技法を知りたい方には大いに参考になると思います。
で、懐かしのスコットランドとイタリア交響曲を聴いて、今はハイドンの驚愕交響曲をCDで聞いています。こちらは1990年録音のDDDで、しかし、この間の音響技術の進歩は半端ない感じで、こちらはものすごく音が定位します。まあそれでもいわゆるハイレゾとは違っていて。
ううむ、しかし、何となく音高(ピッチ)が気になってきました。ダイナミックレンジも壮大すぎて本当にハイドンの時代の音楽かと。現在の高度に機械化された楽器で無いと表現できなくて、これは19世紀趣味だと思います。でないと今(21世紀初頭)では売れないとは思います。その変化に耐えうるハイドンもよくやる、の感じ。