まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

2843. 数の概念

2019年10月17日 | 日記

 昨日はやや遠いところへの主張だったので時間が無く、本日は内勤なので昼休みに近くの大型書店へ。数学雑誌の新刊を2冊買って、と。経験上、一気読みしないと存在を忘れてしまうことがあるので、昼休みにざっと見してしまいました。本当はしっかり読まないといけないのですが。特集も連載も良く出来ていると思います。

 科学新書のコーナーでも新刊がありました。高木貞治の数の概念。って故人のはず。私は高木関数というので知っていて、しかし、本物の論文は読んだことが無かったです。これは一般向けの解説書を再現した物らしいです。
 読み始めると新仮名遣いではあるものの、やや文体が古いです。話題は整数、有理数、実数の解説で、当然予想通りに、実数の連続性をどうこなすかが主題です。明治の巨匠時代を引き継ぐ方で、音楽分野ではその昔、このクラスの指揮者が盛んにLPレコードを出していたと思います。そんな感じがしました。何しろ先生が巨匠なので迫力のあること。今のクラシックは何となくポップで、当時をあえて再現したら観客どころか演奏者が途中で吹いてしまうと思います。

 ところで中身は高木氏の本文は早々に終わっていて、解説の秋山仁氏の解説が長大です。秋山氏の名前は帯にしか出てきません。ほとんどが高木貞治の伝記ですが、数学の解説もあって、多分、本書の山場だと思います。
 前半ももちろん特徴があって、これで大丈夫か、と思えるほどズバズバ進んで行きます。まあ、多分、おそらく、読者サービスのつもりと思います。巨匠の愛弟子を解説するのは差し出がましいと思ったのか、秋山先生、この部分の解説はほとんどありません。欲しかったのはそちらの情報なのですが。
 私から見て本文の方で印象的だったのはp118の公理III、つまりアルキメデスの原則の高木氏の解釈の部分です。連続性の氾濫を抑えているのだそうな。抑えなかったら、多分、数直線と言うよりは毛糸のような物になって、(高木曲線みたいに)いわゆる怪物化するのでしょう。こちらの解説なら差し支えなかったのでしょうけど、すれ違ってしまったようです。

コメント
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