
お腹を満たしてテストの図



RIVAで最も関心が有ったのは、その出で立ちでよりも、85PSから105PSにパワーアップされたエンジンでした。
推測(期待?)では、明らかに体感できるパワーアップと一回り太くなったトルクで、これはお値打ちの105PS
エンジンだとPRしたかったのです。
事実、他の並行輸入業者もこの正規にない105PSをセールスポイントにしてるようです。

見た目は同じのツインエアー105PSエンジン
この見た目が不変の理由は後述します。

6速マニュアル
105PSは全て6速マニュアル(or デュアロジック)となります。

町内
Drの期待と裏腹に、この105PS仕様に85PS仕様との20PSの差を感じられません

真実は真実として、商売抜きで評価しますが、果たしてDrの感性に難があるのか、若干頭貝割れ大根になりました。
テスト当日は、猛暑ゆえにACをONしてたのが悪かったのか、OFFにしたりパワーモード切替をNORMA→SPORT
と切り替えてみたりしましたが、言うべき差を感じなかったのです。
かって自動車評論家を目指していたDrとしては、これは納得できません。
もしかしたら、車両に問題があるのか、ど~しても解明しなければ気が済まない心境でした。
資料を集めていると意外にもこの105PSの真実が解明できました。

SPORTモード時に105PS発揮 トルクは同じw
注目すべきは、105PSはSPORTモードにしないと発揮しないのと、最大トルクは85PSと変わらないと言うこと
でした。
更に、デフォルトであるNORMAモードでも、意外な事実が判明したのです。

NORAMモードではアンダーパワー?
馬力は若干アップしていますが、最大トルクは逆にダウンしてるじゃあ~りませんか!

事実、体感上はかって何台も乗った85PS仕様のほうがパワー(トルク)があるような気がしました。
数値はまさに正直であり、Drの感性に間違いがなかったという証明です。
かのうような逆転現象の理由は105PSのチューンアップ手法に問題があると思われます。
早い話が、エンジン本体は全く同じで、ROMチューンなのでした。(エンジン型式は同じ!)
これは、FIATが商売上手な証明になるでしょう。
ROMのマップ書き換えはコストは変わらないのではと思います。
通常なら、圧縮比を上げたり、カムのプロフィールを変えるのが常道でしょう。
しかし、それは明らかにコストアップになりますし、商売上は得策とは言えません。
コストは同じで、パワーアアップ出来れば値打ちもこけるし、儲かるのは間違いありません。
同じ、20PSアップでもメカチューンなら、かのようなフィーリングにはならなかったでしょう。
だいたいROMチューン自体が、本当にパワーアップしているのかは、経験上微妙です。(一般的に)
それではこの105PSの存在自体に疑問を持たれるかもしれません。
しかし、全く悲観することもないようです。

最高速度は15km/hアップ!
105PS仕様の名誉の為に付け加えると、パワーアップはもちろん嘘ではなかった言うことになります。
ただ、実用域では体感出来ないのと、下手すると85PS仕様のほうがパワフルに感じることもあるということです。
因みに、85PS仕様にパワー切り替えはECOモード以外はありません。
105PSに拘るのであれば、SPORTモードをデフォルトにする必要があるでしょう。
結論としては、非現実的な最高速度ではなく、実用域でのパワーアップを体感できないのは残念です。

燃費とCOの比較
105PSの真実はともかく、最近のFIAT社の限定車やオマケ商法とかには、ちょっと賛同し兼ねることもある
というのが正直なところです。
商売上手に異論はありませんが、内容をもっと伴って欲しいというのが、FIAT愛好家の一人して提言したいです。