半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

若手農家さん宅へ♪

2010年05月15日 | 農的体験・生活
土曜日は、晴天

 午前中は、栗源(くりもと)というところで、初めての「お話会」に参加。久々に子供のお話会のようなところに参加して、ほのぼのしました

 お昼は栗源の道の駅で食べ、隣接の公園でたっぷり遊びました。トマト1パック100円、きゅうりがスーパーのビニール袋にたっぷり入って500円ぐらい、とか、無茶苦茶安い このあたりの道の駅は、観光客というよりは、地元の住民向けの食材をそろえている感じで、スーパーっぽい売り方をしている気がします。安いし十分遊べましたよ

 さて、午後は、「家族で遊ぼう!」と話し合いながらなかなか出来なかった若手有機農家さんのお家に初めて行きました

 数日前も仕事でぶらりと行ったのですが、今日は家族でお宅にお邪魔しました

 古民家ではないですが、昔のつくりの家で大きな家。縁側というかテラスのようなところは全て手作り。敷地の中に育苗用のハウスがあったり、出荷場にしている別棟の倉庫のような建物もあり、農家として働ける環境が全て揃っていました。しかも、畑や出荷場までは車で5分、10分のところ。う~ん、凄い

 その後、畑でカブのトンネルを外す作業を1時間ほどお手伝いしましたよ

 うちの子供と向こうのお子さんも、畑で一緒に働いて?いて、楽しそうでした

 帰りには、「持っていって」ということで、たっくさんのお土産をもらいました。


 レタスは大きなビニール袋に5玉も


 この後、レタスチャーハン、レタススープが食卓に上ったのは言うまでもなく、サラダの日々が続きました

 かぶもたっくさん頂いてきました ↓これはその半分の量。この倍もらいました


 カブは、うちの奥さんがコトコト煮込んだり、お味噌汁に入れたり、4日間かけて食べきりましたよ


 農家さんからみれば、出荷のピークが終わってしまえば、少しぐらいの残りは、畑にすきこんでしまうんですよね。もったいないけど、わざわざ少しの量をまとめる手間を考えるとすきこんでしまった方が作業効率が良いわけです。

 でも、もったいないな~ 

 私にとって農作業は良い経験ですし、農家さんからみれば人手はいくらでもあった方が良いし、子供同士は遊べるし、良い関係なので、週末何も予定が無いときは、またお邪魔しようっと
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無農薬農家さん

2010年05月13日 | 農的体験・生活
 昨日、仕事の関係で近くの仲良くしてもらっている若手農家さんの畑にお邪魔してきました

 ここの農家さんが属する会は、私の働いている会社に毎週大量に野菜を定期的に出してくれています。毎週欠かさず出してくれるので、この天候不順で大変なんだろうな~、と思っていたのですが、実はそうではないようなんですね。

 一般の農家さんは市場が卸し先で、出来た野菜を出来た分だけ卸すわけです。だから市況の変化によって、収入は大きく変わるそうです。例えば、大根とかを1万本下ろすとすると、10円違うだけで10円ちがうだけで10万円、50円違うと50万円も卸値が変わってしまうわけですね。だから、農業は「博打だ」と言われているそうです。

 一方、今回お伺いした農家さんは、私の会社と1年間の作付計画をすりあわせ、年間を通しての売買契約を結んでいるので、収入が安定しているんです。その為に市況に左右されず安心して野菜作りに励むことが出来ます。
 毎週不足無く野菜を出荷できるよう天候不順や虫の害なども考慮して少し多めに野菜を作っています。だから、最近の天候不順も織り込み済みで、野菜が足りないということは無いそうです。
 もちろん、栽培の基本は「土作り」なので、単品の野菜を大量に作って、その為に微生物のバランスが崩れ、病気が発生して、農薬を散布する、、、といったことをしないで無農薬で済むように、多品種を仲間と分け合って栽培し、きちんと輪作(同じ畑に同じ野菜を続けて作らない)をしています。だから、大量に単品野菜を農薬を使って作って、できた分だけその都度市場に卸す、という農家さんとは、栽培計画から栽培方法まで、基本思想が違うんですね。

 例えば、キャベツ。同じ畑でもマルチとビニールをかけている畝(右側)と露地にむき出しのまま(左側)に分けて育てています。


 これは、マルチをかけているとその分地温が上がるので、生育が早くなるのです。とはいっても、1週間ぐらいの違いしか無いそうですが。

 葉が巻き始めたキャベツです。新緑と同じきれいな薄い緑色でとってもきれいでしたよ


 私は昨秋、かなり虫にキャベツをやられたので、春なんてもっと凄いのかと思って聞いてみると、むしろ、今の方が秋よりは作り易いそうです
 4月の頭から虫が出てきて、いまから活発に動き始めるそうですが、キャベツも育っているので、秋のように栽培の初期から虫が活発な時期よりは虫がつきにくいそうです。無農薬でも、まあ、見事なキャベツが出来ているんですよね~、凄い


 ジャガイモもすくすく育っています。普通「芽欠き」をするのですが、「確かに、芽欠きをした方がイモの収量も上がるんだけど、その手間をかけるよりは、他にもやることがあるから、うちの地域では芽欠きをしないんですよ」とのことでした。へ~、面白いですね~


 そんでもって、こちらがズッキーニ。手の平よりこんなに大きいんですね~


 このズッキーニ、朝の10時ぐらいには花が閉じてしまうので、その前におしべをとってめしべにつける受粉作業を1つ1つ丁寧に手作業でやらなくてはいけないそうです。
 また、受粉には蜂を使うことも。蜂を私がこの前イチゴ狩りをさせてもらったいちご農家さんから借りたこともあったそうです。ハウスの中とは違って屋外の畑では、蜂がどこかに飛んでいってしまう気がするのですが、蜂には帰巣本能があって巣箱にきちんと戻ってくるそうです。それにしても、プロの農家さんの世界では蜂を貸し借りするんですね~。1箱1万とか2万ぐらいで1ヶ月貸し出すそうですよ。でも、蜂は20℃ぐらいにならないと活発には動かないそうで、今の時期は、20℃ぐらいになるのは10時を過ぎるから、やっぱり手でやるそうです。

 そういえば、スイカの受粉も朝早くやらないといけない、って本に書いてあったな~

 プロの農家さんの畑を見ると、家庭菜園とそもそもの目的も違うし、色々刺激になります

 定期的に見に来ていいよ、と言われているので、季節季節のプロの農家さんの畑を観にいってきま~す
 
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真っ赤なアイツ!

2010年05月12日 | 農的体験・生活
 今朝、小雨だったので畑に行って見回りとしていると、アイツが真っ赤になっていました


 誰が赤いアイツか、、、というと、最後のお楽しみ


 まずは、順番にこの晴天が続いた後の雨降りで、すくすく成長している作物を紹介しま~す

キャベツは頭がパッカリ割れて塔立ちしてきていましたが、しばらくたってみて見ると、結球していた葉っぱ、つまり私達が普段食べているところは腐るような形で崩壊するように無くなって、背高のっぽの塔とその茎につく葉だけの野菜になっていました。
before

after


冬の寒さに負けないようギュ~と丸くなった後、暖かくなってきたらいよいよ種を残すための塔が立ち始め、今まで冬の寒さから身を守っていた結球した部分はエネルギーを使い果たすように朽ちていくんですね~、生命って凄く良く出来ているんですね~

スティックブロッコリーは、花芽がつきはじめましたよ



たっくさん蒔いたものの、全く発芽がしないので、鳥に食べられてしまったか?と思っていたとうもろこしですが、ここ最近の暖かさで、ぐんぐん芽を出し始めました
どうやら全く食べられていなかった様子。我が家の畑は、鳥の被害は冬場のブロッコリーの葉っぱ以外、ほぼ無いんですよね 不思議です。恐らく、他にもエサがいっぱいあるからなんでしょうね~



そして、黒マルチを突き破るススキの生命力に脱帽しながら、ふと目をやると、、、


びっくり仰天

日曜日には青いだったはずのあいつが、いつの間にか真っ赤かに染められたように、朝の露地に鎮座しているじゃありませんか


意表をつく感じで目に入ってきたので、その赤さは鮮烈でした

いや~、嬉しい

露地は難しいと聞いたことがありましたが、これまた病気にならず、見事に全部実をつけてくれました

早速、起きた長男に「誕生日になる前に、もう出来ちゃった」といったら、それだけで「いちご!」とわかってくれたみたいです

去年の冬から「誕生日になったらできるからね~」と言っていて、ずっとずっと待っていたので、それだけでわかったんでしょうね

鳥が食べる前に、ママと食べてね、と言ってきたので、今頃美味しく食べている頃でしょう

流通もののいちごの旬は12月~3月まで、でも、本当の露地物は今が旬です。といっても、プロが露地でやることは無いので、珍しい露地物イチゴですよ

ここ数週間で遊びに来てくれた人には、そんなに数がありませんが試食させてあげま~す

やっぱり果実は嬉しいですね
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佐倉草ぶえの丘

2010年05月09日 | 素敵な家族・子供との時間
 日曜日は、母の日でしたね

 それぞれの母の日の過ごし方があったんでしょうが、我が家は、一足早く5月5日に奥さんのお母さんと私の母も含めて、一緒にお祝いしてしまったので、日曜日は、夜ご飯を作ってあげたぐらいでした

 さてさて、この日は久しぶりに「佐倉 草ぶえの丘」というところに行って来ました

 「草ぶえの丘」は、佐倉市にあるちょっとした遊び場がある公園みたいなところ。ゆめ牧場やマザー牧場のように大型の動物はいませんが、リスや鶏などの小動物、また、何より、1km以上あるミニSLがあるんです

 当然、うちの子は電車が大好きだし、何より広場が結構大きくて、滑り台などの遊具も揃っているんで結構遊べるんです。そして、入場料も大人400円、幼児150円と安い SLも乗車料金が300円 なのにお客さんがそれほどごった返していない「穴場」なんですよね~

 これが地図です。
 ↓


 大きな鯉のぼりが何十匹も空を泳いでいる木陰の下でお昼を食べ、滑り台やお砂場、ボールで遊んだり、SLに乗りましたよ

 また、すぐ近くで「陶芸」が出来るところもあるんです。前回来たときは、おばあちゃんも含め、家族でコップを作ったのですが、今回は次男の「手形・足形」をとるために行きました
 粘土も500gで700円とリーズナブル 焼きあがるのが楽しみです

 我が家の近くの成田ゆめ牧場は、最近、どんどん商売が上手くなってきていますが、この「佐倉 草ぶえの丘」は、お金もそれほどかからず、人もたくさん来ていなく、それでも十分楽しめる穴場です。もし、遊びに出かけるなら、オススメですよ
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菜園NOTE

2010年05月06日 | 素敵な本
 今年も買っちゃいました 「菜園NOTE」を

 「菜園NOTE」は、昨年の北海道の友人がプレゼントしてくれた家庭菜園用の手帳です。
月の満ち引きに沿って種を植えたり収穫をしたり、独自の菜園計画を作ったり、相性の良い野菜とハーブが一覧となったコンパニオンプランツや、相性の良い野菜を悪い野菜が一覧になっていたりしています。

 各野菜の植える時期や発芽気温や連作障害なども一覧になっている反面、北海道作のノートなので、北海道基準の野菜の欄の情報は、関東人にはあんまり必要ないんですね

 でも、それをひっくるめて、今年これが無かったので何となく記録をとることをしなかったので、今更ですが本年度版を頼みました


 表紙をみると、2009年にSAPPOROデザインアワードグランプリを受賞した、と書いてありました。確かにおしゃれで使いやすいといえば使いやすいですからね~
 
 ちなみに、これが私の昨年のメモの1ページ、かわいらしく野菜の絵を描いて、成長を記録しているのは、このノートをきっかけに始まった気がします


 そういえば、色々な本を読んだけど、結局メモを写し書いたものだけが、記憶に残るんですよね~

 昨年よりも色々増えた野菜たち。早速、メモをとっていこうっと

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5月5日の初節句

2010年05月05日 | 素敵な空間・イベント
 5月5日は端午の節句、うちの次男の初節句祝いです
 久々に奥さん方のご両親にも来ていただき、鯉のぼり、兜を前にみんなで楽しくお食事

 みんな元気そうで、何より でも、肝心の我が子が高熱で。。。 このGWの急な陽気の変化と、外でたっくさん遊んだので疲れたのでしょう

 また、お食事には我が家の畑の初物を出しました

 らっきょうの早採りのエシャレットは、やっぱりお義父さん、お義母さんにも、私の母ちゃんにも好評 「こんなに柔らかいのは、やっぱり採れたてだからかね~」という言葉が出ていました。柔らかいのがご年配には美味しさの一つのバロメーターなのね。

 また、お義母さんと私の母、長男で畑に出て畑を見回り。そして、まだ大きくなってはいないですが、食べれなくは無いので「そら豆」の初物を採りました。


 中身は枝豆ぐらい小さかったんですが、皮ごと食べれて美味しかったですよ

 また、GW前から作っておいた「スギナ茶」を昨日チャレンジして飲んでみたら、まあまあのお味でしたので、今日もお披露目しました。
 スギナ茶は、色々調べてみると「薬草茶の王様」と言われるほど、ミネラル豊富。ほうれん草と比べると、リンやカリウムは5倍、カルシウムは155倍、マグネシウムは3倍とかで、解熱、利尿、鎮咳、吹き出物などの美肌などに良いそうです。まっ、お義母さんの「ほうれん草と同じ量のスギナを食べるのは出来ないからね~」というのもごもっともなんですが、体には良さそう。
 こう考えると、どこにでも生えるスギナ、ヨモギなどは、やせ地でも頑張って栄養を溜め込み地中に還している草達なので、そんなどこにもである野草こそ体に良いんでしょうね~。
 さて、こういった野草茶は、ヤカンなどとは鉄とタンニンが化合してまずくなるそうなので、土瓶で煮出すのが良いらしいのですが、土瓶なんて無いで、小さな土鍋で軽く煮出します。 


 ほのかな甘みと独特の香りで、日常的に飲めるといえば飲めるかな


 また、お向かいさんのおばあちゃんとお孫さんが「ピーピー」と草笛を吹いていたので、教えてもらうと、「ススキ」の真ん中の茎を抜いて吹けば、いとも簡単に吹けることを教えてもらいました

 私ももちろん、うちの子もピーピー吹いていましたよ


 畑の雑草も、セイタカアワダチソウとススキだけはパキパキ折ったりしているんですが、ススキもこういった遊び方があると、何だか有用なんだな~、と思いました。

 夏のように暑いGWも今日で終わり。楽しい休日でした
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エシャレット収穫!

2010年05月04日 | 農的体験・生活
 今日は、昨日までの合宿の翌日ということもあり、家でゆっくりと過ごしました

 とはいっても、相変わらず6時ぐらいには畑にいましたが

 繰り返し思うのですが「好きこそものの上手なれ」で、好きだから楽しいんですよね~。畑が無い人生なんて考えられない

 さて、今日は、ふと思いつきで「エシャレット」をつまみとして食べようと思い、育て中のらっきょうを掘り返してみました。

 すると、1片だったらっきょうが、何個にも増えていて、辛味があるエシャレットになっていましたよ



 ↑
 これは洗った後の写真ですが、まあたくさん出来るんですね~。さすがに食べ切れませんでした

 でも何でも採り立ては違いますよね~。このエシャレットなんて「強烈」でしたよ胃が焼けそうなぐらい、匂いも辛味も強烈でした。

 さあ、明日は2人目の子供の初節句です

 お義父さん、お義母さんも来てくれるので、このエシャレットと初収穫のそら豆などをご馳走したいと思いま~す
(お酒がお好きなのでね
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恒例のGW合宿♪

2010年05月03日 | 素敵な空間・イベント
 GWです

 私にとっては、昨年は別にして、働きながらの初めて旗日どおりのお休みが出来るGW 凄いことです、全部休めるなんて。。。

 さて、ピースボート仲間のおばあちゃんの空き家が茨城の奥地(福島との境目)にあって、そこにGWはみんなで「肝臓強化合宿」と銘打って、ピースボート仲間がみんな集まるんです 私は始めてオール参加の2泊3日コース

 若者だったみんなも、今やほとんど30代のおじさん、おばさん
 子供も増えて、大人の半数ぐらいの数の子供も参加していて、保育園のような状態になることも 私は中心となって公園に連れて行って遊んでいましたが、これが一番楽しかったかも ボール遊びや、タンポポ摘み、小さな水路でタンポポの茎を剥いて水車を作ったり、色々遊びました。でも一番は、子供達が、ぺんぺん草を抜いて「演奏会」をサプライズで大人向けにしてくれたこと幼稚園の発表会って、こんな感じなんだろうな~と、眼を細めて観ていました
 
 さて、昼間は恒例のBBQ


 お手製のポテトチップスとか(超美味い


 さばのみりん干しとかも作られましたよ


 夕方は、近くにある温泉で、ゆっくり、、、とは、もう行かないんですよね子供を入れるとなると、すぐに上がらなくてはいけないんですよね また、子供は温泉が好きじゃないので、まあ、仕方ないですね

 夜は、2,000円ぐらいで買ってきた燻製機で作ったベーコン、チーズ、タコの燻製を満喫


 うちの仲間には、料理人がいるので、いっつも豪華料理が出るんです 魚も60cmぐらいのスズキを一匹買ってきて、それを刺身におろしたものと、マグロ、タコ、甘エビなどの大皿の刺盛り、手間き寿司用のイクラ、アジのたたきを作って「なめろう」を作ってくれたりと、まあ豪勢なこと

 そして、恒例の手打ちうどんもやりましたよ これまた、つるつるモチモチしていて最高
 でも一番は、スズキの頭とベーコンの余り、鯖、ショウガ、にんにくを入れてグツグツに込んだスープを汁としたうどん。これは超美味くて最高でしたよ
 

 さてさて、こういった合宿ですが、飲む人は朝4時までと、本当に飲んだくれているのですが、私は体調もあったり、生活のリズムが完全に朝方なので、子供達と同じぐらいに寝て、朝はいつもどおり1人、6時前から行動開始

 この茨城の外れの田舎は、私のいる近辺の平野と違って、里山の中にある集落。なので、田んぼはずっと続くのではなく、谷津田とは言いませんが、枚数はそれほど大きくは無い手狭な感じ。ただ、その分、朝日が山の上から差し込んでくると、田んぼがピカ~
と輝いて、何ともきれい



 また、近くの天満宮(神社)への道があったので、ご挨拶と思ってちょっと昇って行くと、上からヒラヒラと桜の花びらが何ともきれいに落ちてくるじゃありませんか
 桜の道のようになっていて、本当にきれいな道です


 この辺りは、田んぼだけでなく、草花が千葉より半月ぐらい遅れているようで、桜もぎりぎり咲いていたのんですね。

 そしてそして、林の中から差し込む朝日も、幻想的といっていいほどきれい


 更に、あまりにも芸術的で厳かだったのが、1つの母なる木。
 写真は取りませんでしたが、切り倒され、1mぐらいの高さの少し朽ちた木が、ちょうど朝日を浴びる側がくぼんでいて、そこに様々な草花が根付いていて、朽ち果てたのにも関わらず、他の生命を育むために体を提供している存在が、差し込む朝日を浴びて、本当に凄いものを観た、という感動がありました。


 その他、道端では、鶏とヤギが一緒に飼われている家など、田舎っぽさがたっぷりでしたよ



 最後に、家の造りについて。農家民宿っていいな~、と思っていたので色々注意しながら見ていたのですが、やっぱり、日本の在来軸組み工法は、ホゾをうまく使う必要があるな~、と思いました。また、千葉のこの辺りは、茅葺屋根の代わりにトタンの屋根が乗っかっているところが多いのですが、この茨城の端の家々は、きちんとした瓦が載っていて、その下には杉の木の皮が敷き詰められていました。山間部だからなのか、地域性なのかわかりませんが、少し勉強になりました
 
 あと、蔵もありました。この辺りの家は蔵を持っているところが多いんです。


 蔵はあっても無くてもいいんですが、ちょっとした小屋が蔵風だと格好良いな~とも思いました。

 
 だらだら書きましたが、子供達とたっくさん遊び、友人たちとも時間を過ごし、久しぶりにビールを飲み、今住んでいるところは違う田舎を感じ、何よりもGWにこの合宿に初めて全て参加できた楽しい時間でした
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本:百姓物語・「生活を選び直す」

2010年05月01日 | 素敵な本
この前、図書館で借りてきた本の紹介です。

 この「百章物語/著者:小泉英政」は、以前私が読んだ「みみず物語」の前に書かれた本です。→ここ



 「みみず物語」は、農的生活をしながら「原始帰り」とまで診断された超化学物質過敏症のお客様の為に、山の自生のものをわざわざ採ってきてお送りした、というお話とか、もらってきた廃鶏が、平飼いにしたらたくましく、元気になって卵を産み出したお話など、結構感動的で、かつ自然と一体に暮らしている昔のイメージの「農民」の姿が書かれていて、非常に私としては面白い本でした

 で、この「百姓物語」は、「みみず物語」の前に書かれた本で、1970年代からのお話が載っています。なので、古い時代の成田空港周辺の農家の暮らしぶりがわかります。

 内容としては、トラクターなど無かった時代に、農家さんが鍬一本もってたくましく畑を耕している風景や風情がこうだったんだ、というのがわかります
 また、著者が養子に入った「小泉ヨネ」さんという昔ながらのおばあちゃんの生き方、生き様や、成田空港が開設されることで、その土地を開墾して住み着いた農民にとってはどういった問題が降りかかったのか、が農民の視点でわかる物語となっています。私は、成田に住んでいましたが、いわゆる「空港問題」ってからっきしわかりませんでしたからね ちょっとだけですが、そういうことだったのか、ということがわかりました。

 
 あと、おばあちゃんのお話を口語体で書いた章などは、まさにおばあちゃんの昔の暮らし方や考え方がわかるので、興味深いです。一方で、方言などが入っているのでわかりにくいといえば、わかりにくいです。好きな人は好きだし、好きじゃない人は読みずらいんだろうな~。

 でも、何よりもどうしてこの著者の「小泉英政」さんが、ここに住み着いたのか、という「背景にある考え方」、「百姓になっていく過程で感じていること」などは、古臭く昔臭いですが、鍬をもって畑を耕したい私には、彼らの姿は非常に刺激になりました。


 特に、一番のメッセージは「暮らしを選びなおす」という言葉です。

 
 分業化された生活、、、つまり、昔は、食べるものを作り、着る物を織り、住む家を建て、、、という事が、まさに「暮らすこと」だったわけです。それが、高度経済成長の時代から「他の人・企業に分業化」され、「お金」に換えられてしまいました。

 「生活すること」が、今は「お金を稼ぐこと」に置き換わり、その「お金」によって、「どんな食べ物を食べるか?どんな服を着るか?どんな家に住むか?どんな教育を子供に受けさせるか?などが、国や企業が与えてくれる選択肢から選ぶ」生活が当たり前になってしまっています。

 よく、世界的に仕事が「世界分業体制」になった、といわれますが、個人の生活も「分断・分業化」されてしまっているんですよね。そういったことがこの本で気づくことが出来ました。

 で、この小泉さんは、1970年代に「暮らしを選び直した」わけです。百姓になることで、「自分の暮らしを自分で行う」ようになったのです。


 この本を読んで、改めて考えてみると、私や同世代がなんとなく「農」にあこがれているのは「生活実感」が無いからなんでしょうね。
 ちょっと前までは、「会社で働く」ことがスリルがあり、ゲーム的要素があり、また、お金を稼げるという実感、給料が上がっていくという仕組みへの信頼が持て、結果的には、更なるお金を使える生活が出来るという実感があったわけです。

 でも、もはや、給料が上がり続けるという実感は失われ、働ければ働くほど更に使えるようになっていく実感がもてなくなっていますよね。そうすると、やっぱり、生活を豊かにするための必要なお金が増えていかないので、今後の子供のことや老後のことを考えると、生活が豊かになっていかない感覚を持ち始めて、なんだか働いても生活が豊かになっていく感覚が薄れているので、このまま働いていてもな、、、でも、将来のことを考えるとそう簡単にドロップアウトして会社を辞めるのもな、、、といった思考回路に入っているのではないでしょうか?

 私の大学の同世代の話を聞いても、大体、こういった感じなんですよね~。

 でも、それも「国や企業から与えられた情報」に乗っかって、「与えられた選択肢からしか選べない生き方」になっちゃっている気がするんです。

 私は奥さんに「何をまた一人で妄想しているの?」と突っ込みを毎日もらっているのですが、釣りをして狩りをして、家を建てて、野菜を作って、、、という生活にあこがれるているんです 農家民宿みたいなのもしたいんです

 実際、家を建てている人達、古民家を改築して住んでいる人達に「いいな~」と憧れを抱きます。昨年、機織り(はたおり)をさせてもらって「無茶苦茶楽しい」と思いました。でも、まずは出来ること、として「家庭菜園」で食べるものを作っています。梅干や味噌作りにもチャレンジしています。

 食べるものを作り、着る物を織り、住む家を建て、、、という事が、まさに「暮らすこと」と、最初に書きましたが、そういったことをしていくと、あんまりお金がいらないんですよね~。まあ、実際は、親と同居するために家をどうする?といった近々の問題があるんですが、最近は「お金があったら成田のニュータウンに家を買っていたけど、無かったからこそ、家を買わずにお金がかからない家をどうするか?といったことで考えられるようになっているんだ 良かった良かった。」と思えるようになっています
 
 稼げる人は、稼いで2地域居住をするのが一番良いと思うんですよね。東京にマンションをもって、でも、週末は田舎の別荘みたいな古民家で暮らして畑をいじる、、、みたいな暮らし 定年した方々でちょっとお金を持っている人達は、クラインガルデンとか、地方に家を買って、楽しい生活をしていますもんね
 
 でも私はそういったお金を稼げる状態(身体も、心も)ではないので、ビジネス最前線から降りて、【自分の生活を自分の手で作り上げていく新しくも昔ながらの生活】、にあこがれて、1つずつ行動を起こしています

 この小泉さんの本を読んで、私も「生活を選び直す」生き方をしたい、だからこっちに引っ越してきたんだな~、ということがわかりました
 
 最低でも、世の中で流通している食べ物の過半数が、怪しいものばかりで、そんな事言ったら何も食べれなくなるじゃん、と思って、そう考えると「本当だ、人生の大きな根幹を成す食べ物のほんんどが、大企業から与えられたものを選択しているんだ」という、恐ろしいことに気が付いて、「論理的に考えても、直感的にも、自分で作るのが一番じゃん!」という結論に達した2年前を思い出します。

 今でも、有機農家さんの現状を見ると、有機農産物も本当に大丈夫なの?と思うものがほとんどだし、そうなると、やっぱり自分で作るのが一番なんだよな~、と思います。

 徐々に、こういった意識は広がっていって、半自給的生活をする若者が今よりももっともっと増えていくんだろうな~、と思いました。

 また、だらだらと長文になってしまった。。。

 とにかく、この著者の小泉さんに早く会いに行こうっと
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