半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

今年の夏も「虹の戦士」

2018年08月12日 | 自分の時間
夏休み

木曜日に海に行く予定が、台風の影響で1日ずらし、(金)(土)と海へ行ってきました

海のきれいさから、内房の岩井海岸に行くことが多かったのですが、今年はボディーボードを子供が体験したいと言い出したので、外房の九十九里へ。

台風一過の青空の下、砂浜は空を映してまるで鏡のようで美しい


そして台風の影響がまだ残っていて、波は大荒れで、ボディーボードにはもってこいでした


そんな夏の海に欠かさず持っていくのが「虹の戦士」という本です。

長男が生まれて初めての海の旅行に持って行ってから、今年で7年目。
毎年欠かさず海旅行の読み物となっています。


これはたまたま1年目に海に持って行った時、運命的な事を感じて、毎年、夏の海に持ってきて読むのを習慣にしています。


インディアン(近年はネイティブアメリカンと呼ばれるようになっています)に伝わる物語で、地球が悲鳴を上げ、人類がおかしくなっていき、最後の最後に現れるのが「虹の戦士」、というお話です。

「虹の戦士」は、自然を愛し、地球を愛し、人を愛し、今の近代文明でおかしくなって滅亡へとひた歩む人類にとって、また地球にとって、救世主となり、大きな方向転換をしていく存在としてインディアンの中で語られてきた物語です。

白人に侵略され、虐殺され、アルコール浸けにされ、キリスト教を押し付けられて土着のアメニズム的な信仰はバカだとののしられ、魂を無くすように仕向けられたインディアンは、そうされるその必要性があった、と語ります。

しかし、そうやってインディアンのスピリットが無くなりかけた時、人類も地球もおかしくなった極の時、現れるのが「虹の戦士」で、自分達を制御できなくなった近代文明や近代人に、インディアンに伝わる本当の生き方、価値観、スピリットを教えて地球や人類を救う、という事が示唆されています。

こんなことを、都会暮らしに染まったインディアンの血を継ぐ1人の少年が、まだ現役のインディアンとして偉大な存在である曾祖母を訪ねていき、大きな決意の下、たくましく育って運命を変える力を手に入れていくお話です。


ちなみに、訳者は「日本人はインディアンの末裔である」と言っている方です。
面白いですね~。


日本人もインディアンも、いわゆる先住民、土着の民というのは自然と共に生き、自然を崇拝し、自然の中における自分たちの存在を正しく理解し、動物の無駄な殺生、無駄な森林の伐採などはせず、恵みを与えてくれる自然に感謝をし、弱い者には助けの手を差し伸べ、生きてきました。

本の中で登場する偉大な存在の曾祖母は「昔は子供が孤独になるとか、老人が一人寂しく死んでいくということは絶対無かった。みんなが弱いものを助け、老人は知恵あるものとして尊敬され、みながみなの親であり子であり、助け合って生きていた」と語ります。

世界一自殺率が高く、世界一精神病患者が多く、先進国でトップクラスで教育にお金をかけず、3人に1人が非正規雇用者で、3人に1人がガンで死に、3組に1組が離婚し、結婚出来る人も限られているなど、息苦しさが蔓延している日本ですが、昔の日本人も助け合って生きていたはずですよね。

江戸時代が良かった、という人もいますが、縄文時代が一番幸せの時代だったという人もいます。

北欧のケルトもそうでしょうし、アフリカの原住民、アメリカのインディアン、いずれの先住民と言われている民族、もっといえば「文明」がまだ侵入していない人々の暮らしは、ほとんどがそうだったと思います。


昨日、テレビでマカオのホテルに何百億円の費用をかけて、シルクドソレイユの元総括が作ったエンターテイメントが紹介されていました。

「なんでこんなことに莫大な金を使うのだろう。このお金を苦しんでいる人に使えば、多くの人が救われるのに。なんて馬鹿なことにこんな金を使うんだろう」

というのが私の感想でした。

いやね、ちょっと前なら「お~、凄いね~」と普通に思ったし、「金持ち向けの娯楽だね」と思っただけだったのでしょうが、たまたま「虹の戦士」を読んだ翌日に見たテレビだったので、「なんてバカげたことに莫大な金を使うんだろう」という思いが沸いてきたのです

誰だってまともな心を持っている大人なら思うはずです。

子供達が虐待や貧富の差で傷つくことなく、3度のご飯をきちんと食べられて、親や地域の人から愛され、すくすく育っていってほしい、と。

お金より大切なこと、誰かの役に立てる人間になること、目上の者は目下の者のお手本になれるような生き方をすべき、と。

みんなが健康で元気に楽しく生きていける世の中であってほしい、と。

真面目に頑張っているのであれば、誰もが報われる社会であるべきだ、と。


今年は、そんな当たり前の事が一番大事だと、いうのが読後感想でした



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