半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

野菜ボックスを通じたご縁に感謝

2023年12月20日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。

 あっという間に今年の残りわずかとなりました。ただ、我が家はこれから息子の受験もあるので本番が終わるまで気が抜けません。年末年始はゆっくり過ごすというよりは、いかに冬休みの期間に底上げしていくか、という所に心と頭と時間を集中していく予定でいます。まあ、これも子育ての最後の醍醐味ということで、全力でバックアップをしていきたいと思います

 さて、今回「日本ほうれん草」が入りました。毎年説明していますが、一般的に販売されている西洋ホウレン草に比べて、赤茎で葉がギザギザしていてタンポポのように地面にへばりつくように育ちます。そのため栽培と収穫に手間がかかり、葉の茎もポキポキ折れやすいので、もはや普通のお店では見る事さえ出来ない野菜になりました。しかし、葉はもちろん、赤茎がとても甘く美味しいのです

 「もう他のほうれん草は食べられません。赤茎は子どもと争奪戦です」という感じで、毎回追加注文をして下さるファンの方もいるんですよ

 ただ、栽培に手間がかかるだけでなく、正直、お料理の時の手間もかかると思います。赤茎周りの泥を落とし、火が通りにくい赤茎の方からお湯に入れていき、最後に葉を入れる、という茹で方になるので面倒ですよね。それでも、こんな野菜を入れている野菜ボックスは全国でもほとんど無いかと思いますので、是非、「へ~、これが日本ほうれん草か。赤茎ってこんな味がするんだ」と楽しみながら食べて頂ければと思います

 そして第1&3週の方はこれが今年で最後の配達になるので、年末の挨拶代わりに少し昔話を。

 この野菜ボックスの配達を続けてきて11年が経ちました。最初はみみずの会の方が配達していたのを私も購入している側でしたが、私が独立した頃にちょうど「配達を止める」という話が出たので、「だったら私がやります」と引き継いだのが最初の経緯でした。

 あの頃は無農薬野菜や有機農業に関心がある方はごく一部でしたが、今は多くの人が求めるようになりました。この野菜ボックスも少しずつ口コミだけで広がって来たのですが、感慨深いものがあります。大手とは違って広告も出来ませんし派手なキャンペーンや品揃えは出来ませんが、「原点」は今も変わりません。それは、「生産者も消費者も同じ生活者なのだから一緒に支え合って地球環境を守っていこう」という「思い」です。

 公害問題と同時期に農薬などの化学物質が環境を汚染すると叫ばれた70年代から始まった有機農業運動。ごく一部の人達の運動でしたが、90年代に入ってみみずの会のおじさん達も立ち上がりました。

 「旬の野菜をお任せで」という代わりに、リーズナブルで鮮度が良い野菜が直接届く。産直運動の原点ですよね。今は多少高くても好きな野菜が注文出来るネット通販が便利な時代です。それに比べると不便ではありますが、野菜は本物。本物だからこそ口コミのみでも広がって来たのだと思います。

 もし、みなさんの周りでも利便性より「本物」に関心を持ちそうな方がいたら、この野菜ボックスをご紹介頂ければ嬉しいです

 そしてこれからも少しずつで良いので広がっていって欲しいな~と思います。私も、みみずの会のおじさん達と共に、体が動く限り続けていきたいと思います。それでは、来年も引き続き宜しくお願い致します。どうぞ良いお年をお迎え下さい

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