半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

自然の力が発揮されるように

2022年08月26日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

ドタバタしていてアップし忘れました

以下、今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 子ども達の夏休みの終わりが近づくと、「今年の夏も終わりだな~」と感じます。そして田園地帯は黄金色に輝き、稲刈りが続々と始まっています。


 さて、第2&第4週のお客様には前回がお休みとなり、大変ご迷惑をおかけしました。この10年近く風邪やインフルなどには縁が無かったのですが、ついにコロナを頂いてしまいました。ただ37℃台中心で高熱にはならず、後遺症も無く今は元気に過ごしています。

 7月下旬の子ども連れご家族向けの「田んぼと畑の耕育教室」では、直前に約3割のキャンセルがあり、「今回のコロナは凄いな」とびっくりしていましたが、ニュースでも毎日感染者数がどんどん拡がっており、今回の型の感染力に驚いています。


 また、コロナにしても一般的な風邪にしても、いずれにしろ「そのものを治す薬は無い」そうですが、今回の罹患で「その通りだな」と改めて思いました。薬はのどの痛み、咳、熱といった症状を抑えるのが目的であって、「治すのは体のもっている自然の治癒力次第」、というお話です。これは有機農業の世界の考え方と同じだな~と思います。

 農作物も病気にかかります。それを防ぐために病気になる前に殺菌剤を定期的に撒く、というのが現代農業の基本です。ただ、苗の内から過保護に育てられた農作物は病害虫に弱くなる傾向があります。

 一方で有機農業の世界では「例え病原菌があっても1つのものがはびこることは無い。かならずその対抗勢力も出てくる。そういった自然のバランスを保ち、農作物が病気にならない環境を整える」という考え方が基本です。

 少しぐらいなら病気になっても生命力がある農作物は、人間と同じで自分の治癒力で病気を治し復活します。論理上の必要栄養素を効率よく与えるために化学肥料を使い、病気になる前に良い菌も悪い菌も農薬で殺菌してしまう近代農業は、人間で言えば手間のかかる料理はせずサプリメントと薬を多用する近代人という感じでしょうか。

 有機農業の土1ccに1億以上の微生物が住むと言われます。作物の間を狭くすれば単位面積あたりの収量を増やせますが、有機農業では経済効率を多少捨てても、間を広く空けて風通しを良くする事で伸び伸びと育て、除草剤は使わず手で草取りします。人間で例えるなら、腸内環境を整える食生活をし、密にならないような田舎に住み、ゴキブリや蚊が出ても殺虫剤を使わずその都度やっつける、という感じでしょうか。

 病気になるべくかからないように食事を始めとした生活を整えて免疫力が高い身体にし、いざ病気になっても治癒力が発揮されるようにしたいものですよね。それは、コロナだけでなくガンや成人病を抑制するでしょうし、いざなっても重症化を防ぐ事に繋がるんだと思っています。

コメント
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