半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

学びの場

2022年02月02日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採れ野菜ボックスのお手紙です。

 ついに2月になりました。

2月というと長男の高校受験の本番です。8月から急にやる気になったものの目標点で5教科100点の差があり、塾も行かず頑張ってきましたが、1月の私立受験が終わった後、急に実力がアップしたように見えます。まだギャップはあるのですが、あとは「人事を尽くして天命を待つ」です

そして、昨年春から始めた中1子ども向けの英語の寺子屋みたいなのももう少しで1年目が終わります。

私は学校の点数主義は、親が子どもの成長を喜ぶのでは無く点数で子どもを評価してしまう事、そしてテストの度に子ども自身の自己肯定感が下がる事が問題だと思っています。なので塾とは違い学ぶ事の意義や楽しさ、根っこがわかってもらえたらいいな~と思ってやってきましたが、子どもそれぞれ特性が違うので、それがとても私の学びになっています

 そして2月と言えば、子ども連れの家族向けの「田んぼと畑の耕育教室」は今度の(日)で10年目が終わります。一方で、大人向けの「食と命の教室」の10年目が始まります。「食と命の教室」は私が師と仰ぐおかげさま農場の髙柳さんを教室超に据え、参加者を集めるのに苦労しながらやってきましたが、2~3年前から世の中の流れを受け、急に申込みが増えました。この前の日曜日はその卒業生が集まる「同窓会」でした。

 ここ2年ぐらいの参加者は世の中が変わり気楽な感じで「有機農業を学びたいです」と参加する人が増えましたが、それ以前は、無農薬とか環境問題について語る人はマイノリティーで、「ちょっと、意識高い系の人ですね」といった感じした。話す相手を選ばないと怪しい人と思われる世の中でしたので「ここに来ると気にせずに自分が思っている世の中の疑問が語れるので嬉しいです」という人が多かったのです。ガン患者さん、看護士さん、環境問題、食の問題を学びたい方など様々でした。


 同窓会ではそういった昔の参加者と最近の参加者が一堂に会し、真面目な話は抜きで楽しく味噌を仕込み、美味しいご飯を食べ、三浦大根を好きなだけ抜き、お茶やお酒を飲み、最後は髙柳さんのギターの演奏会と盛りだくさんの会でした

72才になり「俺もそろそろ終わりだな」と言いながらも楽しくギターを弾き皆に慕われている髙柳さんはとても幸せそうでしたし、そういった髙柳さんを見ている参加者もとても幸せそうでした

 参加者の中にはこの教室に参加しながら意識が変わった人が多いのですが、男性で言えば定年を待たずに退職したり移住した人も居て、これから移住を考えている人や会社を辞めたいと思っている人に「辞めちゃいましょう」みたいな会話が飛び交っていました(笑)コロナで働く意義や会社に通う意味を問い直す男性が増えているんですよね。

また、相変わらず興味深かったのが久々にあった生殖医療支援者の方。「体外受精が保険適用になることで一見良いように聞こえますが、大変な事になると現場で騒がれているんです。日本は世界で最も成功率が低い、つまり本当に一生懸命頑張っている専門家はごくわずかなのですが、保険適用で美容整形など技術や志を持たない人がやり始めることで、質が一気に下がる事が目に見えているんです」と。

あるいは和服好きなおとなしめの看護士だった方が、仕事を辞め、X-JAPANのHIDEにあこがれて髪をショッキングピンクや金髪に染めて現われたり。まあ、みなさんの「その後」を垣間見れるのもとても楽しい時間でした

 こう書いていて思うのが、私は昔から教育業をやりたいと思っていまして、学校や塾とは違った形での第二の学びの場「セカンドスクール」、大人と子どもが一緒に学べる「寺子屋」のような場を作りたいと言ってきたのですが、既におぼろげながら既に形になっているのかもしれませんね。

コメント
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