俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

やる側のやる気

2006-09-12 23:59:28 | ATOP
 朝日新聞のPR版でJリーグ…というかサッカーについてのコラムが書かれていた。日本代表の選手の多くは若くしてサッカーを始めたと書いてあって、努力しつづければ形となって表れるとある。さらに結局何を取り組むにしてもやる側の「やる気」次第。ここまでは普通だ。問題はここから。
 それでサッカーをやっている子どもに対して真顔で怒っているコーチや親を見てどうかと思う的なことが書いてあった。最終的には「やる気」を失わせるな的なことが言いたかったのだろうが、見事に言い切れておらず、最初から通して読んでみると実に生ぬるいコラムだった。

 指導云々は別としてやる側のやる気が大切なのはもっとも。結局、それがなければ何もなせないだろうし、やらされているだけならやっていても意味はない。要するに私が大学に通っているいるという事実はあまり意味を持たないと言うことだ(何。
 それはともかくとして物事の重要性が「やる側のやる気」と分かっているなら、それを導くものとしては真顔で怒ることがどうして悪いのかさっぱり分からない。それで怒らせて「やる気」が失われるなら、結局やる気がなかったということではないのだろうか。そうして気持ちが沈んでいるときこそ「やる側のやる気」が重要なわけで、そこで奮い立てないなら正直それまでなのだろう。もちろん導くものとしてはフォローしてあげることも必要だが、どんな場合であっても「やる側のやる気」なしではそのフォローする意味もしくは必要性はないのかもしれない。やる気あるものに対して真顔で指摘できないのなら、導く資格なんてないはずだ…。
 やる気のないものに対してやる気を持たせるように周りは躍起になることが多い。しかし残念なことに私としてはそれに同意できない。やる気ない奴にいくら語りかけても、何を施してもやる気っていうものは出てこないんじゃないかと思う。事実私もそうだし。いくら勉強しろっていわれたって、私自身が必要性なり危機感なりを感じなければやる気はわかないから。だからやる気のないものに無理してやれとは言わないし、変にやる気を引き出そうなんてことはしない。ただその場から立ち去ることを徹底的に言うはず。一生懸命やっている奴が可哀想だ。むしろ一生懸命やってる奴が馬鹿馬鹿しいとさえ思える。やる気のない奴がやる気ある奴のエネルギーを奪うし、正直ウザい。
 やる側のやる気。これ以上の人間らしさは存在しない。ある意味ではそれがないなら人間でないと言えるかもしれない。