世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

日本のご皇室と英国王室(18)

2021-04-18 00:00:00 | Weblog

これによると、婚約内定の記者会見の4か月前の5月ににすでに、婚約報道がされていた、と書かれている。さもありなん、そんな急な話ではなかった訳だ、十分計画を練る時間はあった筈ではないのか。だから、十分にに準備する時間はとれた筈だと、傍からは推測できるのであるが。

更には、小室家には、知り合いの男性との金銭トラブルがあると、報道されていると言うではないか。これが事実なら、宮内庁は小室家のなにを調べていたのか、これでは全くの手落ちの何物でもない、宮内庁は完全に馬鹿でないかい、切腹ものだ。

きっとご結婚のに関するすべての行事が延期されると言うことは、これが原因ではないのか。
小室家と元婚約者との金銭問題、厄介な話ではないか。他にもいろいろと小室家にはありそうだ。



眞子さまの結婚に向けた行事 宮内庁が延期を発表(2018年2月6日)

2018年2月7日 更新

宮内庁は、婚約が内定している秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまと、お相手の小室圭さんの結婚に向けた行事などを延期すると発表しました。来年は天皇陛下の退位や皇太子さまの即位に伴う重要な儀式があることから、お二人の結婚とそれに関わる行事は再来年になる見込みだということです。

(VTR)

去年9月に婚約が内定した眞子さまと、大学時代に同じ学年だった小室圭さんの結婚式は、ことし11月4日に東京都内のホテルで行われ、これに先立つ来月4日に、一般の結納にあたる「納采の儀」が行われる予定でした。

これについて、宮内庁の加地隆治宮務主管は6日、記者会見し、お二人の結婚に向けたすべての行事について、「後日に延期することとなった」と発表しました。

そのうえで、「変更後の日程については改めて発表する」としたうえで、来年は天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に伴う一連の重要な儀式などが執り行われるとして、お二人の結婚とそれに関わる行事は、「一連の重要な儀式が滞りなく終了した再来年になる見込みだ」と説明しています。

宮内庁は延期の理由について、お二人が結婚までに行う行事や結婚後の生活について、十分な準備を行う時間的余裕がないと認識されていることを受けてのものだとしています。

そのうえで、「お二人のご結婚についてのご意思はお変わりない」と説明し、「ご意向に沿って、ご結婚に向けて必要なお支えをしていく考えに変わりはない」としています。

週刊誌報道の影響は否定

秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまと小室圭さんとの婚約内定をめぐっては、去年の暮れから今月にかけて、複数の週刊誌が「小室さんの母親が知り合いの男性と金銭トラブルになっている」などと相次いで報道していました。

6日の記者会見で、宮内庁の加地隆治宮務主管は、こうした報道と行事の延期との関係を問われたのに対して、「あくまでも行事やご結婚後の生活の準備のための十分な時間がないという理由で、一連の週刊誌報道による延期ということではありません」と述べました。

眞子さま お気持ち記した文書 全文

眞子さまと小室圭さんの結婚に向けた行事などの延期にあたって、眞子さまは、ご自身と小室さんの気持ちを文書であらわされました。その全文です。

私たちは、今まで結婚に関わる様々な行事や結婚後の生活にむけて、二人で話し合い、
それぞれの親や関係する方々と相談しながら準備を進めてまいりました。しかし、その過
程で、現在予定している秋の結婚までに行う諸行事や結婚後の生活について、充分な準備を行う時間的余裕がないことを認識するようになりました。

これまでのことを振り返ってみたいと思います。
昨年(2017年)5月、予期せぬ時期に婚約報道がなされました。
このことに私たちは困惑いたしましたが、結婚の意思を固めていたことから、曖昧な状態を長引かせない方がよいとの判断をし、当初の予定を大きく前倒しして婚約が内定した旨を発表することにいたしました。
婚約の内定発表に際しては、多くの方々がお祝いのお気持ちを寄せてくださったことを大変有り難く思っております。
その後、昨年11月には、それ以降の諸行事の予定を立て、発表いたしました。

しかし、色々なことを急ぎ過ぎていたのだと思います。ここで一度、この速度が自分たちに本当に合っているのかを慎重に考えるべきでしたが、婚約の内定発表に関しても、それ以降の事柄に関しても、私たちはそのまま前に進むという選択をしてまいりました。
今、私たちは、結婚という人生の節目をより良い形で迎えたいと考えております。
そして、そのために二人で結婚についてより深く具体的に考えるとともに、結婚までの、そして結婚後の準備に充分な時間をかけて、できるところまで深めて行きたいと思っております。本来であれば婚約内定の発表をするまでにその次元に到達していることが望ましかったとは思いますが、それが叶わなかったのは私たちの未熟さゆえであると反省するばかりです。

これらのことを踏まえ、それぞれの親や関係の皆様と相談を重ねた結果、この度、今後の私たち
の結婚とそれに関わる諸行事を、これから執り行われる皇室にとって重要な一連のお儀式が滞りなく終了した後の再来年に延期し、充分な時間をとって必要な準備を行うのが適切であるとの判断に至りました。

一度決めた予定を大幅に変更することは、私たちの結婚に快く協力してくださっている方々に多大なご迷惑とさらなるご負担をおかけすることとなり、大変申し訳なく思っております。私は、結婚に関わる諸行事を延期したい旨、天皇皇后両陛下にご報告申し上げました。
両陛下は、私たち二人の気持ちを尊重してくださいました。

私たちは、この度の延期を、新たな生活を始めるための時間を作る良い機会と考え、その時間を大切に、結婚までの期間を過ごしてまいりたいと思います。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/makosamakonyaku/


複数の週刊誌が「小室さんの母親が知り合いの男性と金銭トラブルになっている」などと相次いで報道していました。』

と言うことは、一体全体どんなことなのか。宮内庁は何を調べていたのか。本当に馬鹿でないかい、こんな大事なことを調査していなかったと言うことは。

こんな話が事前に分かっていれば、ご婚約内定の記者会見は開かれてはいなかったのではないのか。それでも強引に記者会見を開いたと言うのであれば、秋篠宮家やなかんずく眞子さまのご考えに疑問を感じざるを得ないものである。


小室家の金銭トラブルだけではない、小室圭氏の父、祖父共に自殺しているのである。母の佳代さんの夫たる人物、圭氏の父親が自殺していると言うことは、この家族に相当複雑な事情が存在していた、と言うことでは無いのか。一説によると、祖母も自殺していた、と言うではないか。

小室圭氏の父親、祖父、祖母の3人が揃いも揃って自死を選んでいると言うことは、この家族には相当変わった複雑な事情が存在している、と言うことでは無いのか、母親だけが生き残っている。

母親の佳代さんは佳代さんで、霊媒師との関わりなども話題に挙がっていると言う。

そんなことが、事前にわからなかったと言うのか、宮内庁は。

小室圭氏も、このようなことを眞子さまには、一切話していないようだ。こんな不誠実な状態でのご婚約で、問題ないのか。

よっぽど、秋篠宮眞子さまに、人を見る目がなかったと言うことか。それとも小室圭氏が眞子さまを騙し続けていたと言うことか。だから宮内庁がしっかりとしなければならないのだ。

眞子さまの人を見る目と言うことであれば、秋篠宮家の問題ともなりかねない。御皇族として、どんな育て方・教育をしていたのかが問われることになりかねないのだ。

(続く)
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日本のご皇室と英国王室(17)

2021-04-16 00:00:00 | Weblog

問4 お互いをどのような存在と感じ,どんなところに惹ひかれ,ふだんはどう呼び合っているか,お聞かせください。

殿下

一言で申し上げるのは難しゅうございますが,小室さんは私を温かく励ましてくださる存在でございます。最初に惹ひかれたのは,太陽のような明るい笑顔であったと思いますが,性格を深く知るうちに真面目でご自分の考えと強い意志を持ちながら努力されるお姿,また,物事に心広く対応される姿に惹ひかれました。ふだんはお名前で呼んでおります。

小室圭氏

宮様と度々お会いするようになりましてから,ある日夜空に奇麗な月を見付け,そのとき思わず宮様にお電話をいたしました。その後も奇麗な月を見付けますと,うれしくなり宮様にお電話をおかけしています。宮様は私のことを月のように静かに見守ってくださる存在でございます。とても愛情深く,確たる信念をお持ちのところに強く惹ひかれました。ふだんはお名前を呼んでおります。

記者

お名前というのは,具体的にはどういうふうな。

殿下

そうですね。ちょっとここでは実演はご遠慮申し上げるのですけれども,具体的に申し上げるとお互いファーストネームで呼び合っております。

問5 眞子さまが秋篠宮ご夫妻や妹の佳子さま,弟の悠仁さまに小室さんを紹介された際のご様子や,みなさまからどのような言葉があったかご紹介いただけますか。小室さんもご家族に交際を伝えた際,どのようなやりとりがありましたか。

殿下

私への質問は初めて小室さんを紹介したときのことと理解いたします。将来を考えている方として紹介いたしました。そのときは両親のみであり,妹と弟には別の機会でした。ということで,ここでは両親のときの話をさせていただきたいと思います。改めて振り返りますと,何分にも数年前のことでございますし,結婚に関する物事が進んでいたわけでもありません。記憶に残っていることといえば,両親が「秋篠宮眞子の父です」,「母です」と自己紹介をしていたこと,小室さんも自己紹介をなさっていたことでございます。多少の緊張感はありながらも,楽しく和やかに会話をしたように記憶しております。

小室圭氏

将来を考えた交際を私の家族に報告しましたら,「とても恐れ多いことですが,あなたがそのように決めたのならば,宮様にお幸せになっていただけるよう努めるように」と,申しておりました。

問6 眞子さまは皇族の立場を離れられ,新たに家庭を築かれること,小室さんは皇族の方を妻とすることを,どうお考えですか。理想の家庭像と合わせてお聞かせください。


殿下

幼い頃より結婚をするときは,皇族の立場を離れるときである,という意識を持って過ごしてきました。その中で,天皇陛下をお助けし,自分なりにできる限り皇族としての仕事を大切に果たそうと努めるとともに,私自身の生活も大事にしてまいりました。両親も,私の考えを尊重しながらも,助言をし,見守ってくれました。他にもたくさんの方々に助け,見守られ,様々な貴重な経験と多くの出会いに満ちた日々が送れましたことを,大変有り難く思っております。新たに家庭を築くことは,なかなか想像の範囲に収まることではないと思いますが,小室さんと共に,温かく,居心地が良く,笑顔あふれる家庭をつくることができれば,うれしく思います

小室圭氏

内親王様をお迎えすることは,非常に責任が重いことと思い,真摯に受け止めております。宮様は,それらのことを感じさせない配慮を常に私にしてくださり,今日までとても自然な気持ちで過ごすことができました。これからも私なりにできる限りのことをしてまいりたく存じます。理想の家庭像でございますが,いつも自然体で,和やかな家庭を築いていきたいと思います。

問7 小室さんにお伺いいたします。ご自身の性格や大切にしていること,趣味や座右の銘,また将来の夢や目標などについてお聞かせください。

小室圭氏

まず性格でございますが,一言で申しますと,単純ということになると思います。どちらかと言えば,鈍い方かもしれません。大切にしていることは,日常のペースを崩さないことでございます。趣味は多々ありますが,その中でも絵を描くことと,音楽は幼い頃より親しんでまいりました。休日には,ピアノで好きなジャズを弾いております。また,体を動かすことも好きで,四季折々のスポーツを楽しむこともあります。好きな言葉は「LET IT BE」でしょうか。現在,奧野総合法律事務所・外国法共同事業にて正規職員として働いている傍ら,社会人入学した大学院に夜間で通っております。今後のことで思い描いていることはございますが,今は目の前の仕事と勉学にしっかりと取り組むことが重要であると考えております。将来のことにつきましては,宮様とご相談しながら考えてまいりたいと思います。


https://www.kunaicho.go.jp/activity/activity/03/gokekkon/konyaku-kisyakaiken.html



『・・・・・
この当時,お互いに,お付き合いをする人は結婚を考えられる人でありたい,という共通の認識がございましたので,結婚につきましては,当初より念頭にございました。・・・・・・』

との眞子内親王殿下のお言葉は、何を意味しているのであろうか。
小生にとっては、「当初より結婚が念頭にあった」と言うことは、どんな心境であったのであろうか、はなはだ理解に苦しむものであった。

何かあまりにも御皇族でありながら、ご結婚のことを慎重に考えているようだが、何か安直に簡単に考えておられるようで、とても心配に感ずるのである。好きだから結婚するのだ、相手がどうであろうと、何が悪いのか。と言った感じなのだ。これではご皇室としての立場が台無しだ。

ご皇室とは、日本国がよって立つところと言っても良いモノではないか。だからそんなに安直に考えてもらっては困るのである。日本国民が心から祝福できるような、それなりにふさわしいものでなければならないのだ。

それにしても小室圭氏の落ち着き払った態度にも、少々どころか、かなりの違和感を感じたものであった。好かれたのであるからそれで十分でしょうと、余りにも無責任すぎる雰囲気が感じられることが虚しいのである。ご皇室の御結婚に関する事柄は、そんな薄っぺらいものではない。


しかしながら、宮内庁もしっかりとご皇室の事柄には関与されているために、特に内親王殿下のご結婚などの慶事に関しても、それなりにおさえていることだと思っていたのである。

だが、さにあらん、ご結婚の諸行事がすべて延期される、と言うではないか。やはり引っかかるものがあった様だ。


この婚約内定の記者会見は、
2017年(平成29年)9月3日のことであったが、その僅か半年後
2018年(平成30年)2月6日に、お二人のご結婚のに関するすべての行事が延期されると宮内庁が発表したのであった。

延期の理由としては、

その翌年の2019年(平成31年)4月30日(火)に、天皇陛下のご退位の礼が行われ、
その翌日の2019年(令和 元年)5月01日(水)に、皇太子さまのご即位の礼が行われることになっていたからである、と言われている。

だから眞子内親王殿下と小室圭氏とのご結婚のに関するすべての行事が延期されると言うことになったのであった。

しかしそんなことは当の昔に分かっていたことでは無いのか。少なくともご結婚内定の記者会見の時に、その旨ご結婚に関する諸行事は「ご退位の礼、ご即位の礼」の後になると伝えることは出来た筈だ。

(続く)
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日本のご皇室と英国王室(16)

2021-04-15 00:00:00 | Weblog

ヘンリー王子、米新興企業の幹部に 「メンタルフィットネス」推進
2021/03/24 06:54

ヘンリー英王子(2019年5月6日撮影、資料写真)。(c)Steve Parsons / POOL / AFP
(AFPBB News)

【AFP=時事】英国のヘンリー王子が23日、米サンフランシスコのスタートアップ企業ベターアップが新設した「最高インパクト責任者」に就任した。同社はコーチングとテクノロジーを組み合わせ、従業員の精神力を鍛えるサービスを提供している。

 ベターアップのアレクシ・ロビショー最高経営責任者によると、ヘンリー王子は同社チームの一員として、人が持つ潜在能力を最大限に引き出すことの重要性を世界に向けて訴える。

 ヘンリー王子は同社のブログ投稿で「メンタルフィットネスに焦点を当てこれを優先することで、人は自分の中に持っている全く知らなかった潜在能力や機会を引き出すことができると、強く確信している」と言明。「英海軍コマンドー部隊で言われているように、『それは心の持ちよう』であり、誰もがこれを自分の中に持っている」と説明した。

 ベターアップは、モバイル端末によるコーチング、カウンセリング、メンターシップで世界をリードする企業を自負し、行動科学や人工知能、人によるコーチングを組み合わせ、公私両面での成長を最適化するサービスを提供している。

 同社は2013年に創業し、現在では270人余りの従業員と約2000人のコーチを擁するまで拡大。顧客には米国の航空宇宙局や石油大手シェブロン、食品大手マーズ、バイオ医薬品大手ジェネンテック、写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営するスナップ、メディア大手ワーナーメディアなどが名を連ねる。 【翻訳編集】AFPBB News

https://www.afpbb.com/articles/-/3338383?pid=23149123





ヘンリーとメーガンの恋愛物語はテレビ映画にもなっており、既に第三作目が計画されていると言う。

ヘンリーとメーガンにとっては、収入の道には事欠かないようだ。(https://this.kiji.is/748080338549129216)

と言うことで、何も我々第三者、最も第三者たるものが、ヘンリーとメーガンの将来に関して心配なんぞはする必要はないのである。


我々日本人が心配しなければならないことは、秋篠宮真子様の行く末であろう。


なんと言っても吃驚したのは、眞子さまと小室圭氏との婚約内定の記者会見であった。

小生にとっては、と言うよりも一般の日本人にとって、あまりにも唐突に記者会見が行われたように感じられたからである。尤も知る人ぞ知ることであったのかもしれないのだが。




眞子内親王殿下と小室圭氏のご婚約内定についての記者会見
会見年月日:平成29年9月3日 (2017年)
会見場所:赤坂東

ご婚約内定の記者会見をなさる眞子内親王殿下と小室圭氏


問1 ご婚約が内定したいまの率直なお気持ちをお聞かせください。

殿下

本日,天皇陛下のお許しを頂き,婚約が内定いたしましたことを誠にうれしく思っております。しかし,7月の九州北部豪雨とその後の各地における豪雨の影響で,今もなお,大変な思いをされている方々がいらっしゃいます。亡くなられた方々をお悼みするとともに,被災された方々が早く落ち着いた生活を送ることができますよう,心より願っております。また,婚約の発表の具体的な時期が決まる前に,突然に報道されたことにより,多くの方にご迷惑をお掛けし,申し訳なく思っておりますが,今日を迎えることができ,有り難く思います。

小室圭氏

天皇陛下よりお許しを頂きましたことを大変有り難く存じます。また,これまで秋篠宮同妃両殿下を始め,多くの方々が温かくお見守りくださいましたことに,心より感謝申し上げます。

問2 きょう天皇,皇后両陛下にはどのようにご報告し,どのようなお言葉がありましたか。

殿下
先ほど,御所へご挨拶に上がりました。天皇皇后両陛下よりは,大変温かく,心のこもったお言葉を頂きましたが,そのお言葉は,私の心の内に大切にとどめておきたく存じます。

小室圭氏

先ほど,ご挨拶申し上げましたところ,天皇皇后両陛下より,お言葉を賜り,誠に有り難く存じました。宮様と同様に,心の中に大事にとどめたく存じます。

問3 お二人の出会いから,交際を経て婚約の意思を固めるまでの経緯について,プロポーズの時期や言葉なども含めて具体的にお聞かせください。

殿下

小室さんと最初にお目に掛かりましたのは,大学1年生の頃でございましたが,擦れ違うと軽く挨拶をする程度でございました。初めてきちんとお話をしましたのは,2012年,国際基督教大学が交換留学生のために教室で行った説明会でのことでした。そのとき,私が座った席が,小室さんの座った席の後ろであったことがきっかけとなりました。それから,親しくお話をするようになり,交換留学前からお付き合いを始めました。この当時,お互いに,お付き合いをする人は結婚を考えられる人でありたい,という共通の認識がございましたので,結婚につきましては,当初より念頭にございました。そのようなわけで,プロポーズで初めて結婚を意識したというわけではありませんでしたが,もちろん,誠にうれしく思いました。私の心は決まっておりましたので,プロポーズはその場でお受けいたしましたが,時期については,お互いに相談しながら決めていこうということで,今まで過ごしてまいりました。

小室圭氏

重なるところも多いと思いますが,初めてお話をきちんといたしましたのは,2012年の交換留学に伴う大学構内での説明会でした。交換留学前からお付き合いを始め,その後宮様はイギリスへ,私はアメリカへ1年間留学し,長く遠く離れておりましたが,その間もしばしば連絡を取りながら交際を深めてまいりました。帰国後も,お互いの気持ちを確認し合いながら,プロポーズに至りました。2013年の12月に,私から宮様に「将来結婚しましょう」というように申し上げました。場所は都内で,食事の後,二人で歩いていたときであったと記憶しております。
(続く)
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日本のご皇室と英国王室(15)

2021-04-14 00:00:00 | Weblog

【世界の論点】メーガン妃の告白

2021.3.22 11:00 コラム その他

2018年6月、英バッキンガム宮殿での式典で、エリザベス女王(右)と同席するヘンリー王子(中央)とメーガン妃 (ロイター)

 「生まれてくる子の肌の色はどれくらい濃くなるのか」。英ヘンリー王子の妻でアフリカ系の祖先を持つメーガン妃が、長男を妊娠中に王室内で人種差別的な扱いを受けたと米テレビ番組で告白した。人種差別の解消が大きな社会問題となっている米国で、夫妻の訴えは広く支持され、好感度は20ポイント以上も上昇した。英国でも夫妻の発言は将来的な王室の存続に関わると深刻に受け止められ、王族に「変化」を求める論調が目立っている。

 米国 英王政への全面的な攻撃

 米CBSテレビで7日夜に放送された英ヘンリー王子と妻メーガン妃のインタビュー番組は1710万人が視聴、芸能番組としては昨年2月の米アカデミー賞授賞式(2360万人)以来の視聴者数となり、大きな注目を集めた。

 米国内で最も波紋が広がったのが、メーガン妃が英王室内に長男の「肌の色の濃さ」を懸念する声があったなどと告白した問題だ。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は9日付の記事で「衝撃的なインタビュー」と評し、英王室を「2世紀以上にわたってアフリカ人の奴隷貿易を行った国の王朝」と非難し、「インタビューは英王室に黒人排斥の意識が残っている可能性を明らかにした」と指摘した。

 番組放送直後の9日に中西部ミネソタ州の黒人男性暴行死事件の公判が始まり、人種差別への問題意識が改めて高まる中、「とりわけ象徴的なタイミングのインタビュー」になったとも指摘した。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(同)は8日付の社説で、英王室が熱狂的なファンを持つ一方、「長年にわたり、英国の公的資金を浪費しているにすぎないと激しい批判の的となっている」と指摘した。メーガン妃については「時代遅れの英王室に新しい息吹を吹き込もうとしていた」と評価。メーガン妃が離れたことで、英王室は「多民族的な世界でより適切な存在」になる機会を逃したとし、「王室や廷臣(ていしん)がそれに気づかないのは不幸なことだ」と論じた。

 他にもメーガン妃らの告発を支持する論調は多く、米調査会社のモーニング・コンサルトによると、番組放送後、メーガン妃に対する米国人の好感度は67%、ヘンリー王子は69%となり、それぞれ放送前と比べ20ポイント以上上昇した。

 一方、米紙ウォールストリート・ジャーナルのコラムニスト、ペギー・ヌーナン氏は週末版(13、14日)の記事で、告白は「千年以上続いてきた英国王政に対する全面的な攻撃だった」と総括した。

 ヌーナン氏は、ヘンリー王子が王族について「王座を維持できるかどうかを左右するタブロイド紙への恐怖にとらわれた」存在だと主張したことで、「王室の弱体化」という問題も提起したと述べた。

 そして、米国人が英王室に関心を持つのは、米国に王室が存在しないという理由にとどまらず、英国から独立した歴史を持つ米国に「継続性と安定性の概念を与える、君主制の神秘」を尊重しているからだと指摘。ヘンリー王子が「王族を弱者とみなしたことにより、その神秘性は薄まっていく」と論じ、インタビューが英王室にもたらした打撃の深刻さを懸念した。(ニューヨーク 上塚真由)

 英国 ならなかった改革の象徴

 メーガン妃が人種差別的な扱いを受けたと訴えたインタビューは英王室に大きな衝撃を与えた。エリザベス女王の人気に陰りは見えないが、時代の変化に応じた改革を進めなければ将来にわたり王室を存続させるのは難しいと危惧されている。

 英王室内の人種差別を王族が米国のテレビ番組で告白するという衝撃的な展開に、英大衆紙ミラー(電子版)は8日、「王冠をかけた恋」と呼ばれるエドワード8世が周囲の反対を押し切って離婚歴のある米女性と結婚するため退位を決意した「1936年以来、王室にとって最大の危機」と報じた。英国民の間では「王室の崩壊につながるのでは」との不安も広まった。

 こうした中、英紙ガーディアン(電子版)は12日、メーガン妃の告白は王室にとって「致命的」としつつ、「(現在のところは王室を維持する上で)有利な状況が続いている」と指摘。今回の一件で君主制が廃止されることはないと冷静に論じた。根拠の一つとされたのが、女王率いる王室が「はるかに大きな試練を乗り越えてきた」ことだ。

 1997年のダイアナ元妃の事故死では、バッキンガム宮殿に半旗が掲揚されず、葬儀の前夜まで女王が公式の声明を出さなかったことに非難が殺到し、女王の支持率が急落した。当時と比べればメーガン妃らの訴えが「王室に与えた衝撃は小さい」と王室の専門家は指摘する。

 英調査会社ユーガブによるとインタビュー公表後の女王の支持率は80%。英紙タイムズ(同)は9日、「女王はいまだに、あらゆる世代にわたり、世界的な称賛を集めている」と伝えた。

 ただ、今年95歳になる女王が永遠に君臨することはできない。ユーガブの世論調査によると、王位継承順位1位の長男、チャールズ皇太子の10~11日時点の支持率は49%。皇太子の長男で継承順位2位のウィリアム王子の76%を下回った。人気の高い女王なくして多額の経費がかかる王室を将来も存続できるのか-という疑念の解消へ向けた道筋は示されていない。

 メーガン妃とヘンリー王子の結婚を王室が許した背景には、多様性を受け入れる姿勢を示すことにより、「開かれた英王室」のイメージを内外に伝える狙いもあったとされる。今回の騒動を受け、英紙インディペンデント(同)は8日、2人の結婚が「王室が時代に合わせて改革できることを示す」象徴にならなかったことを嘆いた。「王室が(人種差別の問題などに対応できるよう)変わらなければ、遅かれ早かれ、無用の長物になっていく」と厳しい見方を示している。(ロンドン 板東和正)

 ≪ポイント≫
 ・英王室に黒人への差別意識がある可能性
 ・王室は多様性を世界に示す機会を失った
 ・エリザベス女王の人気に陰りは見えない
 ・公的資金で支えられる王室の将来に懸念

https://www.sankei.com/column/news/210322/clm2103220004-n1.html?564102


とは言うものの、ヘンリーとメーガンはさっさと王室を離脱してアメリカへ渡ってしまった訳であるが、それと言うのも、2人はアメリカで独立できる自信があったからである。

ヘンリー王子は、早速米新興企業の幹部に祭り上げられている。

(続く)
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日本のご皇室と英国王室(14)

2021-04-13 00:00:00 | Weblog

ヘンリーは、このようにメーガンに操られていたのではないのかな、と小生には思われるのである。イギリスには、アメリカに存在したような人種差別問題は、存在しないのであるが。

折りしも、アメリカではBLM、ブラック・ライブズ・マター問題が盛んにいわれていたので、それと見事に結び付けたものではなかったか。





「肌の色が…」メーガン妃は“物語”をすり替えた!《小室圭さんの孤軍奮闘も米国ではウケる!?》

2021年3月20日 6時0分 文春オンライン

英王室激震は「対岸の火事」ではない

 たった1人の暴露に、英王室が根幹から揺るがされている。王室から離脱したメーガン妃が、王室のメンバーから人種差別発言をされたと米テレビ番組で暴露したのだ。米大統領選出馬への意欲もあるとされるメーガン妃。様々なバッシングを受けてきた妃の鮮やかな逆転劇は、なぜここまでの成功を収めたのか。その緻密な戦略は、結婚問題で揺れる日本の皇室、特に小室圭さんには良くも悪くも大きな示唆を与えそうだ

【写真】この記事の写真を見る(9枚)

ヘンリー英王子夫妻のインタビュー番組が放映 ©️AFLO

 乾坤一擲だった。「生まれてくる子の肌の色はどれぐらい濃いだろうか」。王室のメンバーにそう長男のアーチー君の肌の色に懸念を示され、「称号も警護も与えられないだろう」と将来、王室のメンバーに入れない可能性を示唆されたと暴露したことで、メーガン妃は旧弊著しい英王室に虐げられたリベラル派の旗手として特に北米で祭り上げられつつある。

 メーガン妃は米国出身の元女優で、父親は白人、母親は黒人。映画プロデューサーとの結婚・離婚を経てに2018年にイギリスのエリザベス女王の孫のヘンリー王子と結婚し、英王室が初めて黒人のメンバーを加えたとして話題になった。

 だが、その後は英タブロイド紙の洗礼を受け、出産に伴う邸宅の改修で240万ポンド(3億6000万円相当)をかけたりしたことが暴かれ、さまざまなバッシングを受けてきた。20年には王室から離脱。移住先のカナダの政府が警備費用を持っていたことに反発が広がるなど、世間の評価は割れていたといっていいだろう。

司会者に強いられて打ち明ける、という筋書き

 そのメーガン妃に反感を持っていた人までも味方につけた、あるいは控えめに言っても反論できないようにした、のが今回の暴露劇だった。舞台設定、配役、台詞回し。女優として必ずしも一流とは言えなかったメーガン妃だが、今回の暴露劇ではプロデューサー、演出家、女優として完璧な役回りを演じきっていた

 まずは舞台設定だ。今回、暴露劇の劇場として選ばれたのは米国の黒人司会者オプラ・ウィンフリーの番組。オプラはリベラル派のメディア人として米国で知らぬ者はいない。民主党の大統領候補に擬せられたこともある。そして、率先して暴露するというよりは、オプラに強いられて打ち明ける、という筋書きも同情を誘うに足りる。

 真に寒気がしたのは、台詞だ。ウィンフリーが「肌の色が濃すぎると問題になるという懸念があったということか」という質問を呼び水に、メーガン妃は「なぜなのか追及できなかったが、そう考えて大きく外れていないと思う」と答えた。

 「生まれてくる子の肌の色はどれぐらい濃いだろうか」という匿名の王室メンバーの発言と、「称号も警護も与えられないだろう」という発言の2つを結びつけたのだ。長男の称号問題を人種差別発言とリンクさせたわけだが、それは、実は、意図的にある事実に目をつむらないとできない。そこに、メーガン妃の戦略の核心がある。メーガン妃が触れなかった「不都合な真実

 メーガン妃の長男、アーチー君が王室のメンバーとされていないのは事実だ。だが、それはヘンリー王子の妻が白人であっても変わらないことだ。イギリスでは王・女王の嫡男の筋以外は孫までしか王室のメンバーにならないと決まっているからだ。逆に言えば、チャールズ皇太子が戴冠すれば、アーチー君も孫となるため、王子に列せられる。

 メーガン妃自身もそれを理解していることを、番組で明らかにしている。メーガン妃は、チャールズ皇太子が戴冠した際に、アーチー君を王子としない計画が持ち上がっていることを暴露したのだ。

 事実なら、人種差別発言を、実際に差別につなげる行動であり、誰もが受け入れられないことは疑いない。だが、アーチー君を王子にしないという計画は、これまでは違う文脈で論じられてきた。王室のスリム化だ。王室のスリム化に目をつむり、人種差別と結びつけた

 英王室は、王室の際限ない拡大を警戒してきた。嫡男の筋以外、孫までしか王室のメンバーとしないこともその一つだが、それ以上に絞ることも俎上に載ってもおかしくはない。メンバーが増えるほどスキャンダルも増え、世界的に見ても裕福な王室とはいえ、英国民の税金も一部充当されており、費用もかさむ。スリム化はむしろ、英王室の改革の一つとして位置づけられてきた。

 メーガン妃は、その経緯について一切、触れていない。王室のスリム化という改革としての側面に目をつむり、人種差別と結びつける。こうなった以上、いくら王室の改革のため、といっても、スリム化の行動は人種差別と結びつけられ、できなくなる。メーガン妃の発言が巧みなのは、こうした議論の展開まで考慮されている節があることだ。

ブラック・ライブズ・マターの脈絡でも反論は困難

 ここ100年の英王室はスキャンダルの連続だったといっても過言ではない。そもそもエリザベス女王が戴冠したのも、気さくで国民にも人気の高かった伯父のエドワード8世がバツ2の米国女性と「世紀の恋」に落ちて王位を返上し、弟に当たるジョージ6世、すなわちエリザベス女王の父親に王位を譲ったからだ。

 チャールズ皇太子とダイアナ妃のダブル不倫、離婚とダイアナ妃の事故死はいうまでもない。最近ではチャールズ皇太子の弟、アンドリュー王子が米富豪エプスタイン氏の児童買春ネットワークの顧客だったのではないかとする疑惑に巻き込まれ、王室のメンバーから外された。

 だが、今回の暴露はこれまでと次元が全く変わっている。英国ではそもそも人種差別が社会問題として俎上に載ることは少ない。むしろ階級問題の方が表に出やすい。半世紀前まで黒人と白人のトイレを別にするなど過酷な人種差別をしてきた米国のようなトラウマもないからだろう。

 その米国で、しかもリベラル派の黒人司会者の前で人種差別発言を暴露し、しかもその発言が、長男が王室から外されるという人種差別行動に結びついたと主張することは、英王室の問題を、米国のブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命も大切だ)運動の文脈に位置づけることを意味する。

 メーガン妃の行動、発言に対して、米国と違って英国では反発も大きい。それにあわせるかのようにメーガン妃が元側近らをいじめていたとの報道も出た。だが、米国発の国際世論の力は大きい。エリザベス女王が速やかにコメントを発表し「真剣に受け止め家族で対処する」としたのは、BLMの脈絡から正面切っての反論が難しかったことが影響した可能性もある。

小室圭さんの“渡米物語”はアメリカでウケる?

 英国では賛否の分かれる問題が、米国発で発信されることで、国際世論を味方につける。この展開は、秋篠宮家の長女、眞子さまとの結婚を目指しながらも国内世論の反発に阻まれている小室圭さんに大きな示唆を与えずにはいないだろう。

 眞子さまと小室さんの結婚が延期されたのは小室さんの母親の元交際相手への借金問題が大きな要因とみられ、国内ではいっこうにそれを説明しようとしない小室さんへの反発も大きい。

 だが、シングルマザーの庶民の子がプリンセスと恋に落ち、それに対して親や世論が邪魔をして結婚が成就できない、との筋書きで米国から訴えたらどうなるだろうか。小室さんは米国で弁護士資格を得るべく勉学に励んでおり、移民国家ではそれも好感を持たれるポイントになる。

 メーガン妃の発言は、本人も意図しない余波を生むかもしれない。
(末家 覚三/Webオリジナル(特集班))

外部サイト

「親の心、子知らずでしょうか」眞子さまにピシャリと仰った天皇陛下のお言葉の重み
《第二子懐妊》アーチーくん出産直後…ヘンリー王子夫妻がメディアに伝えた「あるまじきウソ」
《メーガン&ハリー暴露本が早くもベストセラーに》英王室兄弟の仲を引き裂いた「
https://news.livedoor.com/article/detail/19880370/


何はともあれ、(小生にはそんな風には感じられないのだが)英王室が無用の長物にならないよう変わらなければならなかった、という機会を失ってしまったことが残念であると言う論調がメディアでは強く論じられていると言う。
(続く)
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日本のご皇室と英国王室(13)

2021-04-12 00:00:00 | Weblog

若くしてと言うよりも幼くして、母を失い王室に対してかなりの疑問を持ち合わせていたヘンリー王子は、メーガン妃に対する誹謗中傷で、ヘンリー王子の体内で王室に対する反感が沸騰してしまったものではないのかな。だからこそ結婚を機に、生まれ育った家を捨てたのであろう。

だからこそ全身全霊で王室の公務に従事すると言う気持ちは、それほど強くはなかったのではないのかな。
その解決策として、ヘンリー王子は「半公半民」の立場を提案したものと思われる。

王族としての特権は維持するものの、公務などの責任は都合の良い時だけ果たすと言う、極めて都合のよい考えを、ヘンリー王子は主張したものと思われる。これに対して英国内では、極めて都合のよい考え方だとして、2人の好感度は急降下したと言う。



ヘンリー王子は71%から55%、メーガン妃は55%から38%と、いずれも大幅に下落し、今回の騒動を主導したとみられるメーガン妃を「嫌い」と答えた人は、35%から49%に急増した(世論調査YouGov調べ)。
(https://bungeishunju.com/n/ncc655724256d?creator_urlname=m_bungeishunju)

このような状況から、エリザベス女王は、2020.1.13に緊急家族会議(ロイヤル・サミット)を開き、2020.1.18には「2020年春以降、ハリー王子とメーガン妃は公務から引退し、王室の称号(殿下・妃殿下)も使わない」との結論を下したのである。

この決定に対して、2020.1.19公の場に登場したヘンリー王子は沈痛な面持ちで「他に選択肢がなかった」心境を吐露したのである。


 極めて異例の決定が下された翌19日、公の場に登場したヘンリー王子は沈痛な面持ちで「他に選択肢がなかった」と心境を吐露した。

「私を長年よく知る皆さんは信じてくださるはずです。私が妻として選んだ女性が同じ価値観を共有していると。(中略)こうなってしまったのはとても悲しいです。妻と自分が公務から退くという決断は、軽いものではありませんでした」
(https://bungeishunju.com/n/ncc655724256d?creator_urlname=m_bungeishunju)

同じ価値観を共有している」とは、どんなことであろうか。何故ヘンリー王子はこんなことを強調して、メーガン妃を擁護しなければならなかったのか。

同じ価値観と言うものは、きっと王室に束縛されたくないと言う王室に対する考え方なのではないのか、と小生は思っている。

これに対して、英国民としては、大切に思って来た国の象徴、我が国の王室にはそのままであってほしいとの気持ちが強くあった筈だ。

この軋轢が、ヘンリー王子に対して重くのしかかってきたのではないのかな。

それにしても、ヘンリー王子は極めて多くのものを失ったことになる。



ヘンリー王子は「信じられないほど不幸」 メーガン妃との結婚で多くのものを“失った”と専門家
2020.10.24
著者:森 昌利

 王室伝記作家として数多くの著作を発表し、テレビ出演者としても活躍するヒューゴ・ヴィッカーズ氏。ノンフィクション作家としての受賞歴も持つ氏がこのほど、ヘンリー王子について「信じられないほど不幸に見える」とコメントした。マイナー女優だったメーガン妃が王子のハートを射止め、ハリウッドスター並みの“名声”を手にした一方で、王子は多くのものを“失った”とも指摘し、話題を呼んでいる。

 ◇ ◇ ◇

母の死に“無力”だった思いがメーガン妃に向かった?

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、王室伝記作家などとして知られる作家のヒューゴ・ヴィッカーズ氏がヘンリー王子の現状を憂いている。

 ヴィッカーズ氏は、ヘンリー王子はメーガン妃に魅了され、そしてメーガン妃は王子との結婚によって、マイナー女優からハリウッドのスーパースターに駆け上がったと指摘。これを紐解くと、「野心的な若い女性でありマイナー女優が彼(王子)を魅了した。それこそまさに、彼女がしたことである」と述べた。

 そしてメーガン妃に出会ったヘンリー王子は「非常にエキゾチックで華やかな妻を見つけたと思った」のではないかと推測。だが、「残念ながら今の彼は、彼の家族や友人、公務、軍隊、そして彼が知っていたすべてのものから離れて、カリフォルニアに住んでいる」と続け、メーガン妃との結婚による代償は、あまりに大きかったことを指摘した。

 さらに、そんな現在の王子を「信じられないほど不幸に見える」と表現。政治活動に夢中の姿を「彼女に端を発するナンセンスをすべて吐き出している」とし、「彼は自身がそれを信じていると思っているかもしれないが、実際は違う」と言い切った。

 さらに王子の心境について、「メーガン(妃)が『みんなが私を狙っている』と言った時、ハリー(ヘンリー王子)は心の中で『幼すぎて母親を守れなかった』という思いを感じた」と推測。最愛の母・ダイアナ元妃を12歳で亡くした王子の忸怩(じくじ)たる思いから、「メーガン妃の側に飛び付いた」としつつも、「だが、彼女(メーガン妃)はまったく被害者ではない」とも述べている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
https://hint-pot.jp/archives/55061



王族から完全に離脱する訳であるから、「多くのものを失った」と言うことは当然の報いでもある。仕方がないことである。

それと言うのも、ヘンリーとメーガンにとっては、お互いに自立できると言う確信がもてたからであろう。アメリカでは、この手の物語(?)は、大いに受けるものなのである。

そのためにも、アメリカでは、物語を大袈裟にする必要があったのである。メーガンはそれを実行したのである。

長男のアーチ―君が、それは間違いであるが「人種差別」を理由に王子にしないと言う計画があると、間違った情報をメーガンはオプラ・ウィンフリーに(解っているのに)話したのである。

そして世間からの大いなる賛同を得ようとしたのであり、事実その通りとなったのでしょう。

イギリスでは、王・女王の嫡男の筋以外は孫までしか王室のメンバにならないという決まりがあるのである。

だから現状では、エリザベス女王の孫までだとするとヘンリー王子までである。これがエリザベス女王の息子のチャールズ皇太子が、エリザベス女王に代わって王となれば、息子のヘンリー王子のアーチ―君は孫となるため、王子に列せられることになる。

このことはメーガンとしても解っていたことであるが、これとは別にアーチ―君を王子にしない計画も現実には存在していた様だ。それは、王室のスリム化が現実問題として議論されていたのであるが、そのことを知りながらメーガンは「人種差別問題」にすり替えてしまったのである。英王室の改革事業の一つを潰したことになりはしないか、はなはだ疑問の残るものであろう。

(続く)
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日本のご皇室と英国王室(12)

2021-04-11 00:00:00 | Weblog

セレブ御用達のプライベートホスピタルでの出産

「まるで魔法のようで本当に素晴らしいです。世界で最高の男性2人に囲まれて、とても幸せです」

 満面の笑みでそう語ったメーガン妃を見ながら、私はなんとなく冷めた気持ちになっていた。

 その9日後。秘密とされていたメーガン妃の出産場所が、アーチーくんの出生証明書から明らかになった。出産場所はロンドン中心部のポートランド病院だった。ヴィクトリア・ベッカムが出産した病院でもあり、出産費用は最低でも1万5000ポンド(約225万円)というセレブ御用達のプライベート・ホスピタルだ。

 出産場所を隠したのは「セレブ出産だ」と批判されるのを避けるためだったのだろう。私はもはや驚かなかった。

 2人のこうした振る舞いは、一般国民もよく思っていないようだ


 2019年8月に発表されたYouGov社の世論調査によると、イギリス王室でもっとも人気があるのはエリザベス女王で72%だった。ヘンリー王子が71%、ウィリアム王子が69%で続く。ヘンリー王子は依然上位3人に入っているものの、前年の調査では77%だったので6ポイント下落した。

 一方のメーガン妃は49%だった。前年は55%だったので、やはり6ポイント減だ。

 もちろん1年で6ポイント上下するのは誤差の範囲といえるかもしれない。しかしとくにメーガン妃の支持率は不人気とされるチャールズ皇太子(48%)と同水準であり、メディアで大きく取り上げられている割には、イギリス国民がシビアな見方をしていることがよくわかる

女王の「決断」

 ロイヤルファミリーは毎年クリスマスになるとエリザベス女王の私邸であるサンドリンガム・ハウスに集まり、一緒に休暇を過ごすのが慣習となっている。イブにプレゼントを交換しあい、クリスマス当日には揃って近くの教会を訪れる。そして午後にはテレビで放送される女王のクリスマス・メッセージを視聴するのだ。

©iStock.com

 2017年のクリスマス礼拝は、まだ結婚前にもかかわらずメーガン妃が参加したことから注目された。2018年のクリスマス礼拝も、不仲説がささやかれていたキャサリン妃とメーガン妃が揃って登場したことから大きなニュースとなった。王室ウォッチャーにとってまさに必見のイベントである。

 しかし2019年のクリスマス礼拝ヘンリー王子とメーガン妃の姿はなかった。2人はカナダで6週間の休暇をとっていたのだ。

 イギリスではクリスマスに家族と過ごすことは非常に重要な意味を持つ。恋人たちのイベントというよりは家族のイベントという感覚が強く、日本でいうと正月のイメージに近い。その大切な日にわざわざ「休暇」で海外に行くというのは、女王を軽視しているようにしか思えない。私はなんとなく嫌な予感がした。

高まっていた王室とヘンリー王子夫妻の間の緊張感

 さらにその日の午後に女王のクリスマス・メッセージが放送されると、机の上にチャールズ皇太子夫妻とウィリアム王子一家の写真が飾られる一方で、ヘンリー王子とメーガン妃の写真は置かれていなかった。2人とエリザベス女王との距離感はもはや明らかだった。翌年の1月8日、突然発表されたように見えるヘンリー王子とメーガン妃の「主要な王族からの引退宣言」だが、実際にはそれ以前から緊張感は確実に高まっていたのだ。

 今回の発表を受け、イギリス市民の反応は割れていた。

 バッキンガム宮殿の前でBBCのインタビューに答えた白人男性は辛らつだった。

ヘンリー王子はメーガン・マークルに完全に支配されている。だから彼は彼女に言われたことをやっているだけだよ。公務を行う用意ができていないなら、2人の王族資格を剥奪すべきだ

ヘンリー王子夫妻の決断に理解を示す声も

 しかし2人の決断に理解を示す声も多く聞かれた。黒人の女性2人組はこう語る。

「メーガン妃のせいだ、彼女に責任があるという声をよく聞くけど、ヘンリー王子のことを過小評価しています。王子はもう大人だし、これは彼がずっと望んできたことだと思います。みんな2人に構わないで少し時間を与えるべきじゃないかしら」

 またインド・パキスタン系の男性も2人の決断を支持していた。

「メーガン妃にとってかなり抑圧的な状況だったので、こうした行動をとる理由は理解できます。2人のことを知っているわけではないけど、2人の発言に偽りはないように思う。もしかしたら王室の厳格さが時代遅れだということを示しているのかもしれない」

 しかしその10日後、エリザベス女王の下した決断は厳しいものだった。

 王室の発表によると、ヘンリー王子とメーガン妃は2020年の春以降に「殿下」「妃殿下」の称号を返上したうえで、一切の王室の公務から退くことになった。これにはヘンリー王子がこだわっていた軍関連の公務も含まれる。夫妻はエリザベス女王の正式な代理を務めることができなくなり、公務と引き換えに受けていた公的資金も受け取れなくなった。ただし女王の配慮により、個人的に支援する慈善団体などとの関係だけは今後も認められた。

 また2人は今後もウィンザーのフロッグモア・コテージをイギリスの家として維持し続けるものの、王室助成金から支出された改修費240万ポンド(約3億6000万円)は返済する意向を示したという。マスコミからの高額だという批判に配慮した形だ。


 北米とイギリスを行き来し、経済的に独立しながら公務を続けたいとしていた2人だが、女王がこれを真っ向から否定した形となった。BBCの王室担当記者が「これ以上きっぱりとした区切りの付け方は考えにくい」と述べたほどだった。

 女王はこの厳しい決断に至った理由を自ら語っていない。

王室の将来を考えての決断

 しかし主要な王族から退いたあとの2人については様々な憶測が流れていた。「経済的に独立」するため、例えばメーガン妃が女優に復帰することや、ネットフリックスと独占契約して映画を製作すること、あるいは自分たちの爵位を使った「サセックス・ロイヤル」ブランドを商標登録し、衣類や書籍、教育関連サービスなどのビジネスに乗り出すなどの可能性が指摘されていた。

 その後、ヘンリー王子夫妻は「ロイヤル」の称号を使わないことを明らかにし、「サセックス・ロイヤル」の商標登録申請も取り下げた。ロイヤルファミリーとしての地位を利用したこうした展開への批判に配慮したものだろう。

 蟻の一穴という言葉があるように、どんな強固な組織であったとしても、小さな穴が原因で全体が崩壊するものだ。セレブ気取り、浪費ぶりが目についていたメーガン妃の振る舞いは、エリザベス女王が長年苦心して築き上げたイギリス王室にとって「蟻の一穴」となる可能性は大いにあった。女王は王室の将来を考え、2人を切り離すと決めたのではないだろうか。

https://bunshun.jp/articles/-/43570?page=5



何はともあれ、王室の人間に対する薫陶や教育と言うものは、誠に大切な事であるが、それほどうまくいってはいないようだ。特に次男坊王子や王女に対するものは、蔑(ないがし)ろにされがちであるが、長男王子ほど国を継ぐという自覚が乏しくふしだらになりやすいのではないのかな。だから尚更、次男坊への王族としての在り方や責任の自覚を身につける教育が必要となろう。

ヘンリー王子の場合は、父親が特にふしだらであったから尚更である。今回のヘンリー王子とメーガン妃の王室離脱は、その主原因がチャールズ皇太子に起因していることは、紛れもないことと推測されるのである。チャールズ皇太子の不倫が、ダイアナ妃の精神を蝕んだものであり、離婚の主原因となったのではないのかな。

このトラウマが、ヘンリー王子にも精神的に大いに影響を与えたものと思われる。

そのトラウマが、ヘンリーをして「レイチェル・メーガン・マークル」に走らせたものと思われる。

それがなければ、ヘンリーはメーガンとは会ってはいなかった筈だ、と小生には推測されるのである。まことにお気の毒だった、と言わざるを得ない。

ただヘンリー王子は、王室離脱と言う解決策に果敢にも取り組んだ、と言うよりも取り組まざるを得なかったのであり、本人としてはそれなりに勇敢に取り組んだものであろう。

その態度には非難さるべき筋合いは少しもないが、誠に残念なことと感ずるものではある。

その点、日本の秋篠宮眞子さまには、結婚を貫くために皇室を自ら離脱する勇気は持ち合わせているものであろうか。

小生は持ち合わせてはいない、と感じているものである。結局は廃嫡(廃妃)しかないのではないのかな。即ち、小室圭氏と結婚すのであれば、秋篠宮家から離脱して親子の縁を切り、ご皇室とは一切関係のない市井の人間となることである。当然お金の支給はない。だが、彼女にはそれほどの勇気はないものと推測される。

はたまた、結婚を認めたとされる秋篠宮さまに、眞子さまを廃嫡する勇気と正義を持ち合わせているものであろうか。




「精神が崩壊寸前だった」ヘンリー王子が王室離脱の理由を告白
2021年3月2日 11時1分  コスモポリタン



昨年からLAで暮らしているヘンリー王子が、友人のジェームズ・コーデンが司会を務めるトーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』に出演、インタビューに応じ、多岐にわたる質問に答えました。
LAに落ち着いてからまだ月日が浅いヘンリー王子にとって、市内にはまだ見たことがないものがたくさん。そこでジェームズは王子のために、オープントップバスでの市内ツアーと、イギリス風のティータイム(紅茶とクランペット)を用意。母国では許されなかったかたちでの観光を楽しんでもらったとのこと。
同時にジェームズは王子に、王室からの離脱や家族との関係、長男アーチーの最近の様子まで、様々なことについて尋ねました。そのなかで王子は、公務からの引退についてこう語っています。

「イギリスのマスコミがどんなものか、僕たちにはわかっていたんだ。それが僕のメンタルヘルスを崩壊に向かわせていた
「有害だと思っていた」
「だから、夫なら、そして父親なら誰でも取るであろう行動を取ったんだ。それが、自分の家族をここから離さなくてはならない、ということだった」

王子とメーガン妃は当初、「パートタイムで公務を行う」という“ハイブリッド”な働き方を希望していたそう。それが祖母のエリザベス女王に認められなかったことについては、次のように話した。

「僕らは一度も、(公務に)背を向けたことはないよ。どのような決断が下されようと、僕は今後も、責務から逃れることはない。常に(人々への)貢献を続けるよ」
「奉仕することが僕の人生。だから、世界のどこにいようと同じこと」

王子はさらに、「思いやりの気持ちを届け、人々を喜ばせ、どんな小さな形でも、できる限りの方法で世界を変えようとしている」と付け加えました。
2月中に撮影されたこのインタビューの放送は、王子にとってアメリカに移住して以来のTV主演。当然のことながらジェームズは、その他の話題についても質問しました。それはたとえば、王子は英国王室を描いたNetflixの大ヒットドラマ『ザ・クラウン』を観ているのか、など。
すると王子はドラマを観ていると明かし、こうコメント。

「ニュースだと思わせようとしていない。フィクションだからね。でも、大まかには事実には基づいている。もちろん、厳密には正確ではないけれど」
「ただ、(ロイヤルたちの)生活、家族や他の何より責務と奉仕を優先すべきというプレッシャーと、それが何をもたらすかについて、大体の見当はつくと思う」

さらに王子は、「家族や妻、自分自身について書かれている記事より、『ザ・クラウン』の方がずっと安心して見ていられるよ」とも語り、フィクションではなく「事実」として報道されるニュースには、本当に問題があると考えているらしき姿勢を見せました。
番組中の王子の出演シーンは、以下で視聴が可能。
王子はまた、息子を誇りに思う父親として、長男の最近の様子についても明らかにし、アーチーには「笑いが止まらない」とのこと。

「最も驚くべき個性の持ち主だよ。もう3つ、4つの言葉をつなげて話すようになったんだ。歌もうたっているよ」

さらに、王子によれば、アーチーが初めてしゃべった言葉は「クロコダイル(ワニ)」だそう。
王子はそのほか、祖父母のエリザベス女王&フィリップ殿下とZoomミーティングで話をした後、殿下がノートパソコンを閉じればビデオ通話を終了にできると思ったらしいことや、女王夫妻がひ孫のアーチーに贈ってくれたクリスマスプレゼントについても明らかに。
王子はアーチーが女王からクリスマスにもらったワッフルメーカーで、よく朝食用に、ベリーを添えシロップをかけた「素晴らしい、オーガニックの」ワッフルを、メーガン妃と一緒に作っているとのこと。
家族で幸せに暮らす様子がうかがえたことに、ほっとしているファンも多いかもしれません。
※この翻訳は抄訳です。
Translation:Hearst Contents Hub

外部サイト
王室離脱後のヘンリー王子、苦しみの日々
ヘンリー王子の王室離脱が、兄弟関係の修復に大きく貢献?
ヘンリー王子夫妻の王室離脱が、キャサリン妃の「負担」に!?
「ヘンリー王子」をもっと詳しく
ウィリアム王子、ヘンリー王子の同情に苛立ち?王室関係者がコメント
メーガン妃の暴露劇に緻密な戦略 英国王室のスリム化には触れず
ヘンリー王子とメーガン妃が目論む「第2の奇策」 揺れるイギリス王室


https://news.livedoor.com/article/detail/19779717/
(続く)
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日本のご皇室と英国王室(11)

2021-04-09 00:00:00 | Weblog

それは、第一子のアーチ―君の誕生についての、ヘンリー夫妻は、どこで出産するか一切の情報を出さなかったことである。ロイヤルベビーは全てロンドンのセント・メアリー病院であったが、敢てイギリス王室の慣例を破った訳である

しかも発表された内容にも、虚偽が含まれていたのであった。これでは王室や一般社会との関係が悪くなって当たり前であろう。



《第二子懐妊》アーチーくん出産直後…ヘンリー王子夫妻がメディアに伝えた「あるまじきウソ」
『ヘンリー王子とメーガン妃 英国王室 家族の真実』より #2

亀甲 博行
2021/02/20 source : 文春新書

 2021年2月14日。バレンタインデー当日にメーガン妃の第二子懐妊が発表され、イギリス王室からも喜びの声が上がった。しかし、メーガン妃の“出産”については、王室離脱のきっかけの一つにもなったとされる諸問題がある。それは、第一子アーチーくん妊娠・出産時の“王室”らしからぬ行動の数々だ。
 ここでは亀甲博行氏の著書『ヘンリー王子とメーガン妃 英国王室 家族の真実』(文春新書)を引用し、第一子のアーチーくん出産当時、ヘンリー王子夫妻がとったさまざまな問題行動を紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)

◇◇◇

出産をめぐってマスコミと不協和音
 2019年5月、私の帰任直前にヘンリー王子とメーガン妃の第1子アーチーくんが誕生した。あのロイヤルウェディングから1年、メーガン妃の出産は多くの関心を集め、その人気ぶりを改めて印象付けた。

 しかし、ここでも従来のイギリス王室の慣習を破った。“メーガン流”を貫いた出産スタイルは、すでにこじれていたイギリスメディアとの関係をさらに悪化させることになった。

 近年、ロイヤルベビーが生まれる場所といえば、ロンドンのセント・メアリー病院だ。出産直後のキャサリン妃が赤ん坊を抱いて笑顔を見せている映像を記憶している人も多いのではないだろうか。あの場所である。キャサリン妃はジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人をここで産んだ。ダイアナ元妃がウィリアム王子とヘンリー王子を産んだのもやはりセント・メアリー病院だった。

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この記事の画像(5枚)

 出産予定日の数週間前になると、病院前の道路では交通規制が始まり、やがて熱心な王室ファンが泊り込みを始める。病院周辺の様子をチェックしていれば、出産が近づいていることは一目瞭然だった。

 しかし今回は予定日が近づいても病院前に変化は起きなかった。どこで出産するのか、王室が一切情報を出さなかったのだ。

 40年来の王室ファンだというマーガレット・テイラーさんに取材してみたが、彼女にも情報が入っていなかった。

「何も情報がないんです。キャサリン妃の3人の子供のお披露目を見てきたので、今回見られないのは残念です」

 本来なら出産予定日まであと10日ほどになれば、彼女たちは病院の前で場所取りを始める。しかし今回は情報がなく、どこに行けばいいのかわからないのだという。

キャサリン妃の努力を全否定するような行動

 実はヘンリー王子とメーガン妃は「出産をプライベートなものにしたい」と話していた。そのためイギリスメディアの間では、メーガン妃が病院ではなくウィンザー城の自宅で出産するのでは、という見方が広まりつつあった。この頃には新居であるフロッグモア・コテージをセレブ仕様にする改装も終わり、2人はウィンザーに移っていた。

 しかしメーガン妃がどこで出産するのかは最後まで公表されず、私たちもわからないままだった。

 さらにロイヤルベビーといえばおなじみの、退院する際に赤ん坊をお披露目するシーンも設定されないことがわかった。

 ロイヤルベビーはただの赤ん坊ではない。将来のイギリス王室を支える一員、である。もちろん2人の子供は兄ウィリアム王子の子供と違って国王になる可能性は低いが、それにしても生まれた赤ん坊を少しでも早く見たいというのは国民の願いでもある。これに応じることはある意味、王室としての務めだろう。

 なぜメーガン妃が出産直後のお披露目を拒否したのかについて、王室から公式な説明はなかった。

 しかしイギリスメディアは関係者の話としてその理由を伝えた。フェミニストであるメーガン妃にとって、出産直後に髪をセットし病院の前でお披露目する行為は、女性に過度に負担を強いるものであり、信条に反するのだという。

 キャサリン妃は出産当日の朝に入院し、その日の夕方にはヒールを履き、フルメイクでカメラの前に赤ん坊と現れ、笑顔を見せていた。私の娘の出産時の妻のくたびれ具合からすると、信じられないほどの超人ぶりだと感じたのは事実だ。

 ただキャサリン妃ももちろん楽にこなしているわけではなく、あの笑顔のウラには相当な努力があったに違いない王室の一員としての使命感だろう。まるでダイアナ元妃やキャサリン妃のこうした努力を全否定するようなメーガン妃の行動は、私にはどうしても理解できなかった。

誕生の報告はインスタグラムから

 そして出産当日。

 通常、ロイヤルベビーが誕生する際には「陣痛が始まり病院に入った」というタイミングと「誕生した」の2回、王室から発表が行われる。陣痛が始まったという情報を受けて各テレビ局が病院前での中継を始め、お祭り騒ぎとなる。

 今回陣痛の発表があったのは午後2時半ごろだった。そしてそのわずか30分後にヘンリー王子とメーガン妃の公式インスタグラムで、続いて王室から出産が発表された。

©iStock.com

 3260グラムの男子の誕生を受け、ヘンリー王子がウィンザーでイギリスメディアのインタビューに応じた。

「メーガンと私は元気な男の子を授かりました。かわいくて仕方ないです。これまで想像したことがないほどすばらしい経験でした」

 父親になった喜びを隠しきれない様子のヘンリー王子に、私は何ともほほえましい気持ちになった。この日はカメラの前に登場したのはヘンリー王子だけで、事前の情報通りメーガン妃と男の子のお披露目はなかった。

「ウソ」の発表

 一方で、意外な事実が明らかになった。

 普通、陣痛の発表から出産までは数時間かかる。キャサリン妃がルイ王子を出産した時も、陣痛の発表から出産までは3時間ほどあった。それが今回は30分である。それにしても早かったなと思っていたら、なんと陣痛の発表の9時間前には男の子がすでに誕生していたことがわかった。つまり2人は「ウソ」を発表していたのである。

 イギリス王室とメディアの間には、ダイアナ元妃の事故死という悲劇があったためか、しっかりとした取材ルールが確立されている。王室が情報を公開する代わりに、メディアの側もロイヤルファミリーを追跡したり、我先にマイクを突き付けたりということをしない。お互いを尊重しあう非常にいい関係だと感じていたが、この「メディアにウソを伝える」というメーガン妃の行動は明らかに信頼関係を損ねるものだ

 また出産についての発表文には「現在夫妻たちはフロッグモア・コテージにいる」と書かれていた。一瞬自宅で生んだのかと思うが、よく読むとどこで出産したのか明言を避けていることがわかる。ロイヤルベビーが誕生するとバッキンガム宮殿の前に医師のサイン入りの証明書が掲示されるが、この証明書の医師の欄もわざわざ空欄にするという徹底ぶりだった。なぜ出産後も出産場所を隠さなければいけないのか、私にはまったく理解できなかった。


 出産の2日後、ようやく生まれた男の子のお披露目が行われた。場所はウィンザー城内の豪華絢爛な広間。撮影を許されたのはイギリスメディアの代表カメラだけで、私たちは現場に入ることもできなかった。

 これまでのお披露目では、母親が赤ん坊を抱いていた。キャサリン妃もダイアナ元妃もそうだ。しかし今回男の子を抱いていたのは母親のメーガン妃ではなく父親のヘンリー王子だった。王室の慣例を破ったのは、フェミニストとしてのメーガン妃のメッセージなのだろう。一瞬だけ男の子の顔が見えたが、帽子をかぶってすやすやと眠っていた。

「形式張った王族に育てたくない」という考え

 男の子は、アーチー・ハリソン・マウントバッテン=ウィンザーと名付けられた。マウントバッテン=ウィンザーというのは現在のイギリス王室にとっての名字である。

 一方のアーチーとハリソンというのは、イギリス王室にとってなじみのない名前だった。イギリス人スタッフは「ハリソンといえばハリソン・フォードだよね。なんかアメリカ人っぽいよねえ」とか、「ハリーの息子(ソン)だからハリソンにしたんじゃないか」などと冗談を言っていたが、BBCによるとやはりイギリス王室には珍しい名前であり、「形式張った王族に育てたくはないという意向を強く示すもの」だという。

 また「王子」という称号も与えられなかった。そのため、いとこであるルイ王子とは異なり、アーチーくん、と呼ばれることになる。

「形式張った王族に育てたくない」「王子の称号はいらない」という考えは、いかにも2人らしく素晴らしいと思う。しかしそれなら、なぜわざわざお披露目をイギリス王室が所有する建物の中でもっとも王室らしいウィンザー城の広間で、しかも一部のメディアだけに対して行なったのだろうか。病院前で大勢のメディアや一般市民にお披露目し、祝福の言葉を受けたダイアナ元妃やキャサリン妃の方が、よっぽど「庶民に近い王室」というメッセージが伝わってくる。
(続く)
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日本のご皇室と英国王室(10)

2021-04-08 00:00:00 | Weblog

「経緯」に対する批判への疑問

メディアの批判や国民の不満は、きちんとした手順を踏まずに、いきなりヘンリー王子夫妻がインスタで引退を発表してしまった点に集中した。

「あんなやり方では、王族が怒るのは無理もない」と。だからこそ、エリザベス女王をはじめ、王室は怒って厳しい判断を通告したのではないか、と。

しかし、報道によれば、あれほど急いでヘンリー夫妻がインスタで発表したのは、大衆タブロイド紙『The Sun』にかぎつけられたからだという。それまで王族の中で極秘で話し合っていたのが、どこからか漏れてしまったのだ。実際、『The Sun』の記事発表のほうが、インスタ発表よりも時間差で早かったという。

このように「経緯」をやたら取り上げて怒るときは、本質から目をそらしている時だと、筆者は思う。

どのような経緯であれ、最後のとき、エリザベス女王を頂点とする王族は、ヘンリー王子に迫ったはずである。「そのような希望は受け入れられない。自由を望むなら、今後一切、王族としての活動は許されない。称号も使ってはいけない。それでもいいのか」と。

ここで大事なのは、最後の「それでもいいのか」である。相手に了承と確認を迫る行為である。事実、王族会議を行ったではないか。

つまり、たとえ誤算があったとしても、ヘンリー王子は自ら選択したはずだ。称号を捨て、王族としての仕事を捨てることを。それはヘンリー王子の人生そのものだった。

国内で、海外で、軍隊で、アフリカで、王族として奉仕活動をする人生を送ってきた。若い時はともかく、大人になってからの王子は、慈善活動に大変熱心だったし、自分が特権をもって生まれたことを、きちんと自覚していた。「生まれ持った特権を、一生かかって返していく」と言っていた。

それなのに、自分の名前も、今までの生活も、今までの仕事も――つまり今までの人生そのものを捨ててしまう、それがすべて「妻のため」? そんなことあるだろうか

母の死

ヘンリー王子の母親である、ダイアナ元妃については、ずっと暗殺説が絶えない。

1月20日、ヘンリー王子は離脱発表後に初めて演説した。英国民向けの内容だ。そして、王族を離れることに関する自分の無念の気持ちを表明した。


そこに、いきなりダイアナの名前が出てくる。「ダイアナの次男は結婚できましたよ」と。文脈的にはかなり唐突だ。それは筆者には、誰も気づかないほど婉曲的に、自分の王室離脱と母は関係がある、自分は母のことを忘れたことはいっとき足りともない――と言っているように思えた。

その後2月6日、王室離脱の表明後に初めての公の場「オルタナティブ投資サミット」に出席した。JPモルガン主催で、アメリカ・マイアミで開かれたものだ。基調演説で、大勢の富裕層たちを前に、母を事故で失った子供時代のトラウマについて赤裸々に語ったという(アメリカで、閉じられたイベントだから、よりオープンだったのだろうか)。

筆者は、ダイアナ元妃が亡くなってから、ずっと疑問に思っていることがある。

もしこれが暗殺だったとしたら、必ず家長の許可を得ているはずだ。どんな国家機関が策を練ろうとも、世継ぎの母親に関することで、家長の許可を得ないはずがない。

筆者の疑問は「もし仮に暗殺だったとしたら、家長の許可を得ているに決まっているとして、果たして元夫の許可は得ただろうか。離婚はしても、自分の子供の母親に関することなのだから」である。英王室というと、常にこの疑念が思い浮かんできた。

イギリスから遠く離れた、言語も文化も違うアジアの国の一市民がこう考えるのだから、当の息子たち――ウイリアム王子とヘンリー王子が考えないわけないと思うのだが。もしそうなら、なんという心の地獄だろうか。

ヘンリー王子は母の死後、長い間ずっと心を病んでいて、医学の助けが必要だったという。病んだのは、母の死そのものだけではなく、母の死の原因ではないのか。だからこそ、結婚を機に、生まれ育った家を捨てたのではないのか。

おそらく、イギリス人でもわかっている人は多いのではないだろうか。決して口には出さないが。それとも、タブーすぎて口に出せないうちに、本当に考えなくなってしまったか。

皇族のいる国に育った筆者には、イギリス人の気持ちはわかるつもりである。彼らの「逃げ」を、指摘はしても批判する気には到底なれない(それでもこういう原稿を書くのは、フランス共和国の生活が長いからだろう)。

どうする、ヘンリー王子

一般の人々は、すべてを嫁のせいにして現実から逃避しているように見える。ヘンリー王子の離脱は、それほどショックだったのだろう。

しかし、筆者は当のヘンリー王子が気がかりだ。

はっきり言う。彼はこれから「失業者」である。

もちろん王子ではなくても、人々に奉仕はできる。母親のダイアナ元妃は、離婚して皇太子妃の称号を失って、いっそう慈善活動に力を注いでいた。メディアも世間も常に彼女から目を離さなかったから、ダイアナの慈善活動の効果は大変大きかったと思う。

でも、ダイアナは未来の英国王の母であった。そのようなステータスはヘンリー王子にはない。どうする、ハリーさん。

それに母親には、慈善活動をしたいという本人の強い意志があった。ハリーさん、あなたはどうなのでしょうか。心の底から慈善活動を続けたいと思っていますか。「客寄せパンダで良い、それで困っている人が助かるのなら」と開き直って、慈善活動を続ける覚悟はあるのですか。それほど、国や人々に奉仕することを、自分の生涯の仕事と思っていますか。それとも、今まで与えられてきたからやってきて、嫌ではなかったし、それしか知らない(できない)から続けてきただけですか。

王子はオバマ前大統領夫妻に大きな感銘と影響を受けたようだ。しかし、オバマ氏は実力と才能で大統領になった人だ。ヘンリーさんが対等に話し合える機会を得たのは、王子だったからだ。他の要人も、全員そうだ。

いくらハリーさん自身が愛すべき人物だったとしても、王子ではなくなった彼は「世界の要人とは格が違う」となる。

本人も、すべてを捨てる覚悟までは、まだ持てていなかったのではないか。誤算があったとしたら、王室側のきっぱりとした「NO」を受けて、十分に考える時間が持てなかったことかもしれない。

参考記事:ヘンリー王子はなぜメーガン・マークるさんを選んだのか。オバマ大統領夫妻との関係は。https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20180521-00085471/

英王室の未来

筆者は、「パートタイム王族」を認めなかった英王室の決断は当然と思った。

でもそれは半面で、もう半面では反感をもたないでもなかった。

「あのサイテー息子の望みはすべて聞いたくせに。不倫カップルを皇太子夫妻として国民に押し付けたくせに。母の死に苦しんだかわいそうな孫に、なぜそんなに厳しいのか。

国王として厳しさが必要というのなら、筋を通して息子にも厳しくしろ。自分のおじエドワード8世がシンプソン夫人と結婚して王位を捨てたのと同じように、国民が認めたがらない好きな女性と結婚する代償に、息子に王位を捨てさせろ

ヘンリー王子は国に奉仕したいって言っているんだから、させればいいではないか。白黒じゃなくて、グレーの措置をとっても良いではないか」――と。

そう思うのは、ブレグジットで、連合王国がこれから解体の危機に瀕するのは目にみえているからでもある。実際に解体するかどうかはわからないが、大きな試練が待っているのは間違いない。

先行き不安なイギリス政治は、今後増々いまだに英国王を国家元首とするカナダやオーストラリア、ニュージーランド等との関係を緊密にしたいと願うだろう。それなら、ヘンリー王子を通じてカナダとつながりを保つことは、悪い戦略ではないように思うのだ。

ただ、女王を批判するのもいかがなものか、という気持ちがある。エリザベス女王は93歳。大変なお年である。

家長として非道な、極めて非人間的な決断をした可能性はあるかもしれないが、本人そのものは実直にまじめに働き、国民の期待を裏切るような真似など決してせず、浮気もせず夫に忠実で、ずっと国に奉仕してきた。

バカ息子たち(とわがまま娘)が好き勝手なことばかりして、女王を困らせてきたのだ。イギリス国民はそのことをよくわかっていて、だからこそ女王を敬愛してきたのだろう。

スコットランドは、ブレグジットに反対で、欧州連合(EU)に残りたいがゆえに、二度目の独立投票を行って独立したがっている。そんな彼らも、エリザベス女王にだけは信頼と忠誠心がある(2014年の独立投票では「国家元首はエリザベス女王で」という、穏やかな独立の前提だった)。彼らが「チャールズ国王」にそんな気持ちを抱くかは、はなはだ疑問である。

女王は93歳にして、長生きして英国解体をくい止めているという大仕事をしている。

英王室の未来は、不安だらけである。

チャールズ皇太子夫妻は、人気がない。筆者はイギリスに住んでいたことがあるが、女王の写真や、ウイリアム王子夫妻の写真をお店に飾っているところは沢山あったが、チャールズ皇太子夫妻の写真を飾っていたところは、一軒も見たことがない。

ウイリアム王子夫妻がいなかったら、英王室は完全に存亡の危機となっていただろう。

好きな人と結婚

なんでも「嫁のせい」にするのは、いかがなものかと思うが、確かに批判されることもメーガン妃はしている。

筆者が一番不愉快に感じたのは、王族の称号を商売の道具にして、お金儲けをしようとしたことだ。

彼らには、第三者がヘンリー夫妻の名前でお金儲けをする(例えば、二人の写真がついたマグカップを売る)のと、当の王族本人が率先して称号を使ってお金儲けをすることの違いが、まったくわかっていないようだ。

こんなことを、ヘンリー王子が思いつくはずがない。ある記事には「ヘンリー王子は、そういうことには無頓着である」と書かれていた。

一瞬、「この違いもわからないほど、ヘンリー王子はアホなのだろうか」とも思った。でも、ヘンリー王子は究極のおぼっちゃま育ちで、一般市民の考えでは計り知れないものがあるに違いない。

そう思わせたのは、かつて浩宮(現天皇陛下)が、イギリスのオックスフォード大学に留学された際の思い出話である。「初めてお金というものを持って、お店で買い物を致しました」と述べたのだ。

きっと、ヘンリー王子も似たような感じに違いない。「この違いを理解して」と言っても、相当難しいのではないか(ただそれでも王子が「王族が、そんなことしていいのだろうか」とは思わなかったのか、という思いは残るけれど)。

どの国でも、王族が一般市民と結婚するようになって久しい。世界はどんどん民主化されていき、身分制度がなくなり、確固たる貴族階級が無くなったのだから、当然なのだ。

筆者は、前掲の参考記事の最後に書いた。「英国民に国をあげて祝福されたとは言えない、自ら困難な結婚を選んだ王子。今まで十分、辛い思いをしてきたはずだ。どうか、幸せになってほしい」と。

ヘンリー王子が好きな人との結婚を貫いて、妻のおかげで家を捨て、今までの心の地獄、家族の闇から抜け出して生きる勇気がもてたのなら、これからの幸せを願うだけである。一人の人間として、自分の人生を生きてほしい。

兄のウイリアム王子は心から悲しいだろうが、彼にも妻がいる。どうか二組ともいつまでも夫婦仲良く、支え合ってほしいと願うばかりである。

それにしても――好きな人と結婚したいという、極めて人間らしい望みをもつだけで、これだけの大問題を引き起こす。日本の皇室もしかりである。

「好きな人と結婚もできないなんて、なんて非人間的なんだ。王室って大変だねえ」と、完全な他人事と、多くのフランス人は思っているに違いない。フランス人だけではない。欧州のほとんどの国、いえ世界のほとんどの国に、王室は存在しない。このような悩みは、世界のマイノリティなのだ・・・。

参考記事:令和時代の皇室について考えたいこと:少数派の自覚を持ち、国際社会と移民=新日本人に対して説明責任を  https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20190509-00125214/


今井佐緒里欧州/EU・国際関係の研究者・執筆家・編集者
フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出合い、EUが変えゆく世界、平等と自由。社会・文化・国際関係等を中心に執筆。ソルボンヌ大学(Paris 3)大学院国際関係・ヨーロッパ研究学院修士号取得。日本EU学会、日仏政治学会会員。編著に「ニッポンの評判 世界17カ国最新レポート」(新潮社)、欧州の章編著に「世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン」「世界で広がる脱原発」(宝島社)、連載「マリアンヌ時評」(フランス・ニュースダイジェスト)等。フランス政府組織で通訳。早稲田大学哲学科卒。出版社の編集者出身。 仏英語翻訳。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200220-00160447



もう一つヘンリー王子夫妻とメディアとの信用問題の事例を紹介しよう。
(続く)
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日本のご皇室と英国王室(9)

2021-04-07 00:00:00 | Weblog

さてピアース・モーガン関する記事の続きだ。

同インタビューは英時間8日午後9時にITVで放送され、メーガン妃が王室に嫁いだ後、自由を失われたことで精神状態が悪化し「これ以上生きたくない」と思ったことや、アーチー君を妊娠中に王室メンバーから「生まれてくる赤ちゃんの肌の色」への懸念を示す発言があったことなどを激白していた。

翌9日の朝、モーガンは『Good Morning Britain』のお天気キャスター、アレックス・ベレスフォードとメーガン妃のことで口論になった。

ベレスフォードは「あなたがメーガン・マークルを嫌うのは分かっている。この番組で何度も明らかにしているからね。あなたとメーガンとは個人的に知り合いだったけど、彼女から縁を切られた。彼女が望むなら、その権利はある。それ以降は彼女が君について話したかな? 僕はそうは思わないが、あなたは彼女を中傷しているじゃないか」とモーガンを攻撃した。

するとモーガンは「これで終わりだ」と言って席を立ち、「私の悪口を言っても構わんが、私自身の番組で言うことは許さん!」と発言し、番組のセットから去った。

その後モーガンは席に戻ったが、ベレスフォードは「あなたのことをとても尊敬している」などと説明。2人が話し合いを行った後、モーガンはメーガン妃の父トーマス・マークルさんとビデオ通話を行うなどし、無事番組を終えた。

この日、英情報通信庁(オフコム)には4万1千件以上の苦情が寄せられ、2002年の設立以来3番目に多い苦情件数を記録したことで同庁はモーガンの発言を調査中だという。

ITVのメンタルヘルスキャンペーン「Britain Get Talking」のパートナーであるメンタルヘルス慈善団体「Mind」は、モーガンの発言に「落胆させられた」と非難。モーガンは番組で「メーガンが自殺願望を感じていたかどうかは、私には関係ない」とコメントしていた。

一夜明けた英時間10日の朝、『Good Morning Britain』のオープニングではモーガンと5年以上にわたって共演した司会者スザンナ・リードが彼へのトリビュートを伝え「全く違うものになるでしょうが、番組は続けていきます」と述べた。

一方でモーガンは番組開始時間に自身のSNSで、ウィンストン・チャーチル英元首相による言論の自由についての言葉を引用し、「メーガン妃の言葉は今も信じない。表現の自由のためなら死ぬことだってできる」と綴った。

SNSでは「ピアース、GMBはもう見ないよ。視聴率が下がるのを見ていよう。良い将来を祈ってる」、「お天気キャスターのために逃げるなんて、子供っぽい」「あなたの大ファンではなかったけど、何かにとりつかれたようだった。あの姿が恋しいよ!」と番組降板を惜しむコメントが多数寄せられた。

ちなみに英時間10日には「ピアース・モーガンを『GMB』に復帰させよう」と呼びかける署名活動が始まり、当日には7万人以上の署名が集まった。ちなみに「モーガンを『GMB』から降板させよう」との署名運動もあり、こちらには9万人以上が署名している。

画像は『Good Morning Britain 2021年3月9日付Twitter「‘I’ve been in situations where I haven’t called out racism based on how it’s been treated in the past.’」、2021年3月10日付Twitter「‘Shows go on and so on we go.’」』『Piers Morgan 2021年3月10日付Twitter「On Monday, I said I didn’t believe Meghan Markle in her Oprah interview.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
https://news.nifty.com/article/entame/showbizw/12239-994378/


まあ、そんなこんなで、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻は英国王室から離脱することとなってしまった訳であるが、そこら辺の事情も少し見てみたいものだ。

概略のいきさつはつぎの通り、であろう。


2020.01.08 ヘンリー王子とメーガン妃は、インスタグラムで突然、「王室離脱」を発表した。この発表はエリザベス女王も知らされていなかった、と言う。

2020.01.13  エリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスで緊急家族会議(「ロイヤル・サミット」)が開かれる。チャールズ皇太子・ウィリアム王子・ヘンリー王子で、メーガンは参加していない。

2020.01.18  エリザベス女王が声明を出す。私と家族は、ハリー(ヘンリーの愛称)とメーガンの若い家族として新しい人生を築きたいと言う願いを全面的に支持します。」「サセックス公爵夫妻」と言う表現ではなかった。殿下・妃殿下も使わせない。

2020.01.19  ヘンリー王子は、沈痛な面持ちで「他に選択肢がなかった」と心境を吐露。

2020.02.19  「ハリー王子とメーガン妃は3月31日に王室の公務から正式に退く」と報道官 が発表する。

2020.03.31  ヘンリー王子とメーガン妃は、高位王族から退く。定住地は米国となる。

2021.02.xx  ヘンリー王子とメーガン妃は、正式に英王室から離脱した。

2021.03.07  米CBSテレビで、人気司会者のオプラ・ウィンフリーのヘンリー王子とメーガン 妃の離脱後の初のインタビューが放送された。

2021.03.26  モナコ公アルベール2世(63)が「公共の電波で身内の恥ずかしい話をするな」と異例の苦言。


間違いがあればどんどんと指摘願うが、ヘンリー王子の王室離脱の理由は、おおむね次の2つであろう。

(1) 妻であるメーガン妃に対する人種差別やメディア・主にタブロイド紙のプライバシーの侵害や誹謗中傷が酷かったこと。

(2) 母である「ダイアナ妃」に対する王室の取り扱いに対する嫌気、即ち母の死に関する王室に関与の疑いが拭えなかったことである。


12才で愛する母を亡くしたヘンリー王子にとっては、母の死の原因を作ったチャールズ皇太子の立ち居振る舞いに対しては、言うに言われぬわだかまりを持ち続けていたことでしょう。

チャールズ皇太子のいる王室には、それほど未練はなかったはずだ、と推測される。

そのわだかまりが、メーガン妃に対する誹謗中傷で、ヘンリー王子の体内で沸騰してしまったものではないのかな。だからこそ結婚を機に、生まれ育った家を捨てたのであろう。

そんな論考も見受けられる。まあ、言ってみれば、ヘンリー王子のそれなりに清い(かどうかは知らないが)決断であった、ものと思われる。

これに対して秋篠宮眞子さまは、自ら皇室を離脱する決断ができるのか、はなはだ疑問である。




ハリー王子はなぜ王室を離脱するのか。本当に全部「嫁」メーガン妃のせいなのか。イギリスの未来は。
今井佐緒里 | 欧州/EU・国際関係の研究者・執筆家・編集者2020/2/20(木) 16:52


2月19日、ハリー王子とメーガン妃は、3月31日に王室の公務から正式に退くと、二人の報道官が明らかにした。引退に伴い、バッキンガム宮殿にある執務室も失うという。

結局、パートタイムの王族活動など許されなかった。

問題は原因である。なぜハリー王子は、イギリス王室の離脱を決意したのか。

既に山のように理由は言われている。

メーガン妃に対してのプライバシーの侵害がひどかった。内容も誹謗中傷の域に入るものだった。メディアだけではなく王室関係者も、メーガン妃に対する人種差別がひどかった。

メディア報道とパパラッチのせいで母親を亡くしたヘンリー王子は、これらが耐えられなかったのだ――と。

そして、王室とヘンリー王子の肩をもつ人々は言う。「あの女のせいで」。

確かにメーガン妃の言動は、伝統を重んじる王室ファンの眉をひそめさせるものがあった。

でもだからといって、全部「嫁」のせいなのか。

ヘンリー王子は、妻のために、今までの地位を捨てるというのか。

報道は妻であるメーガン妃のこと、今までのいざこざ、そして二人はどうやって生計を立てるか(つまりお金の話)の、ほぼ3点に絞られている。

しかし、筆者はイギリス人でもないし、会社員でもないフリーの執筆者なので、思ったことを自由に書きたいと思う。「そこまでして王族の地位を捨てるのは、必ずヘンリー王子の意志であるに違いない」と。

この原稿は、むしろ作家として個人の意見を述べたものであることを、ご了承の上お読み頂きたい。
(続く)
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