このリチウムイオンバッテリーには、寿命と言うものがある。車を走らせると言う事は、EVの場合、このLiイオンバッテリーを酷使することになる。そのため車の使い方によってその蓄電能力(寿命)は、極端に異なってくるようだ。だから老化が進むと満充電した状態でも、所定の航続距離は走れなくなる。そのためEVの所有者からは、クレームが出てくる事になるようだ。
そのような内容のものが次のURLに掲載されているので、是非参照されん事を願う。
電気自動車の電池寿命は厳しい! リーフユーザーへ (ここを押すとホームへ戻る)
日産リーフの現状を、広く知っていただくために開設 10万キロを走行して見えたものは? 初めての方は、一番下の2ページ『① 日産リーフの航続可能距離とバッテリー劣化』から閲覧開始して頂いて、①番から順番に閲覧して下さい
http://blog.livedoor.jp/toshi_792t/ ←上記のホームページのアドレス
http://blog.livedoor.jp/toshi_792t/archives/1004561001.html ←①のアドレス
全世界で、特にアメリカでは5万台以上が販売されているので、ひとごとながら日産リーフも問題になっていないかと心配になるが、このURLで探してみるとアメリカでもリーフはメーターを戻して改ざんしているようだ。もしそうだとしたら誠に嘆かわしい事だ。下記を参照の事。
http://blog.livedoor.jp/toshi_792t/archives/1012252072.html
http://blog.livedoor.jp/toshi_792t/archives/1009985852.html
http://blog.livedoor.jp/toshi_792t/archives/1009366966.html
など、まだまだ沢山似たような内容のものがありますので、興味ある方は、上記ホームページにアクセスして確認してください。
メーターを戻す、と言う事は、バッテリー容量の目盛は老化と共に減ってゆくことになっているのだが、それを隠すために目盛が減らないようにプログラムを書き換える、と言う事らしい。だから満目盛でも、所定の距離を走るだけの電気容量は持っていないことになる。
次にリーフユーザー4年目の米国のアナリストのEV生活の感想を載せよう。
EV、近場専用で普及を ガソリン車より節約に
フィル・キーズ(米ブルーフィールドストラテジーズ アナリスト)
2014/7/20 7:00 ニュースソース 日本経済新聞 電子版
シリコンバレーで日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」に乗り続けて、7月で4年目を迎えた。この経験を踏まえ、米国でのEV生活について報告しようと思う。
リーフを購入した2011年時点では、EVはまだ珍しかった。リーフを駐車するたびに「EVの乗り心地はどうですか?」「ちょっと見せてください」と聞かれたくらいだ。
■公用の充電インフラ充実は難しい
カリフォルニア大学バークレー校在学中に交換留学で来日。日本のIT(情報技術)産業にも詳しく、技術誌やウェブサイトなどでジャーナリストとして活動。日本での勤務経験もある。
今、シリコンバレーではEVをよく見かける。この間、近所のレストランに行った時には、自分のを含めて4台のリーフが駐車場に止まっていた。カリフォルニア州であれば、高速道路のカープール(複数の人間が乗車している車)専用車線をEVも走る権利があって、カープール車線を走るリーフの数が目立つ。地方新聞が取り上げていたくらいだ。
リーフを購入した時点では、充電所の数はまだ少なかった。14年現在、充電所の数はかなり増えたが、それでもEVの持ち主が頻繁に訪れる場所の充電所は満車になっていることが多い。
私は、リーフオーナー専用のフェイスブックページに参加している。そのページには「充電所にガソリン自動車が止まっていた」「充電していないEVが止まっている」といった苦情をよく見かける。EVを普及させながら、オーナーが満足に利用できる公用の充電インフラを充実させることは難しい問題のように思われる。
リーフの運転には、だいたい満足している。やはり、騒音をほとんど出さずにスムーズに走るEVの運転は楽しい。それに、リーフは故障知らずだ。整備にかかるコストが、ガソリン自動車に比べてかなり低い。厳密には調べていないが、請求書を見る限りではリーフの充電コストは月30~40ドル程度。日本に比べてガソリンが安い米国でも、ガソリン自動車に比較すると大きな節約になっている。
問題は、やはり走行距離だ。約3万マイル(4万8000キロメートル)を走破した13年秋に、リーフの充電容量が下がった。現在では高速道路と一般道路を走りながらエアコンをかけると、現実的には約45マイル(72キロメートル)程度しか走れない。近所の買い物や打ち合わせに行くならリーフを使えるが、やはり運転中は残りの電力が気になる。
■消費者の運転習慣を変えられるか
走行距離が気がかりなのは私だけではないようだ。フェイスブックページでは「通勤のニーズをリーフが満たしていない」「リーフを売って別の自動車を購入した」という声が目立つ。そうした人の多くは、米ゼネラル・モーターズ(GM)のプラグイン・ハイブリッド(PHV)「ボルト」を購入しているようだ。
米国市場にEVを普及させるには、やはり走行可能距離が壁になりそうだ。大容量の電池を持つ米テスラ・モーターズの「モデルS」のような高級車を購入できる消費者の数は限られる。比較的手ごろな価格で購入できる、リーフなど低容量電池を搭載するEVは、自宅周辺での利用に限るのが現実的だろう。
米国なら、都市部に住む消費者ならEVを利用しつつ、遠距離の移動用に別の自動車をレンタルする生活が考えらる。郊外に住んでいる自動車2台を持つ家族なら、1台をガソリン車に、もう1台をEVにすることも考えられる。
実際、このように考える米国人が増えているらしい。米紙ワシントン・ポストによると、14年6月末までの6カ月間に米国市場では1万2736台のリーフが売れた。だが、リーフのような走行距離が比較的短いEVを本格的に米国市場に普及させるためには、一般の消費者の運転習慣を変えさせる必要がある。そして、消費者の習慣を変えるには大変な時間と労力がかかるものだ。
[日経産業新聞2014年7月15日付]
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO74233700U4A710C1X12000/
小生も先にEVの走行可能距離が短いものであっても、自家用車の複数所有であれば、一台はEVとすることが出来ると言及したことがあったが、アメリカではすでにそのような状況が起きてきているようだ。
トヨタはLiイオンバッテリーのこのような性質を弁えていたので、敢えてLiイオンバッテリーの搭載を進めていなかったかもしれない。だから近中距離用環境車を、発売していなかったと推察できる。
その代わり、近距離用環境車としては、2013年に3輪の「i-ROAD」を発表している。
先ず2013.3.5(火)~3.17(日)の第83回ジュネーブ国際モーターショーでTOYOTA i-ROADとして発表したのが最初。
その次は、2013.10.1(火)~10.5(土)の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20130902/300563/)の幕張メッセ会場だ。
前2輪を電動で駆動し、後輪1輪で操舵する超小型電気自動車EVだ。
(続く)