p51トヨタへの制裁金、米運輸省が追加の可能性 米報道
2010年4月10日16時22分
【ニューヨーク=山川一基】米運輸省がトヨタ自動車に対し1637万5千ドル(約15億2千万円)の民事制裁金を検討している問題で、同省が制裁金の追加を検討している、と複数の米メディアが報じた。
同省高速道路交通安全局(NHTSA)は、トヨタがすでにリコール(回収・無償修理)済みのアクセルペダルが摩耗して戻りにくくなる問題について、「潜在的なリスクがあることを知りながら少なくとも4カ月届け出なかった」と認定。5日にはラフッド米運輸長官が、自動車メーカーに安全問題で科す上限に当たる過去最高額の制裁金を検討していると表明した。
NHTSAはそのことをトヨタに伝えた書簡のなかで、ペダルには別の欠陥があり、それについても手当てすべきだったと指摘。さらに、昨年10月~11月にリコール済みのフロアマットにひっかかってペダルが戻りにくくなる問題についても制裁金が発生する可能性を指摘した。
NHTSAは、もし制裁金に法的な上限がなければ総額138億ドル(約1兆2800億円)に達しただろう、とも述べているという。
http://www.asahi.com/business/update/0410/TKY201004100183.html?ref=goo
トヨタはすでに制裁金の支払いを、条件付きで決めているが、トヨタは多数の訴訟を起こされている。もしこれらの制裁金をすらすらと認めてしまえば、そちらの訴訟に対しても決してよい影響を与えないであろう。隠していたのでなければ、言うべき事は言ったほうがよい。そしてその上で支払わなければならないのなら払えばよい。決して金で片付く事は、早く片付けてしまえ、と言う態度ではいけない。まあ、専門家たちが寄って集(たか)って検討しているだろうから、ととやかく言う筋合いのものでもないが。
裁判に対しては、毅然として対応して欲しいものだ。ここ当分は茨の道がつつくことであろう。
p50トヨタ訴訟、加州で審理へ 150件超を併合
2010.4.10 10:16
(Photo)
カリフォルニア州サンディエゴでのトヨタに対する訴訟に関する会議で資料を見る弁護士(3月24日撮影)=ロイター
トヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)問題で、トヨタに対して米各地で起こされた計150件以上の訴訟について、米司法当局は9日、ロサンゼルス郊外にあるカリフォルニア州オレンジ郡の連邦判事の下で併合して審理することを決めた。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)が報じた。
併合されるのは、リコール問題で車の価値が落ちたなどとする訴訟100件以上と、トヨタ車の急加速による死傷事故で損害賠償を求める訴訟50件以上で、連邦裁判所に起こした訴訟が対象。州の裁判所の訴訟は含まれないという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100410/biz1004101019004-n1.htm
トヨタにとって悪いことに、「コンシューマーレポート」誌に、レクサスGX460が「ひっくり返るから買うな」などと書かれてしまっている。またミニバンのリコールも発表している。悪い時には悪い事が続くものだが、ここはじっと我慢のしどころだ。そんなこんなで、結局制裁金は払わざるを得ないようだ。
p63トヨタ、約15億円の制裁金支払いへ 米リコール
2010.4.17 09:13
(Photo)トヨタ自動車の豊田章男社長
米運輸省がトヨタ自動車にリコール(回収・無償修理)の遅れを理由に1637万5千ドル(約15億円)の制裁金を科した問題で、トヨタが支払う方向で検討していることが17日、分かった。
トヨタ社内には「社内の連絡体制の不備が原因で、リコールを隠したわけではない」(幹部)との意見も一部にはある。だが、支払いに関する米運輸省への回答期限が19日と迫り、早期決着には支払いに応じざるを得ないと判断したもようだ。
米国では、リコールの遅れで車両の価値が下がったとして、トヨタに対する集団民事訴訟が100件以上起きている。このため制裁金を支払えば、トヨタ側が裁判で不利になる可能性もある。また、制裁金支払いの有無を問わず、米運輸省がリコール隠しと指摘している点について、トヨタが反論の機会を求めるものとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100417/biz1004170913003-n1.htm
p55トヨタのレクサスSUVは「買うな」 米誌、異例の厳しい評価
2010.4.14 10:04 このニュースのトピックス:くるま
(Photo)トヨタ自動車が米国で販売しているレクサス「GX460」(共同)
米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」は13日、トヨタ自動車が今年1月に米国で売り出したスポーツタイプ多目的車(SUV)「レクサスGX460」について、安全性に問題があるとして「買うべきではない」との評価を与えた、と発表した。同誌が自動車にこうした厳しい評価を与えるのは2001年以来で異例。
大規模リコール(無料の回収・修理)問題で米国で安全性に対する信頼が揺らいでいるトヨタ車にとって、さらなる打撃となりそうだ。
同誌が行った走行テストで、GX460が高速できついカーブに差しかかった際、後輪が外側に滑りだして路肩にぶつかったり横転事故につながりかねない挙動を示したという。同誌は、車の姿勢を立て直す働きをする電子装置が作動するタイミングが遅れるのが原因と指摘、早急に改善するようにトヨタに求めた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100414/biz1004141006005-n1.htm
今回は、トヨタもすばやく対応したようだが、まだまだ何が出てくるか予断は許されない。
(続く)