中国でも、北京五輪開催の前年の2007年1月28日、中国の杭州から上海に向けて日本の新幹線技術で作られた中国版新幹線が出発している。しかしこれは「日本の技術」たる事は一言も触れずに「中国独自技術」であることを中国政府は宣伝した。なお、日本の新幹線技術を使った中国版新幹線「子弾丸」については、小生の下記ブログを参照願う。
2007年5月8日、「中国の対日特殊工作(スパイ)」
ここでも中国の異質性が良く表現されている。
またCO2問題がクローズアップされている今日、カルフォルニア州のアーノルド・シュワルツネッガー知事も「大気汚染が改善され、道路の渋滞も減る」と、州内に高速鉄道の建設に意欲的である。下記記事参照。
34.7a,新幹線を西海岸に売り込め、シスコ~ロスで高速鉄道計画200901291542
【ロサンゼルス=飯田達人】米カリフォルニア州で、サンフランシスコやロサンゼルスなどを最高時速350キロで結ぶ高速鉄道が実現に向けて動き出している。
州住民投票で建設費の一部となる州債の発行が承認されたことや、オバマ政権が環境分野の公共事業への投資を重視していることも受けて、日本の新幹線など各国による売り込み合戦が本格化し始めている。
「新幹線は車や航空機に比べ、1人当たりの温室効果ガス排出量が圧倒的に少なく、地球に最もやさしい」
ロサンゼルスで26日に開かれた環境国際会議で、JR東海の葛西敬之会長が熱弁をふるった。ライバルとなる仏高速鉄道TGVなど欧州勢を意識し、「欧州の高速鉄道に比べ、新幹線は車体が軽く、安全性、耐震性にも優れている」と、世界に誇る新幹線技術を強くアピールした。
カリフォルニア州は2010年春までに採用する運行システムを決め、11年にも着工する。20年までの1期工事で、サンフランシスコとロス南部のアナハイムまでの750キロを開通させ、約3時間で結ぶ予定だ。さらに、30年までの2期工事で、北は州都サクラメント、南はサンディエゴまで延ばす計画だ。
1期工事の総工費約330億ドル(約2兆9000億円)のうち、99億5000万ドル(約9000億円)を州債発行で賄うことが昨年11月の住民投票で決まった。
同州は都市間輸送の96%を車に頼り、4%は航空機で、鉄道は1%にも満たない。環境対策に熱心なアーノルド・シュワルツェネッガー知事は「大気汚染が改善され、道路の渋滞も減る」と特に建設に意欲的だ。
不況の影響で同州財政は極めて厳しい状況にあるが、オバマ大統領が環境に貢献する公共工事に予算を重点配分する意向を示しており、州は連邦政府からの手厚い支援に期待を寄せている。
(2009年1月29日15時42分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945707/news/20090129-OYT1T00637.htm
是非とも日本の新幹線がカルフォルニアの大地を疾走することを期待しよう。この件も小生の下記ブログに引用している。
2009年2月20日、「バラク・フセイン・オバマ大統領(22)」
またちょっと話題を代えて(にはならないかもしれないが)、韓国での日本のTV番組の盗用のお話。
155,またか! 韓国テレビが日本のテレビ番組盗用200907230924
2009.7.23 09:24 このニュースのトピックス:メディア倫理
【ソウル=黒田勝弘】韓国のテレビがまた、日本のテレビ番組を盗用し問題になっている。韓国の3大ネットワークのひとつSBSで、日本のTBSが3月に放送した番組「時短生活ガイドSHOW」の中の「5分出勤法」をそっくりまね、18日の番組「スターキング」で「3分出勤法」として制作し放送したというもの。SBSでは視聴者からの指摘を受け調査の結果、盗用だったと認め、謝罪するとともに番組関係者を処分したという。
韓国のテレビでは以前から日本のテレビ番組盗用事件がしばしば起きており、世論の批判を受けている。
一方、KBSテレビでは国際的にも高い評価を受けてきた看板番組のドキュメンタリー「環境スペシャル」に“やらせ疑惑”が出ている。昨年3月の番組で、野生のフクロウがウサギを捕らえて食べるシーンが放送されたが、これに対して「ウサギは人によって与えられたもの」という疑問が専門の生物学者などから提起されている。
KBSのこの番組は以前にも、飼育されたカワウソを「野生のカワウソ」として放送し問題になったことがある。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090723/kor0907230924005-n1.htm
事ほど左様に、世界は無政府なのだ。「またか!」と言っているので韓国による盗用はかなり頻繁に起こっているようだ。この手のニュースも、日本の独立を脅かすと言う観点からは大事なものだ。ある意味日本の主権が侵されていることにもなる。自分の国も自分で守れないような国、と言うことで潜在意識的に、日本は韓国にも馬鹿にされていることになる。自分の国は自分で守る、そして関係各国との同盟関係を大切にして、より大きな脅威に対してお互いに守りあってゆく、と言うことが、この無政府状態に世界の中で生き延びてゆくことには必要なのだ。日本にはその気概がない。早急に自分の国は自分で守ると言う体制を構築することだ。今度の総選挙では、果たしてそこら辺りの事が如何ほどに重要視されていることであろうか。尖閣諸島はじめこの美しい日本を本当に守ってくれる政党に、政権を担ってもらいたいものだ。そのことが保障されてこそ、雇用だ、年金だ、医療だ、子育てだ、と言う議論が生きてくる。今の日本人はまことに平和ボケで、自国の安全が、何もしなくても守られるとでも、思っているのであろうか。いつの日にかチベットやウイグルと同じ目にあっているかもしれない、とは想像しないものかね。(続く)