世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

ヨーロッパと日本(43)

2008-12-08 19:59:56 | Weblog

恵隆之介(めぐみりゅうのすけ)氏著の「敵兵を救助せよ!」(草思社)には、次のような話も記載されている。それを紹介して、今回の「ヨーロッパと日本」についての筆を置こう。

1943年(昭和18年)11月27日、ニュー・アイルランド島(パプア島の東隣の小さな島)のカビエン(島の北端に位置している)西方チンオン島沖で、ラバウル野戦病院からの傷病兵1,129名を乗せた病院船ぶえのすあいれす丸」(9,625トン)は、米軍のB24爆撃機に爆撃されて沈没する。患者、看護婦、乗組員は16隻の救命ボートと発動機艇2隻で漂流するが、12月1日、同じくB24に発見される。そのとき、漂流中の乗員はB24に対してオーニング(キャンバス地などで出来た日よけや雨よけ用のテント様のもの)上に赤十字を表示したが、それを無視して容赦なく機銃掃射が加えられ、看護婦を含む158名が戦死している。

小生は、傷病兵1,129名の大半が船と運命を共にして沈み、辛うじて救命ボートに避難できた人員が158名で、その全員が機銃掃射で亡くなられたと確信する。そのときの無念を想像すると胸が張り裂ける思いである。

多分に一神教徒は、異教徒には容赦しないものである。このケースでは漂流者がキリスト教徒であれば、ここまではしなかったであろう、と想像する。騎士道といってもそれはキリスト教徒同士の話であり、武士道とは全く異質なものであろう。

平成20年10月12日、日本政府は中曽根外務大臣談話を発表している。

2008年(平成20年)10月11日(米国時間)、米国は、北朝鮮が一連の検証措置に合意したとして、北朝鮮のテロ支援国家指定解除を発表した。・・・その際、ブッシュ大統領からは、『拉致問題については強い気持ちを抱いている。また、日本国民が強い懸念と不安をもたれていることを理解している。被害者家族への深い同情と、この問題を解決するための誠実な気持ちをお伝えしたい。』との発言があった。我国としては、核問題と同時に、拉致問題を含む日朝関係も前進するよう、米国を始めとする関係国と緊密に連携しつつ、最大限の努力を行っていく。

日本政府はこのブッシュの発言の理解の仕方を間違えている。次のように理解するのが正しい。

・・・理解はしている。同情も感ずる。しかしそれ以上に米国の国益が優先するのである。日本は何の牙も持たないポチである。黙ってついてくれば良いのである」と。

北朝鮮は核を破棄することはない。日本が一番危ない状況に置かれている。この現状を打破するにはどうすればよいのか。それはそれ程難しいことではないが、政治的には頗る難しいことである。
(続く)
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