「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

マッコイ IN 『キリング・フィールド』

2012-04-24 14:00:59 | SW
さて、やっと視聴できました!『キリング・フィールド』!!
さて、とっても描写が辛い映画、という触れ込み・・・さぁ、どうだ!!!

あらすじ・・・省略(スンマセン・・・)
アメリカ人記者シャンバーグと現地カンボジア記者兼案内ブランの物語(で、良いですか?)

ブランを演じたハインS・ニョールは、演技初ということで。
カンボジア出身の元医師で、実際4年間クメール・ルージュの収容所で労働につかされていたとか。
この時、一緒に収容された妻子を亡くしています・・・
(彼は、その後アメリカで強盗により殺害されています)

シャンバーグの体験記を元にした映画、ということですが
ドキュメンタリー色は、色濃く出ていると思います。

フランス大使館からのカンボジア人の立ち退きのこととか。
大使館から出たら身の危険(というか殺される)から、大使館に逃げてきたわけで
出したら殺される、ことヨ~ク理解してて立ち退かせる大使館側・・・

いえ、決してこの行為を、ここで責めるわけじゃありません。
ただ、何か政治的思惑等があるのかもしれないが
実際こういうことが行われていたってこと見せてくれたことがをスゴイと思う。

強制収容所で、知識人たちが抹殺される場面。
戦争では敵側の知識人は、真っ先に殺されてしまうのが、怖いが本当。
知識人は、自分たちの思い通りさせるのが無理、という点もあるが
人々を先導する力があり危険視されることもある。
また子供を再教育していましたね。子供は直ぐ染まってしまう・・・
映画では、子供がグループのリーダーとなり、大人に命令している。
子供を真っ先に再教育する。これも常套手段。

この映画、主役はシャンバーグと言われていますが
やはり、もうプラン=主役、でしょうね。
もうプラン役のニョールが、恐ろしいくらい素晴らしい!!
でも、彼、演技している?
演技しているというより、過去を追体験して、見せてくれているように感じました。

特に収容所での彼の様子は、まさに「そこ」を知っているからできる。そう思いました。
医師でありながら、無知を装う辛さ、そして恐ろしさ・・・
英語やフランス語に少しでも反応したら、死、ですから。

ニョールは収容所で妻子を亡くしていますが
妻が妊娠中で、早産になり妻子とも亡くなった、ということです。
多分収容所では、男女や家族はバラバラに収容されていたと思うし
彼が妻の様子を身近に見ることはできなかった、と思います。
そして、それ以上に彼が辛かったのは・・・彼は産婦人科だったそうです。
でも妻のそして子供の力になれなかった辛さ・悔しさ、そういう感情が彼の中にあり
収容所での撮影時には、そのような抑えきれない感情が表情や視線に現れたのではないかと。

でも、多分、彼は思っていたでしょうね。
「本当の恐怖は、こんなものじゃない」ってね。
プラン=ニョールがいたからこそ、この映画のドキュメント性が高まっていたと思います。

それに比べると、シャンバーグ、薄いですね、人物像が・・・
えっと、これは贔屓じゃないのですが(本当よ・断言)
ウォーターストーンの演技力等々の問題ではなく
映画上でシャンバーグの背景が、殆ど描かれていなかったから。
プランの背景も描かれていないが、収容所や逃避行で、十分語っている。
この映画の原案となった本には、シャンバーグの過去や家族との葛藤などがあり
それを踏まえて、彼がカンボジアに飛び、こういう報道に執念をかけるのかが見えてくるらしいが
映画上は、残念でしたね。まぁ、時間にも制約があるし・・・
姉と同居位しか、分かんないよ~でした。

さてと、私<BGM,特に必要ないかと思うのですが・・・。
特にラストの「イマジン」、これ、賛否ありますが、どうでしょ?
私は、これを含めて、BGMは出さなくても良いのでは。と思いました。
BGMがあるからこそ、効果があるのよ!とお思いの方、ごめんなさい(ペコリ)

あの=、ドキュメンタリーというか、現実にはBGMは無いからネェ。
BGM、無い方が、より一層真実味がさすかと思うのです、私は。
唯一、「誰も寝てはならぬ」これは良かったです。
でもこれはシャンバーグがラジオかステレオをいじって流していたので
恣意的BGM,ということで(なんだそりゃ?)

「誰も寝てはならぬ」
この時映像では、カンボジアの戦争の無残な映像が流れている(ニュースかな)
この映像を、この現実の前に、寝てはならぬってことかな。
この悲惨なカンボジアで、生死が分からないプランのことを忘れてはいけない。
目をつぶってはいけないってシャンバーグ自身への戒めか?
このシーンは、映画の中でも上質なものだと思います。

それと=目を背けたくなるような悲惨な映像って、よく書かれていますが・・・
爆撃で人々が吹っ飛び、人々が殺傷されるシーンとか・・・
収容所で、人々が無残に処刑されるシーンとか・・・
プランの逃避行中にあった、際限ない人骨や遺体の有様とか・・・
(この辺で、御気分が悪くなった方がいたら、ごめんなさい)

スピルバーグの『プライベート・ライアン』の最初の30分
つまり、Dディ(ノルマンディー上陸)の戦闘シーン、御存知でしょうか?
映画史上、とんでもない戦闘シーンで、有名ですね。文字通り血の海・・・
私、コレ、直視して観ますので・・・『キリング~』は大丈夫、でした(自慢にもならないが・笑)
惨いシーンは、極力抑えてある様に感じましたが・・・大勢の意見と異なりますかね?

ウォーターストーン、役つくりの為か大分細身になっていました。
髭面なので、顔も細いように見えて、一層細い印象。
この時は、40歳前半ですか。若い。走って下さい、大丈夫(笑)

プランを置いて脱出した後の苦悩が、伝わりましたね。
まぁ、彼は、胸に秘めた苦悩を演じたら天才級かも、とファンは贔屓魂炸裂(笑)

また、これは完全に私だけの印象でしょうが・・・
ニョール、これが初演技だとしたら、当然不安だらけですよね~。
まぁ相棒のウォーターストーンとの接触が最も多いだろうと思います。
ニョールの不安=プランの不安、これが演技上重なっているのだとしたら
ウォーターストーンへ頼る心情=シャンバーグへの信頼、になっているかも?

2人で無謀行為してとってきた記事が第一面になる、と聞いたときの
2人のやった!やった!!大はしゃぎの様子とか。
ラストの再会しシャンバーグに走り寄り抱きつくプランと
それを子供のように抱き上げる(身長差大)シャンバーグの感無量な様子とか。
まぁ、これは多分、私のウォーターストーン贔屓のなせることなんでしょ。

まぁ、最も正直に申し上げると!!
ウォ―ターストーン、いっぱい出ていました!有り難うございます!!映画でした。
最終的には、これに尽きる!かもね(クスクス)


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2 コメント

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お疲れ様でした! (にゃん)
2012-04-25 22:12:22
長くてしんどい映画ですよね。これ昔観た時には、私はウォーターストーンがショーンを見捨てたように感じたんですよ(リィンさんごめんなさいっ)
今観たら印象全然違うのかなぁ。
しかし映画を観た時は、よもやこの人と後にTVで遭遇するとは思いませんでした(笑
いろんな見方が〇ですよ! (リィン)
2012-04-26 15:10:09
いえいえ、にゃんさんなりの見方があるのは当然です。
多分、見捨てた意見が大多数かと思います(別に調査していませんが・笑)
私は、プランは自分はシャンバーグと立場が違う(他国人)ということを
重々承知していたんじゃないか、と思うのですが。
シャンバーグも言い方悪いですが「利用した」感は大いにあっただろうし・・
で、それを超えた「何か」の感情も2人の間に遭ったと思うと
まぁ、信じたい私ですが・・・(ホホホ~)

1992年にN〇Kでの海外ドラマに出演していたというウォーターストン・・・
今更、分かってもねェ(シミジミ)

ところで、ローチの朝ワイド、ご覧になりましたか・(ニッコリ)

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