まるみのあっちこっち巡り

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映画 博士と狂人

2020-10-30 14:18:07 | 映画(劇場鑑賞)
全米で大反響を呼んだベストセラーノンフィクション
待望の映画化で構想から20年以上、メル・ギブソンの渾身作
世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」誕生に
隠された真実の物語を描いています。

辞書の編纂といえば、2013年の映画「舟を編む」を思い出します。
原作の本も読み、どちらも感動しましたが、スケールが違いました。

立案から完成まで約70年を要したOEDは全10巻、
414,825語、1,820,000以上の用例があります。
第一版は広辞苑の5倍の量とか。
19世紀、権威ばかりか売れる辞書を作ることも要求。

独学で言語博士となりOEDの編集主幹就任なるマレー博士、
南北戦争従軍がきっかけで心を病み、
常に狂気と贖罪意識を抱えて揺れ続けるマイナー。
孤高の学者と、呪われた殺人犯。

今まで語られてこなかった感動的な真実と
歴史をも動かした強い信念は、
2時間の枠に入れるのは困難なことでしょう。

メル・ギブソン目当てのまるみでしたが、
特異な人物像に説得力を持たせた
ショーン・ペンの演技に釘付けでした。
圧巻の演技とはまさにこのことでしょうか。

『おみおくりの作法』で主演したエディ・マーサンも
脇役ながら存在感のあるいい味をだしていました。
重厚な映画ですが、もっと深く知りたいです。

監督:P・B・シェムラン
出演:メル・ギブソン/ショーン・ペン/ナタリー・ドーマー/
エディ・マーサン/スティーブ・クーガン
2018年/124分/英・仏・氷・愛

ヒューマントラストシネマ渋谷

2020.10.26


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