イタリアで生まれ、フランスで育まれ、ロシアで花開き、
世界中に広まったといわれるバレエ。
(展覧会チラシより)
「くるみ割り人形」の映画や舞台を見た12月だっただけに
この展覧会はぜひとも見ておきたいと思いました。
日本でバレエブームが起きたのは、1922(大正11)年、
横浜に舞い降りた世紀のプリマ、アンナ・パブロワの
『瀕死の白鳥』が感動と衝撃を与えたからだとか。
1925年には鎌倉に初めてバレエ学校が開校され、
現在の日本バレエの礎を築きました。
服装の主流が和装から洋装に変化したこの時代に
日本女性の求める「美」にも変化が生じ、
脚やデコルテなど今まで見せてこなかった部分を
いかに美しくみせるかに関心が高まったのだそうです。
これほどのファッションの変化を経験したことはなく、
想像するしかないのですが、
メイクやファッションのお手本として、
婦人誌やバレリーナの存在価値も大きかったはずです。
世界でも有数の規模を誇る「薄井憲二バレエ・コレクション」の中から
バレエ史、美術、三大バレエをテーマに、資料300点の他、
アンナ・パブロワの貴重映像、牧阿佐美バレエ団の衣装30点、
藤田嗣治の『白鳥の湖』舞台美術資料などが展示され、
見応えのある展覧会で会場は賑わっていました。
神奈川県横浜市
2018.12.15