まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

忍野八海「底抜池」と榛の木林民俗資料館

2019-01-10 00:19:25 | お出かけ 中部



忍野八海の第三霊場「底抜池」を抱く
大きな林を背に約9000坪の
旧豪族屋敷内にゆったりただすむのが
「榛の木林民俗資料館」です。

入館料は、大人300円になります。







母屋の東側に位置する隠居屋は、
茅葺き屋根一部屋造り、囲炉裏があり、
厳冬期の寒さを凌いだのでしょう。

忍野八海からたちのぼる水蒸気が一夜で
四囲の木の枝に凍り付き、樹氷になるほどの
厳しい寒さであったそうです。







間口九間半、奥行五間半の母屋もともに
18世紀の建造物と推定されており、
富士山北麓一帯では、最古の民家の一つとか。







母屋を入ると広い土間があり、
土間の左手に十二畳半の一の座敷は、18世紀以降の
村役場事務室であったと推定されています。

三つの座敷は十畳間、幾代かかけて守られてきた
長持、箪笥、重要書類、家宝、鎧、兜、刀剣類など
古色蒼然たる民俗資料がおさめられています。







二階三階部分は、もともとは養蚕に使われた
屋根裏にあたりますが、その広さは二階部分だけでも
百畳を優に超える広さで、展示されている
各種農機具は三百余点にも及びます。








江戸から大正期にかけての骨董品を見学し、
外の様子を見てみましょう。







この池は、忍野八海ではありません。







こちらが忍野八海の一つである「底抜池」
ほぼ楕円形の浅い池で、
池底には泥が厚く堆積して深さは不明。

洗い物を落とすと吸い込まれて、
渦と共に水底に消えてしまうことから
「この池で洗い物をするのは神様の怒りにふれる」と、
恐れられたと言われているとか。







忍野八海は、19世紀後半まで富士講信者が
訪れる巡礼地となり、各湧水で水垢離を行い、
翌日、富士登拝を行ったそうです。

今では海外からの観光客も増加し、
村民の数を遥かに超える観光客で賑わいます。

山梨県南都留郡忍野村忍草265

2018.11.4
コメント