まるみのあっちこっち巡り

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映画 パパが遺した物語

2015-10-17 01:02:10 | 映画(劇場鑑賞)
父は、愛する娘へ物語を書き続けた。
約束を果たすために…。


ニューヨークを舞台に、少女の成長を通して、
父と娘のかけがえのない絆を
カーペンターズの「Close to You」に乗せて描かれます。

車の中で幼い娘も同乗していながら妻に責め立てられ、
運転を誤り事故を起こしてしまうジェィク。
妻は亡くなり、肉体だけでなく精神的にも損傷を受け、
後遺症から痙攣にも苦しみ耐える日々が続くことになります。

父ジェイクを演じるにのは名優ラッセル・クロウ。
小説家としての仕事をこなしながらも娘を愛し、
娘を手放したくない思いから懸命に生きる父親役を熱演。

子ども時代の娘(ケィティ)を演じるカイリー・ロジャーズの
健気で可憐な姿には目が離せなくなり、
誰もがこのような娘が欲しくなってしまうでしょう。

事故で負傷したパパを心配し絶叫、
公園でのパパとの自転車競走では茶目っ気たっぷり、
お迎えが一番最後になってすねたり、
サプライズバースデーでは満面の笑み、
博物館で見掛けた母娘を見かけ、母親への想いが募った時の泣き顔、
この演技は今後が楽しみな名子役ぶりでした。

いつまでもこの親子を見ていたかったのですが、
突然別れがやってきてしまうのです。

心に闇を抱えた女性になってしまったケィティ、自暴自棄になり…

それでも父と一緒に歌ったカーペンターズの
「Close to You」を思い出し、自分を取り戻していくのです。



いつまでも一緒にいて見守っていきたかったジェイクの想い、
痙攣を起こし、頭を打ち、薄れ行く意識…
感動ものの名演を披露するそのシーンが蘇ります。

映画館で観ていた時は、その演技力の素晴らしさばかりに
目が行ってしまいましたが、こうしてブログの記事にしようと
「Close to You」の歌詞を考えてみたりすると
小説に込められたであろう想いなど父親の愛に目が潤みます。

「親の心子知らず」と、言いますが、
その想いに気づいたからには本当の愛に目覚めるのでしょう。

母親に愛されていなかったとのではと思われる
ケイティの母やその後育ててくれた伯母も
自暴自棄な生活をしてしまうことの要因なのだと思うと
この物語の奥の深さを感じます。

監督:ガブリエル・ムッチーノ
脚本:ブラッド・デッシュ
出演:ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、アーロン・ポール
   クヮベンジャネ・ウォレス、カイリー・ロジャーズ
2015年/アメリカ・イタリア合作/116分

まるみの評価は☆☆☆☆

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2015.10.8
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