まるみのあっちこっち巡り

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ミュージカル ミス・サイゴン 帝国劇場

2014-08-10 14:23:40 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート
世界初演から25年、あまりにも有名なミュージカル『ミス・サイゴン』
2012年ー13年に新演出版が上演、そして、今年はさらに進化した
ロンドンで幕を開けた最新版の演出で『ミス・サイゴン』が帝劇へ。

劇場内がサイゴンの暑い夏に匂いに包まれたかのよう、
まさにその場に紛れ込んでしまったかの錯覚に陥るほど
出演者の熱気に圧倒され、五感を揺さぶられるまるみでした。

1975年のサイゴン、エンジニアという男が経営するクラブのシーン、
女性達の露出度の高さにはかなり驚き、
子ども連れの方とかいないわよねとキョロキョロ。
やがて、ヒロインであるキムの話に絞られ、舞台にのめり込みます。

キムの声の強さに意志の強さを感じます。
「おまえのためなら 命をあげよう」
子どもを虐待したり、育児放棄するひとに聞かせたい

サイゴン陥落で、米兵救出のヘリコプターが舞い上がる音、
爆竹の轟音、ベトナム女性と兵士との間に生まれた子ども達の映像、
よりリアルさを追求し、エネルギッシュでドラマッチックで、
心を打たれ、考えさせられもしました。

そして、ホーチミンを訪れた日のことも思い出していました。
今では若い女性に人気のプチ・フランスを気取るあの街に
キムのような若い女性がいたことも忘れてはいけません。

騙したり、騙されたり、傷ついたり、傷つけたり…
悲劇を繰り返させないためにも多くの人に見てもらいたい
ミュージカル『ミス・サイゴン』です。

市村正親さんのエンジニアを見たかったのに残念でした。
一日も早くお元気になって復帰されることをお祈りしています。

エンジニア:駒田一 キム:笹本玲奈 クリス:原田優一
ジョン:岡幸二郎 エレン:木村花代 トゥイ:泉見洋平
(駒田さんのエンジニアも予想以上に素晴らしかったです)

帝国劇場

2014.8.7
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