ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「豆の上で眠る」 湊 かなえ      「夜宵」 柴村 仁

2014-11-26 23:52:45 | 
  「豆の上で眠る」  湊 かなえ

       

13年前に起こった、姉(万佑子)の失踪事件。 戻ってきた姉にずっと違和感を抱いている妹(結衣子)。
両親が認めても、DNA鑑定で間違いなく親子と認められても、大学生になった今でも前の姉ではないと信じている。
現在と過去が交互に書かれ、最後に思いがけない結末が待っている。

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アンデルセン物語の「エンドウ豆の上に寝たお姫様」の本から引用されています。
小学生の時にアンデルセン童話は読みましたがこの本は記憶にありませんでした。

子供の失踪は考えただけでも寒気がします。親の気持ちを考えるとたまりません。
まして万佑子の場合、恐ろしくひどい子供の目撃証言があり生きた心地がしませんでした。
無事、姉が帰ってきて、子供の頃の家族しか知りえないこともちゃんと知っていて 姉で間違いないのに、
かたくなにひとり受け入れない妹に、私の方が違和感を感じていたのですが、最後にすべてが分かります。
少し無理やりの感がありますが、後半はいっきに読めました。


  「夜宵」  柴村 仁

       

夜宵ヶ淵に浮かぶ小島で開かれる細蟹(蜘蛛を意味する古語)の市。 人に言えぬもの、全て揃います。
石骨神社の秋祭りが終わってから大晦日までの間続く。日の入りから始まって、日の出と共に終わる。
町からは船で行くか、細い橋を渡って行くことができる。 市にはお面つけた異形のものたちが集まっている。
その異世界に迷い込んだ(迷子の意味でマドウジと呼ばれる)記憶喪失の少年カンナと、彼を助けた市を守る赤腹衆のサザのファンタジック・ホラー。

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読みかけて、少し前に読んだ恒川さんの「夜市」に設定が似ているなと思いました。
一ノ経  チョコレートスープは、『 なんだこの世界は? 』という感じでしたが、
一の偉  マドウジからは、面白く読めました。 
黒装束に身を包み面をつけ杖を振り回して強いサザが、『 カッコいいな~ 』と思っていたら、ある秘密にびっくり。

細蟹様やエフェメラの苗床など謎だらけですが、これもすべてファンタジーです。



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