モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

CMの絵?

2022-05-16 23:13:15 | 小学生 絵画


瑞希 小6 色鉛筆

オバラです。2月に、CM製作会社から「ブログで小学生達の素晴らしい作品を拝見しました。映像作品内にて小道具として使用する『葛飾北斎ー八方睨み鳳凰図』を、色鉛筆かカラーペンで描いていただける高学年の子供たちを募集しております。CMの主人公はアートが好きな女の子という設定で、学校の美術・図工の授業内で絵を描いている様子を撮影します。ご協力頂けないでしょうか?」と電話が掛かってきました。そのようなお願いはよくあるのですが、話しを聞くと納期がたったの2日!しかも「オーディション方式となりますので、場合によってはCM内で使用されない可能性もございます。」って「やってられるかーい!」とその場でお断り。(子どもに無理させるのに、採用されるとは限らないって、失礼過ぎでしょ!?急いでるなら自分で描けよ!)
でもその応対を小耳に挟んだ瑞希が「あたし描いてもいいよ。絵を返してくれるならCMに出るとか出ないとか気にしないから。その人困ってるんでしょ?」とのこと。「ええ!?瑞希、観音様!?」ということで、家で描いて来てくれたのがこの絵です。非の打ちどころ無し。

先週ようやく、「今回は残念ながらご応募いただいた作品は選ばれなかったのですが、またこのような機会があれば、お声がけさせていただきたいです。(次回はもっとゆとりを持ったスケジュールでお願いさせていただきます…!)本当にお上手でスタッフ一同驚いておりました...!!」とメールが来ました。

私もいつも高飛車でいないで、瑞希に近付けるよう精進しようと思いました。

CMが気になる方はこちら➡NTT東日本「NTTアートテクノロジー」篇 

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すみません!

2022-05-15 13:37:00 | 小学生 絵画

日曜日のブログ当番だったソウキです。ワクチンからの発熱の為、起きたら月曜でした!今週のブログはお休みさせてください。申し訳ありません。

ノリ先生に、「ゴールデンウィーク前から頼まれてた仕事を忘れていたのが悪い。無責任過ぎる!」と激怒されました。ごもっともです。ごめんなさい。

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素直な視点

2022-05-14 19:54:03 | 大人 デッサン


王 油彩

岩田です。今日は王さんの作品を紹介します。

ご覧頂いている花とコーヒーカップの油彩。王さん一枚目の油彩でが、実に良く描いています。モノに対する観察眼が素晴らしい。モチーフの形状、色など本当に良く見ていると思います。

油絵具は最初は扱いがとても難しいと思うのですが、コーヒーカップの縁の描き方にも繊細な表現が見て取れます。楕円も狂いやすいのですができる限り形を整えるように描いており、布に落ちるソーサーの影も綺麗です。

ガーベラの其々の色を良く捉えていると共に、二段で咲いている花弁が折り重なる影色もとても良いです。葉っぱや他の花も同様に観察しています。対象をとても素直に捉えていて、描き方にも破綻がありません。
しいて言えば、垂れている布が広げると四角形ということを意識して描いて欲しいというところはあります。とはいえ落ち着いた佇まいの良い作品です。

次に描く作品もこうした素直な視点で描いて欲しいと思います。

ユーチューブはこちらをご覧ください。

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宇宙には何がある?

2022-05-13 10:33:00 | 幼児

大竹です。幼児クラスでは、宇宙をテーマにお絵かき制作をしました!
導入では沢山の惑星が並んでいる画像を見せて、「どれが地球でしょう?」とクイズをしたり、空気がないから宇宙服を着て酸素ボンベを背負わないといけない・重力がないからふわふわ浮いてしまう、といった話をしていきました。色々宇宙について思いを馳せたのち、まず宇宙飛行士となった自分を描いていきます。普段あまり描くことのない、泳いでいる様なポーズが良いですね!ヘルメットに酸素ボンベもバッチリです。
宇宙へ行く準備ができたらいよいよ宇宙も作っていきます。黒い紙に地球や土星、太陽や月といった惑星を描いたり、自分たちが乗って来たロケットや宇宙人とUFOなんかも入れて賑やかな宇宙となりました!宇宙に広がる星達も、黄色だけではなくピンクや白、水色といった様々な色があってとても美しいですね。

眺めていると気分はすっかり宇宙旅行ですね♪

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向き合い続けて

2022-05-12 21:18:44 | 学生


 舞 中1 岩絵具・銀箔/パネルに和紙

ゴールデンウイークは大学の課題に消えました!マユカです。

今回ご紹介するのは舞の日本画です。日本画らしい桜というモチーフが、月に照らされている美しい1枚です。月には銀箔を貼り、満月をより明るく幻想的なものにしています。明るい夜空にぼんやりと浮かび上がる桜の上品なピンクがお見事!夜空の吸い込まれそうな暗さがより桜を引き立てています。細かく花が描かれていても、しっかりとした塊の立体感があるため桜の溢れるような満開さが伝わってきますね。

月が大きく、眩しく描かれていてもしっかりと遠近感が出ているのは、桜の木自体が占める面積が広いからでしょう。こういった木に咲く小花をモチーフにして遠近感を出そうとしたとき、花をぐっと手前にして描きたくなるものですが、舞が描く桜の花自体はとても小さく、こんなにたくさん描いたの!?と言いたくなるほど丁寧に根気よく描かれています。引いたアングルから描くことによって、この木の大きさが想像でき、なんだかこの景色を実際に見ている気分にさせてくれますね。私はとても飽きやすい性格をしているので、ここまで細かく描ける自信がありません!この一枚だけでも桜が好きなんだろうな、と感じる絵になっています。

一枚の絵に根気よく向き合い続けるというのは誰にでもできるわけではありません。途中で別のものが描きたくなったり、前に描いたところが嫌になってしまったり…いくつもの壁を乗り越えた先に完成という終着点があるわけなので、作品を完成させるというのは実は結構すごいことなんです。今回の作品もきっとたくさん時間がかかったかと思います。ぜひとも部屋の目立つところに飾って、長く大切にしてあげてください!

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初夏の訪れ

2022-05-11 23:47:36 | 大人 水彩


釘宮 透明水彩

アトリエにも半袖の方が増えてきました。服選びが難しい時期ですね、ナツメです。今日は日曜大人クラスの釘宮さんの水彩画をご紹介します!

入会以来水彩画を描き続けている釘宮さん。季節に合わせて描くものを選んでいるそうで、今回は初夏〜秋にかけて咲く睡蓮を描かれました。丁度5月頃から咲き始めるらしいので、これからそろそろ見ることのできる景色ですね!今まで比較的遠距離からの広い景色を描かれていた(こちら)のに比べると、この作品はぐっと足元の景色に寄ってフォーカスを当てているのですが、左上に向こうへと抜ける部分を作っているため窮屈さは感じません。睡蓮を囲うように生えている葦のような植物でそのまま全て奥を埋め尽くさない事で、手前にある空間だけでなくその奥に広がっていく池の様子まで想像できます。

睡蓮の周りの葉に暗めの緑を多く置き、下に落ちている影と明るい白の強めのコントラストを作って花に一番に目がいくように描かれていますが、肝心の見所は一面に敷き詰められた蓮の葉!密集しているものを一枚一枚追っていくのは、根気のいる作業だったと思います。同じ色の葉が見当たらないほど少しずつ塗り重ねられ、湿度や厚みのある葉が重なった部分のゴワついた感触も見事に表現されました。

ほぼ同じモチーフが画面を占めるような作品は、色彩に変化をつけて描かねばなりません。しかし『狭い色幅でも、明暗によりここまでの魅せ方ができる!』と研究を見ているようで楽しくなってしまいます。釘宮さんは次回も緑に挑戦されます。今回の研究()がどう活かされるのか、どうぞご期待下さい!

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見渡す力

2022-05-10 20:07:52 | 学生


陽飛 中3 『光り輝く動物の世界』 色鉛筆

水出しのアイスコーヒーが楽で美味しいことを知りました、ホノカです。今回は学生クラスから陽飛の作品のご紹介です。なんとこちらの超大作、四つ切り画用紙を2枚繋げた、パノラマサイズ。393cm×109㎝ですので、つまり横幅は1m超えの長さです!色鉛筆のみで画用紙全面を描き上げたとは思えないほどの密度や描写ですね。

これまでも陽飛は色鉛筆で動物を描き上げていましたが、(こちらのブログの後半に以前描いた作品が載っています!)今回は画面全体で動物だけでなく、自然環境も描いたまさにパノラマのような作品になっています。しかも制作中は、画用紙を合わせずバラバラに描いているので、「陽飛、それホントに繋がるの?確かめなくていいの?」「え?なんでそこに突然水色入れてんの?あー!?左の絵の川が続いてるってこと?え?なんで場所までちゃんと揃えられるの?」という問答があったほど。常人には真似のできない的確さで常に完成形が頭にあるかのように色鉛筆を走らせていました。

この絵に描かれている動物は、実際には同じ場所にいることの無い動物の組み合わせとなっています。ですがそれぞれの動物が共存してるかの様に見えるのは、細かい自然の景色を丁寧に描いているからでは無いでしょうか。中央に走る川は澄んだ水が流れており、その近くには熱帯に生える背の高い木、それだけではなく乾燥地帯で見かける横に長くなる木などなど。本来は違う環境を一つの絵の中に動物も一緒にまとめ上げています。また、大きな作品ですが、左側は動物が生き生きと生活する様子、右側は自然豊かな森の様子という風にメインが分けて描かれていることで飽きの無い構成になっています。

そして色の使い方もアイデアと技術が光ります。自然というとどうしても緑や青で画面が埋まってしまいますが、ここでは太陽を効果的に用いることで海に大きく光が差し、手前に配置されている川と混ざらない見え方になっています。その中でもクジラが顔を出していることで海という側面はしっかり捉えてあることが素晴らしいです!

固定観念に囚われない自由な見方がモチーフ選びにも、描き方にも現れています。それに加えこの大きな画面を埋め尽くす量を描き通す丹念!驚かされる部分たっぷりの作品です!

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粘土でカンガルーを作りましょう

2022-05-09 13:57:51 | 小学校受験

ゴールデンウィーク中はお休みを頂きありがとうございました。
私オバラは、GW前半に声が枯れて咳が出始め(熱はなかった)PCR検査をする羽目に!連休中の為、結果が出るのに3日掛かるとの事であえなく自粛生活。普段は週7日働いているのでワクワクのお休みだったのに、日頃の行いが悪いせいですね。シロで良かったのですが。

小学校受験クラス、年長対象の授業内容のユーチューブです。
この動画は私と3人の生徒(おどおどムンクさん、泣きべそピカソちゃん、しかめっ面ゴッホ君)が一緒に『油粘土でカンガルー』を制作しています。間違えやすい例をたくさん見せた為、20分強とかなり長い動画になってしまいました。
見終わってから制作というより、視聴しながら3人と一緒に制作すると、飽きずに丁度良く完成すると思います。 なかなか上手く行かなければ、動画を繰り返したり、止めたりしながら、お子様の制作スピードに合わせてあげてください。
粘土が受験に出題されることはそれほど多くはありません。難しいから何度もチャレンジと頑張り過ぎず、1回やってみるだけでも十分ためになるでしょう。 同じ制作方法で、ぜひティラノサウルスもチャレンジしてみてください!

ユーチューブはこちら

裏話 2年前のゴールデンウィーク中(コロナの脅威に世界中が怯えていた頃)に閉鎖していた小学校受験クラスの生徒達の為に制作したYouTubeです。(今まで生徒だけの限定公開にしていました。)
当時高3のトシが「情けない事は自覚しています。しかし高校も予備校もずっと休校、先行き不透明な今、どうしても受験勉強が手に付かなくて…何か息抜きで手伝う仕事はありませんか?」とやって来たので、彼の為に台本を書き、3人の生徒の失敗作品を制作するアシスタントをしてもらいました。私に動画編集技術がない為、1回でもミスをすると最初から撮り直し。一発本番撮影を成功させるのに、なんと丸2日間も掛かってしまいましたが、お陰で楽しい動画になった気がする思い出深いYouTubeです。SPECIAL THANKS TOSHI!

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