
金 油彩
ナツメです。本日は月曜大人クラスより金さんの作品をご紹介します!
F3号と小さなサイズに、実物より倍以上大きなサイズでバラの花を描かれました。ペインティングナイフの大胆な擦れや、細筆の繊細なハッチングなど、たくさんの技法を使われたこの絵が、まさか初めての油絵とは誰も思わないでしょう。
赤やオレンジを中心とした暖色に、紫や青、白などといった差し色も重なり合い、鮮やかで深みのある色彩が画面いっぱいに広がっています。花びらの一枚一枚がはっきりと描かれているわけではないのに、全体として確かに「バラの花」だと感じられるような、色と形のバランス感覚が素晴らしい!花の中心から外側に広がっていくような構図が、自然と視線を誘導し、見る人の意識を絵の中へ引き込んでいきます。また、背景の青や緑も、単純な塗りではなく、明暗を使って奥行きを表現したり下地の色が透けて見えたりと、複雑な重なりで成り立っていることがわかります。背景上部に彩度が低く明るい色を使っている上に葉の輪郭を曖昧にするといった、花の形や鮮やかさがより引き立つような工夫も効いています。
ペインティングナイフでざくっと塗った厚みのある部分と、絵の具を軽くすくったり線で重ねたりした軽やかな部分のコントラストがとても気持ちよく、絵の具の盛り上がりが光を受けて、実物を前にしているかのような立体感を生み出しています。マチエールに差をつけることで、花の存在感や背景の空気感が自然に見えますね!
試行錯誤しながらも絵としっかり向き合い、初めての油絵とは思えないほど完成度が上がりました。絵を描くこと自体を楽しんでいる様子が見えてくるようです。「この花を描きたい!」という強い気持ちがあったからこそ、ここまでの熱量を込めることができたのでしょう。この作品に続き、2枚目も油絵を制作されていますので応援しております!






