勇人 / 怜似 二人とも3年
夕方がもう夜中くらいの暗さになってきていますね、ホノカです。
今回ご紹介するのは小学生クラスで油絵のカリキュラムの際に水彩を選んだ二人。希望者のみ水彩でOKというカリキュラムですが、毎年ほとんどの子が油絵を選択するので、来年からは油彩一択にするとのこと。
ですので、2ヶ月掛けて取り組む密度のある水彩画は、今回で見納めとなります。
勇人はお父さんと並び楽しそうに写真に写る姿を描きました。勇人の作品のポイントはなんと言っても肌の色です!水彩絵具のペールオレンジをそのまま使うのではなく、少し赤を混ぜたり、影には青や緑を使ったり。アトリエでは耳にタコが出来るほど伝えている方法なのですが、彼はそれを自主的に取り入れており、私たちが見に行った時にはとても小学生の水彩画とは思えない立体感や色の種類の多さがあり驚かされました!
またポーズの部分も完成度が高く見どころです。勇人の左腕は写真だと前に突き出す様な姿勢でした。どうしても想像だけで描くと、腕は体の真横から生えている様にしてしまいがちですが、こちらの作品では写真をよく見ており、上半身の厚みとそこから腕が繋がっている部分がよく描けています!またメインである人物はクレヨンも使うことでより二人がハッキリとして背景とのメリハリも生まれています。
怜似の作品はこちらに向かって牙を見せて威嚇する強そうなトラです。動物園で飼育されているトラの写真だったのですが、そのするどい目つきや大きい体は野生の力強さを感じさせてくれるほどです。
こちらの作品のポイントは立体感!元の写真はかなり日差しが強く影も少ししか分からない写真でした。ですが描く中で、後ろにある足はもっと暗くていいかも、背中やしっぽには黄色を多く使って、光がよく当たっている様に描こう、などなど自分の力で立体感を考えながら描き進めていたのが印象的でした。しかもその甲斐あって、トラの顔は前に首を伸ばしている様に手前に、足は奥側の方がより暗いことで、少し見ただけでもトラがどんなポーズなのかが分かるほどになっています。上が明るく下が暗い、と言うだけでなく、前後でも明るさが違っていることで作品全体に奥行きも感じられ、とても見応えがありますね!
小学校での水彩の描き方とは異なる方法で制作したので、普段の水彩画とは全く違う作品が完成しました!作品が完成してからブログにアップされるまで少し時間が空いてしまったので(ごめん!)もう描いた時のことはあんまり覚えていないかも?だけどこのブログを見たら自分の2ヶ月の成果を見返してみてあげてください!