モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

DEEP INDIA

2007-10-23 23:57:18 | 旅行記
オバラです。再びインド話しで、美術と全く関係ない話題ですみません。
土産話漫画でも描きましたが、知恵熱を出し36時間ホテルに缶詰になった時、さすがに井戸水、水道水は危ないかとフロントにミネラルウォーターを買いに行くとツーリストの日本人に会い、薬や冷えピタ、梅干などをもらいました。
翌日すっかり良くなってガンジス河でジャバジャバやっていると、助けてもらった日本人に会い御礼も兼ねて半日一緒に行動しました。
色々話す内「今まで一番悲しかったことって何ですか?」と聞かれ、「6歳の生徒を病気で亡くしたこと。元生徒が18歳でお母さんを殺してしまったこと。」と答えると、「6歳の子は確かにかわいそうです。でも親を殺してしまった彼は、きっとあなたが悲しみ哀れに思っているほど、弱くはないはずだ。俺も高校生の時親父を殺したのでわかります。」と。
お父さんは事業がうまくいかず、だんだんお母さんを暴行するようになった。彼の怒りが頂点に達した時「死ぬ勇気もないくせに弱いお袋を殴るんじゃねー!」の言葉が出て・・・お父さんはその翌朝部屋で首をつっていたそうです。
別れ際、「人間は弱くない」と言い切る彼の、それでも決して強くはないように見える後姿にただ頭を下げ、私がインドに来て熱を出したのは彼に出会う為だったのではないかと思いました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 完成!! | トップ | 海賊船 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「ラクダに乗せた最後の藁」という話をききました。 (ふなば)
2007-10-26 14:12:54
「ラクダに乗せた最後の藁」という話をききました。
重い荷物を長い時間、過酷な環境で運んでいるラクダ。そんな状況ではたった一本の藁を乗せただけでもぺちゃんこにつぶれてしまいます。
ラクダがつぶれてしまったのは、一本の藁のせいではないのは明らかです。

ガンジス川の少年も、自分の言葉がその藁だったということに気づくときがくるのかもしれません。
または、「罪悪感」を生きる力に変換して旅をしているのかもしれません。
いずれにしても、自分自身が深く傷ついたことがある人は人にやさしくなれます。
やさしさは強さです。
先生の生徒さんも、ガンジス少年も、やさしく強い人間になってくれたらいいですね。
返信する
ふなばさん、いつも的確なコメントで私を救って下... (オバラ)
2007-10-27 01:23:37
ふなばさん、いつも的確なコメントで私を救って下さり、ありがとうございます。

そうですね。
きっと、もう彼らは“やさしく強い人間”になっているような気がします。
ご縁があって、彼らと知り合えたのですから、私もそうなれるように努力しなきゃ、ですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅行記」カテゴリの最新記事