璃 高3 鉛筆デッサン
ついに冬到来ですかね?!一平です!本日は水曜クラスの璃のデッサンをご紹介します。
力強いキジの剥製を描いています。コンクリートのレンガにキジの剥製が乗っかっていて、デッサンが上手い人でも描く前にちょっと構えてしまいそうなモチーフですが、しっかりと平な面の上に重なっているように見えますね。この重なりが意外と難しく崩れがちな部分なのですが、こういった基本的な部分はしっかりと抑えられています。コンクリートの質感、布のシワ感、木目、羽根の毛束感などそれぞれのモノの表情も丁寧に追っていて素晴らしい!いつも陰影が薄くなりがちでしたが今回はそんなこともなく、重いものはズシっと重く見えてきます。下の方が安定しているので、対照的に動きのあるキジや掛かっている白い布がより魅力的に表現されています。
現在は高校生の彼女、大抵そつなくこなしますが今回は普段よりも描き込みの量が多いような印象を覚えました。いつも僕や小原先生に「描き方が良くない!上手いけど!」「描く順番を考えなさい!上手いけど!」「もっと積極的に描きなさい!上手いけど!」と描き方の注意の後に雑に褒めるという謎のアドバイスを受けまくっている彼女ですが、今回のデッサンで、ただ楽をしようとしているのではなく、見えたものを見えたまま表現している、ある意味すごく純粋な描き方なのかもしれないと感じました。描くものに対して、めんどくさがりながらもあまり億劫にならない(矛盾していますが)のも彼女の良い所です。良い意味で物に対して「このくらいなら描ける」と冷めた目線で見ているような気が個人的にはしています…。まぁ結局のところ描きたいように描くというのが、今のところの彼女が上手くなる方法なのかもしれません。(勿論我々は口酸っぱく小言を言っていきますが!)