
英保 油彩
連日の暖かさに脱・ヒートテックしました、ナツメです。本日は英保さんの作品をご紹介します!
ヨーロッパのどこかでしょうか、街の勾配を登っていく人の後ろ姿が描かれています。何気ない日常の一場面を切り取ったような、どこか長閑で穏やかな雰囲気が素敵です。石畳に長く落ちる影が印象的で、強めに暗くしてるため光がとても綺麗に見えます。
奥行きを感じる坂は、カーブをつけながら街へと続いています。霞がかった遠くにそびえ立つ建物がステキです。坂道を登った先にどのような景色が広がっているのか、自然と想像が膨らみますね!傾斜の表現や視線誘導もとても巧みに描かれています。坂に合わせて両サイドの建物の直線が集中線のようになっており、手前の日向からだんだん奥へと、坂道を登っていくような導線が生まれています。
色彩については手前の木がいいアクセント!自然物の鮮やかな黄緑が入ることで灰色や茶色がメインの画面に彩りが加わり、重厚な落ち着きの中に軽やかさも感じられる絵になりました。
一昨年イギリスに行った時、テレビで見るようなおしゃれな建物が実際に並んでいる光景に感動したのですが、同時にそこで日常生活を送っている人がいることも滞在の中で実感しました。英保さんのこの絵を通した視線は、旅行者というよりそこに暮らす住人のように親密に感じます。仕事帰りなのか、それとも買い物に行く途中なのか、この街でどのような生活を送っているのか…と想像が掻き立てられる一枚です。






