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モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

小学生の日本画8

2025-06-13 20:22:49 | 小学生 絵画

最近ミオスのお手伝いでは、小学校受験クラスの紙工作の試作を作りまくっている大志です。精巧に作るのはいくらでもできますが、幼稚園児ができるレベルまで難易度を下げ、なおかつリアルな立体物となると話は別。実力が試されているようでワクワクします。
8回目となる小学生クラスでの日本画紹介ですが、私も少しお話ししたいと思います。

普段あまり触れることのない、どころか人生初めての日本画ということで、最初は少し緊張しながら取り組んでいる様子の子も多く見受けられました。(ノリ先生が「日本画の絵具は宝石からできていている!金箔もこんなに薄いのに1枚300円!無駄遣いしたりこぼしたりしないように!」と脅すのが主な原因でしょう…笑)
それでも、小学生のみんなはそれぞれの個性を存分に発揮し、ユニークで魅力的な作品がたくさん生まれていました。

私は今回は大学の授業の都合で小学生クラスの開始時間に間に合わず、子どもたちの制作風景をじっくり見ることはできなかったのですが、「月」の金箔・銀箔を貼る場面でお手伝いをさせていただきました。

箔は非常に繊細で、少しの鼻息でも飛んでいってしまったり、貼る直前に破れてしまったりと、扱いがとても難しい素材です。しかも子どもは「絶対に笑っちゃダメ!」と言われるとなぜか爆笑したくなる生き物、我慢が大変でした。フワフワと空中に飛んで行ってしまう箔の破片をみんなで追いかけて走り回り、他のチームの箔を巻き散らかしてしまう大惨事も起こりました。しかしその甲斐あって、マットな岩絵具の中に金属の輝きが加わることで、作品に一気に高級感が加わり、ぐっと引き締まるのが印象的でした。

そして、何よりすごいと思ったのは、こんなに輝かしい箔を贅沢に使った作品でありながら、子どもたちが描いた絵が全くそれに負けない迫力を放っていたことです。
箔の煌めきにも引けを取らない、力強くて魅力的な表現に、改めて子どもたちの創造力のすごさを感じました。


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