モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

鍛えて、鍛えて

2022-11-16 23:56:17 | 美大・美術高校受験生作品


こころ 中3  透明水彩 / 鉛筆デッサン

街がクリスマス色になってきて焦りを感じています、ナツメです。今回は中3のこころの作品をご紹介します!
都立芸術高校を目指して頑張っているこころ。芸高には、美術科と音楽科があり、美術科の中には日本画、油絵、彫刻、デザイン、芸術学と5つのコースがありまるで美大!当然レベルも高く、学祭などに行くと「もう美大に行かなくてもいいのでは?」と思うような作品ばかりで圧倒されます。(学祭のパンフレット一つとっても遊び心あるユニークなもので、絶対持って帰りたくなる代物です!)

受験ももちろんハードルは高く、左の着彩は4時間、右のデッサンは3時間で完成させます。画用紙のサイズは、川崎総合科学デザイン科や横浜弥栄の美術科の試験で与えられる紙の倍のサイズ!必然的にモチーフも大きなものが出題されます。

着彩は時間がないため、はじめから濃い色を乗せないと絵の具が重ならず最後まで淡い色合いのまま終わってしまいます。今回は特に色の濃いモチーフが多い中、ここまで色を乗せられているのは大きいですね。形が狂っていたり光ではなく色でモチーフを見ていたりとまだ荒削りではありますが、見えるものを全部描き止めようという意思・意欲が感じられて好感が持てます。試験では個々の描きこみよりも全体の印象が求められるため、モチーフの中での役割や優先順位の判断が大切になります。
デッサンの試験時間はなんと美大のデザイン科と同じ()です。これ以上ないほど早く鉛筆を動かしていてもあっと言う間に終わってしまうので、腕と一緒に脳もフル回転させます。1番の明るさから1番の暗さまでを画面に使えていること、それぞれの質感の差を出せてきていることは素晴らしいですね!ここから少し丁寧に鉛筆を動かしたり、重さの差も意識できるようになるとより良くなると思います。

美術系の受験は、スポーツだとまで言われるほど体力や反射神経が問われます。既に息切れしそうなほど頑張っていると思いますが、息抜きもしつつ、残りの期間も走り切って下さい!応援しています!!!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする