「がちょうのいる静物」(F15号、油彩)
「さぎとかものいる静物」(F20号、油彩)
どちらも2004(平成16)年の作品です。私が地元の美術教室に通っていて、長らく透明水彩画ばかり描いていたのですが、ようやく油絵も描いてみることにしました。
先生からはそろそろ油絵を描いたらと言われていたのですが、描き上げた油絵の保管場所の問題もあり、また私自身が透明水彩画が好きということで、油絵を描くことは先送りしてきました。
私が通っていた地元の美術教室で描いた油絵はこの2枚きりです(題名は後に私が適当につけました)。この2枚を描いてから教室をやめたからです。やめた理由は、そろそろ自分で描かないといけないかなあと。そうしないと真の実力はつかないと考えたからです。先生もそのような考えの持ち主で、石膏デッサンにしろ、水彩や油彩にしろ、最初は誰かの手ほどきを受けると、あとは自分で描くしかないと言ってました。
さて上の油絵が最初に描いた作品で、下がその次に描いたものですが、先生曰く、初めて描いたとは思えない、最初にこれだけ描ければ十分だ。先生、お世辞うまいからね。褒めて伸ばす。それができるいい先生でした。
この2枚をどう見るかは人によりますが、まあ確かに最初にしてはよく描けているのかもしれません。とはいえだいぶ先生の手が入っていますし、複雑そうに見えて実は難しくない構図になっているなど、先生のモチーフの配置の巧みさがよく表れていると思います。いろいろなものがある割には描きやすいという。さすがです。
上の絵の剥製のがちょうはお腹が下っているで短足になっていると先生が言っていたのを思い出す。それから12年が経ちました。果たして私の油絵はどれぐらい上達したのか。今の私の油彩技法はいかほどなのか。もっともっと成長していてもいいような気がして、この2枚を見て複雑な心境になった次第です。
蛇足)このブログに自分の作品を掲載するのは、模写を除いて今回が初めてです。この2枚には先生の手が入っているので、完全に自分の作品とは言えませんが、最初はこんな感じの油絵を描いていましたということで。また機会があれば、今度は最初から最後まで自分で仕上げた作品を載せたいと思っています。
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