ロック ベスト・アルバム・セレクション 渋谷陽一著
新潮文庫 定価480円 *定価は当時のもの。
私がロック・ミュージックを聞くのに参考にしていた本で、私にとっては洋楽の教科書ですね。よく役に立ってくれました。
これをどこで買ったかというと、何と今から約30年前!(もうそんなになるのね)、西武秩父駅のキオスクでした。
夏休みに家族旅行で秩父へ行ったときに、親に買ってもらいました。当時の私は高校生でした。何となく暇つぶしにあってもいいかと思ったのを覚えています。
この「ロック ベスト・アルバム・セレクション」は、ロック入門書でもありますが、完全なバイヤーズ・ガイドです。
どんな感じか、中をちょっと見てみましょう。
これは著者の渋谷陽一が大好きなレッド・ツェッペリン、その4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンⅣ」の紹介記事です(赤いレ点がついてますが、これは私が聞いた証につけたものですので、あしからず)。
見開きでアルバム1枚を解説しています。ですが、この本の特徴として、例えばこの記事の場合「レッド・ツェッペリンⅣ」を紹介してますが、右に補足として別に2枚のアルバムを紹介してます。
ここで紹介されているのは、同じくレッド・ツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ」(上)と「プレゼンス」(下)ですが、別の記事を見てみましょう。
こちらはキャロル・キングの名盤「TAPESTRY(つづれ織り)」の紹介記事ですが、右の補足では同じキャロル・キングの他のアルバムではなく、別のアーチストの2枚のアルバムが紹介されています(上はローラ・ニーロの「イーライと13番目の懺悔」、下はレナード・コーエンの「ベスト」)。
これは、キャロル・キングの「TAPESTRY(つづれ織り)」を聞いて、もし気に入ったなら、関連する2枚のアルバム、つまり似たような感じのアルバムにはこのようなものがあるので、どうでしょうか、という意味です。
この本は、1人のアーチスト(またはバンド)につき、1枚のアルバムしか紹介しないというわけではなく、題名に「ベスト・アルバム・セレクション」とあるように、重要なら同じアーチスト(またはバンド)のアルバムを複数枚取り上げています。
文庫で約300ページですから、紹介枚数は多くないように思いがちですが、上記の通り、メインが1枚、サブで2枚、つまり見開きで3枚紹介しているので、取り上げているアルバムは結構な枚数になります。
かつてロックのバイヤーズ・ガイドはいくつか出版されたことがありますが、どれも大判でやたらと紹介枚数が多く、これじゃあ、バイヤーズ・ガイドというより、事典だよ、というものばかり。それに比べるとこの「ロック ベスト・アルバム・セレクション」は、その名の通り、厳選してあり、看板に偽りなしです。
もちろん、どうしてこのアルバムなの?というのはありますが、それには記事を読むとちゃんとした理由があるのがわかります。それにどだい、アルバム1枚に集約するのは無理というもの。あくまでガイド、入門書ですので、あとは自分で勉強するのがよろしいかと。
残念ながらこの本、今では絶版で入手困難でしょうが、もし古本屋で見つけたら、ぜひ手に取ってほしいと思います。洋楽好きなら手元に一冊あって損はありません。
もうあらかた聞いたからいいよ、という古株のロックファンの方も、読んでいて楽しい内容です。お薦めです。
付)すっかり紹介するのを忘れてました、この本。実はもうとっくに記事にしていると思っていたもんで。
注)写真にはパラフィン紙がかけてありますが、これは後に私が近所の文房具屋で買ってきたのをつけたものです(表紙の痛みがひどくなったもんで)。
蛇足)この本を手に、レンタル屋や中古屋を回っていたころが懐かしいです。
新潮文庫 定価480円 *定価は当時のもの。
私がロック・ミュージックを聞くのに参考にしていた本で、私にとっては洋楽の教科書ですね。よく役に立ってくれました。
これをどこで買ったかというと、何と今から約30年前!(もうそんなになるのね)、西武秩父駅のキオスクでした。
夏休みに家族旅行で秩父へ行ったときに、親に買ってもらいました。当時の私は高校生でした。何となく暇つぶしにあってもいいかと思ったのを覚えています。
この「ロック ベスト・アルバム・セレクション」は、ロック入門書でもありますが、完全なバイヤーズ・ガイドです。
どんな感じか、中をちょっと見てみましょう。
これは著者の渋谷陽一が大好きなレッド・ツェッペリン、その4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンⅣ」の紹介記事です(赤いレ点がついてますが、これは私が聞いた証につけたものですので、あしからず)。
見開きでアルバム1枚を解説しています。ですが、この本の特徴として、例えばこの記事の場合「レッド・ツェッペリンⅣ」を紹介してますが、右に補足として別に2枚のアルバムを紹介してます。
ここで紹介されているのは、同じくレッド・ツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ」(上)と「プレゼンス」(下)ですが、別の記事を見てみましょう。
こちらはキャロル・キングの名盤「TAPESTRY(つづれ織り)」の紹介記事ですが、右の補足では同じキャロル・キングの他のアルバムではなく、別のアーチストの2枚のアルバムが紹介されています(上はローラ・ニーロの「イーライと13番目の懺悔」、下はレナード・コーエンの「ベスト」)。
これは、キャロル・キングの「TAPESTRY(つづれ織り)」を聞いて、もし気に入ったなら、関連する2枚のアルバム、つまり似たような感じのアルバムにはこのようなものがあるので、どうでしょうか、という意味です。
この本は、1人のアーチスト(またはバンド)につき、1枚のアルバムしか紹介しないというわけではなく、題名に「ベスト・アルバム・セレクション」とあるように、重要なら同じアーチスト(またはバンド)のアルバムを複数枚取り上げています。
文庫で約300ページですから、紹介枚数は多くないように思いがちですが、上記の通り、メインが1枚、サブで2枚、つまり見開きで3枚紹介しているので、取り上げているアルバムは結構な枚数になります。
かつてロックのバイヤーズ・ガイドはいくつか出版されたことがありますが、どれも大判でやたらと紹介枚数が多く、これじゃあ、バイヤーズ・ガイドというより、事典だよ、というものばかり。それに比べるとこの「ロック ベスト・アルバム・セレクション」は、その名の通り、厳選してあり、看板に偽りなしです。
もちろん、どうしてこのアルバムなの?というのはありますが、それには記事を読むとちゃんとした理由があるのがわかります。それにどだい、アルバム1枚に集約するのは無理というもの。あくまでガイド、入門書ですので、あとは自分で勉強するのがよろしいかと。
残念ながらこの本、今では絶版で入手困難でしょうが、もし古本屋で見つけたら、ぜひ手に取ってほしいと思います。洋楽好きなら手元に一冊あって損はありません。
もうあらかた聞いたからいいよ、という古株のロックファンの方も、読んでいて楽しい内容です。お薦めです。
付)すっかり紹介するのを忘れてました、この本。実はもうとっくに記事にしていると思っていたもんで。
注)写真にはパラフィン紙がかけてありますが、これは後に私が近所の文房具屋で買ってきたのをつけたものです(表紙の痛みがひどくなったもんで)。
蛇足)この本を手に、レンタル屋や中古屋を回っていたころが懐かしいです。
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