アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

2016年公募美術団体展その18(中美「セントラル」167号)

2016-12-12 06:34:25 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 先週の水曜日に、中央美術協会機関誌「セントラル」通巻167号(写真)と中央美術協会2016年度名簿が郵送されてきた。今回の「セントラル」は本展特集号なので分厚い。全部で35ページもある。

 さて「2016年公募美術団体展その17」(2016-11-09 の記事) で、中央美術協会では飛び級があるらしいと書きましたが、今号を読んでいたら、飛び級制度は諸事情により現在は行っていません、と書いてありました。やっぱり、ということはかつては飛び級はあったということですね。
 まあ飛び級なんてやらない方がいい。美術団体なんだから、そんなに急いで階級を上げる必要はないし、実力のある人はいずれは上へ行くのだから、階段は一段ずつ上がった方がいい。

 そうした話はともかく、今号で面白いのは、賞および推挙選考会について詳しく書かれていることだ。よくわかっていない人がいるから説明しておきます、ということなのだが、逆に言えば、上層部はそうしたことを全ての協会員に知っていてもらいたいと思っているわけだ。
 かく言う私も、今や中美の協会員、会友なのだから、知っておかねばならないのだろうが、実は興味がない。だって毎年、っても私が知っているのは、自分が一般公募で出品していたここ3年間だけですが、賞候補になる人は同じ顏ぶれ、つまり常連ばっかりじゃん。つまらない。新味なし。固定化してしまっている。もう彼らがどんな絵を描くかはよくわかりました。その中から選ばれるだけ。
 ただしこうして選ばれた作品が中央美術協会の特色になるわけで、それが悪いわけでもないし、他会もそうしたマンネリ化はしているわけで、どの美術団体も賞候補は常連ばかりになりがちという症状を抱えているのが現実である。

 中央美術協会は、私の知るここ3年において、質の向上というのを掲げている。つまり中美展の出品作の底上げである。もっともっと質の高い作品を要求しているのである。ということは、上層部が思うほどの作品が集まっていないことを意味する。しかしこれは一般公募作品は除外されるので、要は協会員、つまり会友、準会員、正会員の出品作に対してということになる。
 ということは一般公募で出品してきた私には関係ない話ですが、しかし今や会友なのでそうも言ってられない。これからも頑張りますと、ここはお茶を濁しておくしかない。

 年4回発行の「セントラル」も、今号で年内は終わり。次号は来年3月になるはずです。毎回読みでがあるので、ちょっとした楽しみでもあります。

 付)おっと、忘れてました。来年から5年間、中美展は会期が約1ヶ月遅れになり、来年は11月10日から16日の7日間になるそうです。
 また会場は同じ東京都美術館でも、横つなぎの部屋になるので、今までのような上の階と下の階に部屋が分かれないので、階段の上り下りがなくなるそうです。展示する側にも、そして鑑賞する側にも負担がなくなります。

 注)今年の中美展も動員数は1万人を超えたそうです。なかなか1万人を超えることはないですから、大したものです。

 蛇足)これで私の持っている「セントラル」も9冊目。そろそろ綴り紐でまとめようかと思っています。


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