ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

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『数式に憑かれたインド数学者』上・下

2012年01月11日 | 

 『数式に憑かれたインドの数学者 ラマヌジャンの渡英』(上)と、『数式に憑かれたインドの数学者 ラマヌジャンの挫折』(下)(The INDIAN CLERK) の上下巻2冊。  

 

 夭逝したインドの天才数学者、ラマヌジャンの伝記…のつもりで買ったのですが、読んでみたら、ラマヌジャンを見出したイギリスの数学者、G.H.ハーディのお話(フィクション)で、英語タイトルも、"The INDIAN CLERK   A NOVEL" でした。当然というか、ラマヌジャンも出てくるには出てくるけれど、脇役。特に読み始めは、説明なしに、ハーディーの過去にかかわった人(や猫)の名前が出てくるので、何のことやらさっぱりわからず、ラマヌジャンのことだけを知りたかった私にはかなり退屈でした。

 そもそもラマヌジャンのことを知りたいと思ったのは、2009年に読んだ『インドの科学者』という本がきっかけ。ラマヌジャンについては、6ページ足らずの記述しかなかったのですが、この本で名前を知ったので、同じ年2009年に本書が発行されたとき、読んでみたいと思ったのです。科学にも数学にも興味がない私が『インドの科学者』という本を買ってみたのは、その前に読んだ『インド科学の父 ボース』の内容が興味深かったためです。

 「-(-)」=「+」、「-×-」=「+」という段階で、数学から早々に撤退した私には、ハーディーやラマヌジャンの書く数式の意味など全くわかりませんが、ラマヌジャンが「999,991かrq1,000,010までの数には、平均でたったの4つしか素因数がないのに、1,000,000にはなんと12個もの素因数がある」なんて言っているのを読むと、何となくうっとりしてしまいます。『博士の愛した数式』の博士もそうですが、数という、実態のない概念にそれだけ情熱的になれることが不思議であり、魅力的に思えたのかもしれません。

 

 ラマヌジャンと関係ない話ばかり(ハーディーが主人公だから当然なんですけど)で、最初は退屈しましたが、しだいに小説として楽しむようになってきました。同性愛の恋人の思い出に浸るハーディや、不倫の恋愛をしている同僚のリトルウッド、事故で片目を失ったハーディーの妹・ガートルード、ラマヌジャンに恋心を抱くアリスなど、小説の登場人物として魅力的です。南インドの保守的なバラモン(ブラーフミン)で、「外国へ行くと汚れる」という理由で渡英が困難だったラマヌジャンも魅力的ですが、ハーディーたち20世紀初頭のイギリス人にとっては、神秘的な存在として描かれているだけで、ちょっと物足りない。

 ラマヌジャンについては、『無限の天才-夭逝の数学者・ラマヌジャン』や『ラマヌジャン書簡集』が詳しいようですが、買うには高価だし、近所の図書館にもないので、読みはじめるのをひるんでいます。そのうちまた機会があれば。

 

 

 

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