紗羅のアトリエ

Healing Art 美しいもの 楽しいこと 2007年春より食道がん患者 

紅い陽の歌

2006-08-09 | My Collections
昨日の夕空を見ましたか
透明な空気を見ましたか
暮れゆく街を見ましたか


室内の暗さに気付いてふと目を上げると、窓の外に蜜色の風景。窓から身を乗り出して空と街を見る。彼方の街並まではっきりとして、澄み渡る空気は透明な蜜の色。東京には珍しい、こころときめく夕空でした。

移り行く空の青のヴァリエーション。お日様は見えないけれど、雲から反射した光が街を金色に染めて、ごたごたした東京のビル群が颯爽と輝いておりました。刻々と雲がピンクに染まり、青がだんだん暗くなる。ひとときの豪華で華麗なスペクタクル。

みんな、みんな、この空を見に出ておいでよ
光り輝くこの街をみてごらんよ

あー、残念。自宅にはカメラを置いていない。

というわけで、種類の異なる夕焼けですが、今日ご紹介するのは斎藤真一先生の「紅い陽の歌」

瞽女を画き、遊女を画き、旅芸人を愛した斎藤先生。私のやっていたフランス骨董の店によくお越しただきました。ご自分の好きなものを見つけた時の嬉しそうな笑顔が忘れられません。亡くなって12年。

先生のアトリエにも何度かお邪魔しました。栗の木のいい匂いがするお部屋。モーツァルトが大好きで、映画「アマデウス」の話を始めると、もう大変。留まるところを知りません・・・。

生命の哀しさと喜び、その尊さを描いた斎藤真一。
「紅い陽の歌」 喜びの向こうの切ない紅。

Atelier 紗羅(アトリエサラ)の玄関入って左側。サロンに続く廊下にあります。その隣にある、やはり斎藤先生の水彩画についても、近いうちにご紹介したいと思います。

山形県天童市にある、「斎藤真一 心の美術館」。生涯の全作品5千点の10%、500点が収集され、そのアトリエも再現されているそうです。


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