囲碁日記:明日への一打

囲碁上達を夢見る一アマチュアの日記です。

「アマの知らない 打ち込み対策 大ヨセ事典」と「序盤の手筋」

2021年07月23日 23時02分57秒 | 棋書
囲碁関係の本を整理しようと思うのだが、なかなか選別が進まない。

ときめくかときめかないか、テキパキ仕分けできれば良いのだが、ついつい中味を見ると、処分するのが惜しい気になることが多い。
そんな中、淡路修三九段の「アマの知らない 打ち込み対策 大ヨセ事典」のあるページに目が止まった。

星へのコゲイマガカリに対する一間バサミから、白1と三々に入る変化。
この本では、定石後のヨセとして紹介されており、黒2に白3、5と二つコスむ手は、他の本でもよく見かける。
「左右にコスむのはおもしろい形ですが、これが最も得な生き方なのです」とある。

なぜこの図が目に止まったのかというと、この本の前に、河野臨九段の「序盤の手筋」を手に取り、同じ形が紹介されているのを見ていたからだ。
ただし、河野臨九段の本では、図のように黒石が左辺の星の斜め下などにひかえているときは、「白1には黒2,4と取りにくるかもしれません」と書かれており、白が無条件で取られてしまう変化が示されている。

河野九段によれば、この図だと、黒2には白3で生きることになるそうだ。
白の生きは小さくなるが、もちろん取られるより生きるに越したことはない。
色々な本に目を通すことは勉強になるんだなあと思う。

ついでにもう一つ、「アマの知らない 打ち込み対策 大ヨセ事典」に記載されている手について触れておこう。
大ゲイマジマリに対して白が三々に入った後の変化。黒1のハネに対し、白2から生きる手順はよく知られたものと思う。

ただ、黒1に白2と押えると、白8となったときに黒が9に下がってくるかもしれないことは、あまり認識されていないかもしれない。淡路九段のこの本には書かれていない。
何の本だったか忘れたが、黒が下がる変化があることを知って以来、実戦でよく試してみるが、黒1に白2と打つ人は多い。もっとも、黒にはキズがあるので、下がられても打てると思っている人も中にはいるかもしれない。

(以下、追記)
「加藤正夫の隅に強くなる本」を久しぶりに手にしたら、大ゲイマジマリに白が三々に入った変化がいくつか紹介されていた。
「白15までといかしたのちaなどと守る形は上辺が大きい」とあり、「白5で11、黒12をキメては、黒10で13が強烈」とあった。私がそのサガリを目にした記憶があるのは、この加藤九段の本ではなかったが、随分前から目にはしていたんだなあと思った。
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