ネット対局：勢い

相手の失着に助けられた一局。勢いとは恐ろしい。

白番、黒コミ0.5目の対局だった。
結果だけを見ると大勝できたが、内容は良くなかった。

【実戦図１】
黒４に白５は軽い気持ちで打ってしまったが、危ない手だった。
６の辺りに打って守っておくべきだったか。

【実戦図２】
黒１に白２でコウになり、黒21に白22ツギでコウを解消したが、これも問題だったかもしれない。

【実戦図３】
黒１、３と攻められ、白はかなり危なそうだ。

【実戦図４】
白１、３は、覗いた黒に切りを打たせる余裕を与えない手だと思いついて打ったのだが、黒４が失着だった。白７まで進んだとき、こんなにうまくいくものかと気持ちが震えた。
しかしながら、黒10子を打ち抜いたというのに、真ん中の黒に治まられると形勢は白が悪そうなので、攻めるしかない。

（変化図１）
実戦図４の黒４では、１にツグいでいて良かったのではないか。

（変化図２）
実戦図４の白１、３は、打ったときには黒１に切る余裕を与えない手などと思ったが、黒は１から３とコウにしても良かったと思う。
白４の助けて下さいというコウ材には黒５とツギ、黒７ぐらいで右上がかなり大きくまとまりそうだ。

（変化図３）
白２から４と上辺を取っても、黒５でコウを解消されると中の白は死んでいるだろうから、これまた黒地が大きい。

【終局図】
実際は白が悪そうな碁だったと思うが、黒10子を取った辺りから流れは白に傾いたのかもしれない。白△までで黒を取ることができ（多分）、黒投了。