足助千年ゼミ

エコでおしゃれな21世紀の里山の暮らしを考えます

第2回 議事録

2009-05-18 17:29:59 | ゼミの議事録
5月8日に開かれた 第二回足助千年ゼミ 小澤班での議事録です。

はじめに、
今回集まった人達をいくつかのグループに分けるときの注意事項が、“できるだけ違う属性(笑)の人たちでかたまること”だったにもかかわらず、ふと気付けば、私たちの班の50%は教育関係者でした。。。そんなわけで、話題はだんだんと教育に関することに収束していったのでした。


出だしは、
現役女子大生から発せられた、勢いのある勇気に富んだ話題からでした。その内容は、
「自分は、途上国の人たちに何ができるかという事を真剣に考えていた。
 ネパールへ行った時に気づいたことは、ここでの問題は、日本において過疎地域が抱えている問題と似ているのではないかということ。例えば、人の流出が問題であり、また、たとえ帰りたいと思っても技術を生かす場がなく生活が成り立たないから帰れない人がいるということ。それは、フェアトレードに関する問題意識ともつながって、自分の中で、ネットワークを取り持つ仕事がいかに重要かという考えに至っている。どういう切り口で、実際にどのような貢献ができるのかを、今、模索中なのです!!!」
といったカンジ。

それを聞いていたボスから思わず出た一言が
お前、かっわいいなぁ~
この一言は、その場にいた人たちの共通の感情を象徴していました。
まっすぐな言葉は、老若男女を問わず人々を良い心持ちにする力があります。


しかしその後の話の流れは、
“現実問題としては、愛と夢を持って生きていくことはとっても大変だ”
といったものでした。何がどう大変か。
例えば
・有機野菜を作る時
  お金がない。
  休みがない。
  技術を身につけるまでに時間がかかる。
  etc…

こういった話が派生して、
“とにもかくにもお金がなさ過ぎては生活が成り立たない。だから、若い人たちは田舎から出て行ったんだ。”
という大問題が提議されたとき、足助にて暮らしている方から

「この地域に関係のない都市に住んでいる若い人たちが、この地域のこういう集まりに来ているのはなぜなんだ?!!」
という質問が飛び出しました。
この質問の裏には、
“都市に住んでいる若い人たちの心のうちには、閉塞した社会体制に対する鬱屈した不安と失望があり、その打開策としての小さな光を求めて、ここまで来ているのかい?”
という考えがありました。

これに対する答えとして、
現在他の地域活性運動に関わっている青年からは、
・ 自分のいる地域ではこういった集まりにここまで人が集まらない。
・ 足助ではなぜ人々が集まるのか、知りたい。
・ ここで学んだことを自分の関わっている地域で生かしたい。
・ 地域活性を促進するには、様々なジャンルの人の意見をきく必要があると思っている。
etc …
現役女子大生からは、
・ この地域に住んでいる若い人たちにもっと、この集まりのことを知らせてはどうか。
etc …
といった意見が出ました。

質問者はそれに対して
・ 自分の周りの土地を大切にすることに、まず、全力投球しろ!!
・ 自分のトコロを良くするのは自分しかいないんだ!!
・ 働き盛りの人たちは忙しくって、こういう集まりに時間が取れないんだ。
   etc …
と、お話されました。

そして、他地域小学校での現役先生からの
「地域に根付く教育を実現したい!!!その為に話をききに来ました!!」
という発言を機に、話題は教育に関することでもちきりとなりました。

例えば
地域に根付くとはそもそも何なのか。
自信を持って地域で生きていくために必要なことは何なのか。
すべての子供がやる気を持ち続けられる教育とはどういったものか。
やる気を持ち続けている子供が住み続けている地域がいい地域となるのではないか。
これらの事柄に関する班内での理想はおおかた一致していました。

ここで 集落から人が流出する原因の一つに 
自分の子供により良い教育機会を提供したいと考える親の気持ちがあることが再確認されました。

このことを意識して変革されている実例として、集落に一つとなったある高校での、工夫されたクラス編成と十分な設備投資を行うことで特殊性を出している活動が提示され、

ここから触発されて、
どういった学校が望ましいのか意見を出し合うと・・・
地域が支える学校
地域性を持った学校
特殊性を生かした学校
社会が何を求めているのかを的確に認識できる学校
人々の真のニーズを満たす学校
etc ...
「こういったことを真剣に考えて実行していくことが必要とされているのではないか。」
「それはそうだろう。わかっている。実際にいろいろやってきた。でも足りない。」


具体的に何をするべきか!!!!!

といったところで、時間切れになりました。


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投稿が遅くなって、申し訳ありませんでした。
その上、歯抜けな報告で、重ね重ね申し訳ありません。
できましたら、いろいろと訂正してください。

この日、道中私は(集落が労働共同体としての側面を弱めたら、共有すべき価値観はどう保持されるのだろう。同じベクトルの目標をみる共同体はどう維持されるのだろう。そもそも、集落全体での共同体意識は必要なくなってしまうのかしらん。。。)と考えていました。が、班内での話題が教育に収束していくにしたがって、(同じ地域で生きている人々には共同体意識が必然として付いてくるのかもしれない。)と思うようになりました。
 人間同士のつながりは理屈じゃないなと、再認識できました。
 大変貴重なお話合いに混ぜていただけたことに、心から感謝しております。
                                                                 徳山円香


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